ドラマ『悦ちゃん~昭和駄目パパ恋物語~』の7話「悦子からの手紙」のあらすじ(ネタバレ)と感想です。碌太郎の引抜がカオルの性だと知って碌太郎は落ち込んでしまいます。鏡子も次作が家に訪ねてきて結婚を迫りました。自分の物語は生きれるのでしょうか?
7話以外のあらすじ
お好きな所からお読み下さい。
『悦ちゃん~昭和駄目パパ恋物語~』のキャスト
- 柳碌太郎 ユースケ・サンタマリア、売れない作詞家
- 柳悦子 平尾菜々花、碌太郎の娘
- ばあや(ウメ) 大島蓉子、柳家に通ってる女中
- 大林鶴代 峯村リエ、碌太郎の姉
- 大林信吾 相島一之、鶴代の夫、東邦商事の社長
- 池辺鏡子 門脇麦、銀座のデパートガール
- 池辺久蔵 西村まさひ彦、鏡子の父、指物職人
- 池辺藤子 堀内敬子、久蔵の後妻、鏡子とは血はつながってない
- 日下部カオル 石田ニコル、日下部銀行頭取の娘
- 日下部絹 紺野美沙子、カオルの母
- 日下部一郎 矢野聖人、カオルの弟、日下部銀行の跡取り
- 細野夢月 岡本健一、スイートレコード専属の作曲家
- 春奴 安藤玉恵、スイートレコードに出入りする歌手、芸者
- 佐藤 大野泰広
- 村岡政子 村川絵梨、悦子の小学校の教師担任
- 次作 橋本淳、米屋の次男、鏡子のお見合い相手
- 語り 片岡愛之助
『悦ちゃん~昭和駄目パパ恋物語~』7話のあらすじ
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7話「悦子からの手紙」
碌太郎(ユースケ・サンタマリア)の家では、悦子(平尾菜々花)が「パパママソング」のことで朝から碌太郎ともめていました。
鏡子(門脇麦)の家では、久蔵(西村まさ彦)が鏡子の縁談のことで朝からうれしがっていました。鏡子はデパートをやめたとも言えず、そそくさと柳家に出かけました。鏡子の心の中では、ウメ(大島蓉子)が戻ってくるまでは柳家に来ることを決めていて、縁談の返事を先送りにしていました。
スイートレコードでは、夢月(岡本健一)が、日本のテンプルちゃんを見つけたと会議で言っていました。それは悦子のことでしたが、力説する夢月に、ほかの面々はあきれてほっときました。
悦子は、宿題もせずにパパママソングの歌詞をみていました。鏡子が悦子に話しかけると、悦子は、「碌さんの奥さんになって」というコトバが口から出掛かりますが、何も言えずに洗濯ものをいっしょにたたみ始めました。碌太郎が帰ってきてそのふたりの風景を見ると、「そのまま」と言って続けさせました。
しばらくすると、碌太郎は机に向かいながら、鏡子もちゃぶ台に向かって居眠りをしていました。目が覚めた碌太郎はかけられていた毛布を鏡子にかけてあげると、鏡子も目が覚めて二人で笑いあいました。
日下部邸では、カオル(石田ニコル)が部屋に閉じこもったままでした。
碌太郎は、喫茶店で春奴(安藤玉恵)にあってポリムビアをやめたことを言うと、逆にそこが碌太郎のいいところだと励まされます。ですが、春奴だったら、ご令嬢で手を打つのにと言うと、碌太郎が変な顔をします。春奴は、その顔を見て、好きな人がいることに気がつきます。春奴も、スイートレコードの社員の大木にプロポーズされたとはなしました。
ある日、鏡子が家に帰ると、次作(橋本淳)がいました。久蔵が呼んだんです。そして、
「待たせちまって申し訳ねえが、お鏡のこと、見捨てねえでくれよな。しあわせにしてやってほしい」
と土下座をしました。次作も
「どんなに待たされても、気持ちは変わりません」
と久蔵に言って、鏡子に向き直ります。
「鏡子さん、いやお鏡、すぐにとは言わない、早いに越したことはないが、すぐにとは言わない。いつか俺の気持ち、必ず受け止めてくれるね」
そういわれた鏡子は、しばらく久蔵の顔を見たあと「はい」と答えました。
久蔵は喜んで結納の話をし始めました。その日の夜、みんなが寝たあと、鏡子は碌太郎と悦子に会ってからのことすべてをいつもの日記に書きました。
次の日、鏡子は、碌太郎に結婚することになったことを告げました。鏡子は明日からもうこれないと謝りました。碌太郎は、
「池辺さんは、それでいいんですか?」
「もう父を、待たせるわけにはいきません」
「おとうさんをですか?縁談の相手ではなくて」
「おかしですよね。でも、どうしても父を裏切れないんです」
それを聞いた碌太郎は、悲しい顔をして、
「池辺さん、俺から一言言わせてください・・・おめでとうございます。池辺さんはいいお嫁さんになると思います」
と言って、鏡子のいいところを話し始めました。鏡子は涙ぐみながら、
「柳さん、本当によろしいですか?私がいなくなっても」
「もちろん、悦子は寂しがるでしょう、それと、俺も・・俺だってさみしい。こう見えて作詞中は気が散ることが多くて。悦子やウメさんが気になるのですが、不思議とあなたは平気だった。そばにいてほしいと思える人でした」
「そばに・・・ですか?」
「はい」
「じゃあ・・」
「いや、ですから、そういう人ですからいいお嫁さんになれると思います。引き止めるわけにはいきません。お幸せに」
「ありがとうございます」
鏡子は笑顔でおじぎをしました。
玄関を出ると、
「悦ちゃんにはよろしくお伝えください。お世話になりました」
そういうと、鏡子はかえっていきました。碌太郎は頭をかきむしりながら天を仰ぎました。
しばらくすると、悦子が花を持って帰ってきました。碌太郎が教子がやめて結婚することを話すと、
「どうしてよ、碌さんもお姉さんのことも好きだったはずなのに」
「何の話だ」
「しらばっくれるな、見てりゃわかるさ。この意気地なし、このキャラメル野郎!こうなるんだったら、私が言えばよかった、私のママになってって、私が言えばよかった」
「誰が言っても無駄さ!」
悦子は、隣の部屋に行ってふすまを閉めてしまいました。碌太郎は「こまらせるだけさ」とつぶやきました。
鏡子は、家で裁縫をしていましたが、久蔵の話も聞こえないほどぼーっとしていました。鏡子が買い物に行こうとすると、郵便屋さんから郵便物をもらいました。その中に、悦子からのはがきが入っていました。そこには、
「大好きなお姉ちゃん 私のママになって 悦子より」
とかかれていました。それを呼んだ鏡子ははがきを胸に抱きしめながら「悦ちゃん」と何度も繰り返しつぶやきました。
碌太郎の家に、義理の兄の信吾(相島一之)がやってきて、舞踏晩餐会(パーティ)に出てみないかと勧められました。破れた恋は捨てて、どこかのご令嬢と出会ってみないかということでしたが、実は、カオルの母親、日下部絹(紺野美沙子)の策略でした。鶴代(峯村リエ)は碌太郎を絶対に連れて行くと約束してました。
結納の前日、鏡子は家の中にひとり座って夕日を見ながら、悦子と碌太郎のことを思い出して涙ぐんでいました。その手には、日記と悦子のはがきがありました。鏡子はそのはがきを見ると涙が流れ落ちました。
碌太郎は、パーティに行く準備をしながら、悦子を誘いましたが「何がパーティーだ。そんな気分じゃないよ」と、怒っていました。仕方なく一人で出かけていきました。
鏡子の家では、久蔵と藤子(堀内敬子)が帰ってきましたが、家の中は真っ暗で鏡子はいませんでした。藤子はちゃぶ台の上に乗ってる一枚の紙に気がつきました。そこには、
「ごめんなさい お父さんの言ふとほり、一度きりの人生です 次作さんとは結婚できません 鏡子」
とかかれていました。それを読んだ久蔵は、崩れ落ちて
「なんなんだ、こりゃ!」
と叫びました。
柳家で、悦子がたたみに寝てると、鏡子がやってきて
「悦ちゃん、急にいなくなってごめんなさい。わたしも悦ちゃんのままになりたい。だって、二人といっしょのほうがいいもの」
そう言われた悦子は、笑顔になって鏡子に抱きつきました。鏡子が碌太郎の事を聞くと「あ、パーティー、おねえちゃん、行こ」と言って、鏡子の手をとって駆け出しました。
パーティーの会場では、カオルが待っていました。録太郎は受付を通って歩いていきました。
(⇒最終話のあらすじ)
『悦ちゃん~昭和駄目パパ恋物語~』7話の感想
面白かったですね。胸がきゅんとなってきました。やはり、門脇麦さんの演技はすごいです。お互いに好きなんだけど、言い出せないもどかしさと、西村まさひこさんのおとうさんがとってもいい感じです。へたな月9よりもこんな感じのほうがとても好きです。
「悦ちゃん~昭和駄目パパ恋物語~』のストーリー
碌太郎(ユースケ・サンタマリア)は、3年前に妻を病気で亡くして、娘の悦子(平尾菜々花)と女中のウメ(大島蓉子)の3人で暮らしています。碌太郎は、かつて「もっと泣くわよ」というヒット曲の作詞家ですが、今は生活に追われてなかなかいい詩を作ることができていません。もう一度ヒット曲を出して、スイートレコードの専属作詞家になろうと考えています。
娘の悦子は、母親が亡くなった後に、生活に追われて好きなことを我慢しながら暮らしている碌太郎に我慢がなりません。この3年間の碌太郎は、しみったれていてカッコが悪い父親になってるからです。しかも、それを悦子のせいだと言われることがたまらなくいやで、碌太郎に新しい奥さんを探そうと考えました。
始めは、悦子の担任の先生の村岡政子(村川絵梨)でした。直接「新しいママになってください」と学校でお願いして、碌太郎と政子をデートをさせるように誘導しました。が、政子に選んで新しく作ってもらったブラウスを着ないことからウメが勘違いして、碌太郎に「まだ母親を忘れられない」と言ってしまいます。それを聞いた碌太郎は、政子に、もう会わないことを告げてしまいました。
そのことで言い争いになった碌太郎は悦子の気持ちを知って、新しい恋をして結婚することを決心しました。
碌太郎の姉の鶴代が、お見合いの話を持ってきました。相手は日下部銀行のご令嬢カオルで、碌太郎の詩を読んでファンになったので支度金を出すので是非にという話でした。碌太郎は写真を見て、お見合いすることに決めて、鏡子(門脇麦)がいる大松デパートで上着を買ってその気になります。碌太郎はお見合い前日に、仕上がった上着を取りに行って、その足でスイートレコードに行着ました。嫉妬した春奴にだまされて深酒をして、だいぶ寝過ごしてしまいます。
待ち合わせの時間に1時間送れて到着しましたが、芸者遊びをしていたことがばれてしまいます。ところが、カオルは芸術家はそういうものだと逆に感心して、碌太郎を許してくれました。その後、カオルと碌太郎は文学の話で盛り上がって、カオルは今までに見たことのないような笑顔になりました。
カオルの別荘に、碌太郎と悦子は招待されて5日間一緒に過ごしました。カオルは教養が大事だと言って、悦子には海にも行かせずに勉強をさせ続けました。家に帰ってきたあと、カオルは悦子を学校の寄宿舎に預けようとしますが、碌太郎は自分の過ちを知って、カオルとの縁談を断ってしまいます。自分が碌太郎から捨てられたと思った悦子は、町中をさまよって熱が出てしまいますが、ちょうど、鏡子が見かけて自分の家に連れ帰って看護をしました。翌日、鏡子は悦子の家まで送っていきました。
鏡子はお見合いをしていましたが、勘違いした夢月に邪魔をされて縁談が壊れてしまいます。父親の久蔵から出て行けと言われた鏡子は、碌太郎の家の前まで来てしまいます。
碌太郎はスランプに陥っていて、春奴に一遍の詩を10円で売ることにして、せっかくできた「パパママソング」を売ってしまいます。そのお金で米を買って帰ってくると、玄関の前に鏡子が立っていました。
碌太郎は春奴に誘われて、一緒にポリムビアレコードに移籍をしました。今までとは段違いの境遇に見んな大喜びでした。ところが、裏で碌太郎を移籍させたのはカオルでした。その頃、ばあやが腰椎骨折をしてしまい、3ヶ月絶対安静になってしまいました。ちょうど、大松デパートをやめた鏡子が、碌太郎の家でばあやのかわりをつとめることになりました。
ポリムビアレコードの城島によって、「パパママソング」が「チチハハソング」になってしまいました。碌太郎は、カオルのおかげで引き抜かれたことを知ってショックを受けました。一方、夢月は悦子が口ずさんでた「パパママソング」に曲をつけました。
『悦ちゃん~昭和駄目パパ恋物語~』の原作
原作の獅子文六さんは、1893年ー1969年の小説家で、30歳前にフランスに渡って演劇を勉強されています。フランスから帰国されて1934年、「金色青春譜」で小説家デビューされました。1936年に、最初の新聞連載小説として、報知新聞に「悦ちゃん」が掲載されて、大人気となりました。それ以降多くの小説を書かれていて、おおくの小説がドラマ化されています。悦ちゃんも、映画化されていて、ドラマ化は今回が4回目です。
獅子文六さんの代表作は、
などです。かなり古い本なので、普通の書店ではあまり見つからないと思います。アマゾン等で購入することをお勧めします。
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以上、ドラマ『悦ちゃん~昭和駄目パパ恋物語~』の7話のあらすじ(ネタバレ)や感想でした。
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