群言堂(ぐんげんどう)の松場登美・大吉夫妻が、8月18日の『カンブリア宮殿』に出演します。群言堂とは、松場登美・大吉夫妻が設立した石見銀山生活文化研究所のアパレルブランドです。二人で始められたのですが、現在では年商10億円以上にもなっている人気ブランドです。群言堂や、他のブランドなどについてまとめました。
お好きな所からお読み下さい。
松場登美・大吉夫妻の経歴
松場登美さんと松葉大吉さんは、大学生の時に結婚されました。松葉大吉さんは呉服商兼雑貨屋「松田屋」の長男だったので、故郷の石見銀山に帰ることは、初めから決まっていたそうです。そのために、大学卒業後は、名古屋でいろんな事をして、どんなものを持って帰れるかを試行錯誤されていたそうです。登美さんも、パッチワークなどの仕事を事業として独立しながら行っていて、技術の習得もされていました。
大森町(石見銀山、いわみぎんざん)に帰ってきたのは、大吉さんが28歳の時。1980年代のその頃は、手作りよりも、大量生産、大量消費の時代で、多くの人が針仕事やミシンなどから遠のいて行った時期でした。
それに目を付けて、大森町(石見銀山)周辺の素材を使って、職人さんなどにも依頼しながら、手作りの衣料品や布小物、雑貨などの販売をされたんです。
コンセプトは、
「流行も関係ない。かといって民芸活動のようなことでもない。この地に根ざしながら、自分たちの形を生み出していきたいと思った。まずは、自分たちがこれからつくろうとしているものイメージを確立するために、建物を一軒買って、茶室のようなものをつくりました。」
それは、電気もガスも水道も引かずに、ろうそくの灯りだけで過ごす静かな部屋。
「その部屋にいると、気持ちが穏やかになる。自分がここでどんな服装でいたいかな、と想像したときに、男性だったらこんな服、女性だったらこんな服だよね、と発想が広がっていった。和服でも洋服でもない、肩の力が抜けるようなリラックスした形と素材が浮かんできた。」(出展:日本仕事百科)
1989年、「BURA HOUSE」というブランドを立ち上げて、築150年の古民家を修復して店舗をオープンさせました。
1998年には、株式会社石見銀山生活文化研究所を設立して、アパレルブランドの「群言堂」、宿泊・飲食設備「他郷阿部家(たきょうあべけ)」をつくり、古民家の再生事業もされています。首都圏には、直営レストラン、服飾・雑貨店の「Re:gendo(りげんどう)」や、喫茶店「Ichigendo(いちげんどう)」を展開されています。
石見銀山は、島根県にある世界遺産です。かつては20万人もの人々が住んでいたのですが、今では、500人くらいの方が済んでいるひっそりとした街です。その中で、石見銀山生活文化研究所では、150名以上の雇用を生み出していたり、都会に向けて、デザイン、生活習慣などを発信しています。
働いている人は、女性が多いようですが、松場登美さんや、大吉さんを慕って集まってきている人も多いですし、都会とは全く異質な空間を楽しんでいる人が多いです。
石見銀山生活文化研究所とは?
石見銀山生活文化研究所は、主に4つのブランドからなっています。
群言堂は、地域の素材で作ったアパレルブランド。50~60歳代向けの「登美(とみ)」、30~40歳代の「根々(ねね)」といった女性向けの服飾ブランドがボリュームゾーン
他郷阿部家は、松場登美さんも住んでいる宿泊施設。
Gungendo Laboratoryは、群言堂よりももっと実験的なアパレルブランドで、お客さんや若い社員の方の感性、パワーを取り入れています。
MeDuは、赤ちゃんにも使える優しい素材を使った肌ケア用品などの、化粧品ブランドです。オンラインで購入出来ます。
一貫しているコンセプトは、
復古創新
古いものを再生して、これからの未来のモノをつくっていこうという事です。古いものを捨ててしまうのではなくて、古いものを新しくしていって、新しいものを作り出そうと考えられています。
そこには、地域に根差したものを時代にアジャストしていく必要もありますし、日本人らしい考え方を伸ばしていくことが源流にあります。
群言堂で売ってるものは、上のサイトでオンラインで購入できますが、ぜひ、お店にも行ってもらって、直に雰囲気を感じてもらいたいと思います。
群言堂直営店
群言堂直営店は、路面店(一戸建て)の店としては、8店舗あります。
群言堂本店
- 島根県大田市大森町八183
- 0854-89-0077
- 10:00~18:00
- 水曜日定休
- HP 本店
群言堂山形店
- 山形県山形市七日町2-7-6
- 023-665-5426
- 10:00~18:00
- 営業日は、HPで確認して下さい
- HP 山形店
JR高尾駅店
- 東京都八王子市高尾町1201-2 B1F
- 042-673-6872
- 11:00~19:00
- HP 高尾店
JR高尾駅店
- 東京都八王子市高尾町1201-2
- 042-669-4701
- 7:30~20:30
- 喫茶店です。群言堂高尾店の隣。
- HP JR高尾駅店
Re:gendo
- 東京都杉並区松庵3-38-20
- 03-5941-8664
- 11:00~19:00
- 定休日 火曜日
- お昼ご飯 11:00~14:30
- 箸間(あまいもの) 11:00~18:00
- HP リゲンドウ
上野桜木町
- 東京都台東区上野桜木1-7-5
- 03-5834-1833
- 10:30~18:30
- HP 上野桜木町
COREDO室町店
- 東京都中央区日本橋室町1-5-5 2F
- 03-6262-3161
- 10:00~21:00
- HP 室町店
湘南T-SITE
- 神奈川県藤沢市辻堂元町6-20-1湘南T-SITE1F
- 0466-47-8565
- 10:00~21:00
- HP
ラクエ四条烏丸店
- 京都市下京区四条通室町東入函谷鉾町101 2F
- 075:746-4466
- 10:30~20:30
- 定休日は、ラクエと同じ
- HP 四条烏丸店
他にも、商業施設の中に入っている直営店が23店舗あります。こちらのHPで確認してください。
まとめます。
群言堂の松場登美社長、大吉会長が、8月18日の「カンブリア宮殿」に出演します。
復古創新を基本コンセプトに、地元の素材を生かしたアパレル産業を立ち上げたお二人です。決して懐古趣味ではなくて、今ある技術を生かして、将来を作っていこうとされているお二人です。
単純に服飾関連、飲食関連を提供しているのではなくて、過ごしやすい生活スタイル、生きて行きやすい生き方を提供、提示してくれていると思います。そこには、人を育てると言う教育に関しても、登美さんは心がけていることがあるようです。
それ、山本五十六の言葉ね。私は自分の部屋にも、仕事部屋にも、他郷阿部家にもその言葉を貼っています。最後の3行目がいいんですよ。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」(出展:北欧、暮らしの道具店)
特に3行目が大事だと話されています。
心がけていきたいものです。
松場登美さんは、著作も出されています。
- 石見銀山・群言堂 他郷阿部家の暮らしとレシピ
- 群言堂の根のある暮らし―しあわせな田舎石見銀山から
- あるものを生かしきる 毎日を楽しむ捨てない暮らし
- 起業は山間から‐石見銀山 群言堂 松場登美
- 女性起業家ゼミシリーズ だから、私は起業した3
松場登美さんの考えが詰まった本なので、ご覧になってみてください。
以上、「カンブリア宮殿」に出られる群言堂の松場登美・大吉夫妻の記事でした。
他にも、「カンブリア宮殿」に出られた方の記事がありますので、ご覧ください。
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