京都の株式会社福寿園の福井正憲会長が、9月15日の『カンブリア宮殿』に出演されます。
ペットボトルの「伊右衛門」でよく知られている福寿園は、1790年創業で200年以上続いている老舗のお茶屋さんです。お茶を作るだけでなく、お茶づくりを体験したり、お茶を使ったフランス料理を食べたりすることができる福寿園さん直営のお店があります。そこで、福寿園さん直営店の場所や、オンラインショップ、福井正憲会長の経歴や経営理念などをまとめてみました。
福寿園のお店の場所
福寿園さんは、お茶を作るだけでなくて、お茶に係るものすべてを提供しようとされています。お茶づくり、茶器づくり、フランス料理など、いろんなものが体験できるお茶のテーマパークみたいなイメージです。現在展開されているのは、
- 福寿園京都本店
- 福寿園宇治工房
- ふれんち茶懐石
- 福寿園CHA遊学パーク
- オンラインショップ
一つずつ見ていきます。
福寿園京都本店
福寿園京都本店は、
- 京都市下京区四条通富小路角
- 075-221-2920
- 定休日 元日、第3水曜日
- HP 福寿園京都本店
地上9階、地下一階の建物で、それぞれの階にお店が入っています。
- 地下一階 自分好みのお茶を作ることができます。
- 1階 オリジナルのお茶や錦織「京洛錦」を購入できます。
- 2階 甘味、軽食
- 3階 フランス料理
- 4階 本格茶室と立礼喫茶
- 5階 茶器と茶道具
- 6階 催物会場
美味しいお茶に関することなら、京都本店いかれれば、大丈夫です。
福寿園宇治工房
福寿園宇治工房は、
- 京都府宇治市宇治山田10番地
- 0774-20-1100
- 10:00~17:00
- 休館日 月曜日
- HP 福寿園宇治工房
宇治茶づくり体験や茶料理、喫茶、お菓子などを楽しむことができます。一か所にあるのではなくて、ちょっと離れていますので、HPの地図で場所を確認していってみてください。
ふれんち茶懐石
ふれんち茶懐石は、
- 東京都千代田区丸の内一丁目9番1号
- 東京駅グランルーフ3F(東京駅八重洲南口すぐ)
- 03-6266-0290
- ランチ 11:00~14:00
- ティー 14:00~17:00
- ディナー 17:00~21:00
- HP ふれんち茶懐石
フランス料理をベースにした茶懐石料理で、締めは抹茶です。
福寿園CHA遊学パーク
福寿園CHA遊学パークは、
- 京都府木津川市相楽台3-1-1(関西文化学術研究都市内)
- 0774-73-1200
- 10:00~16:00
- 予約制です。
- 体験含み、約2時間のコースです。
- HP 福寿園CHA遊学パーク
茶に関するいろいろなものを見学したり、体験することができます。お茶を研究している所です。
オンラインショップ
福寿園さんのオンラインショップはコチラです。
こちらでは、ギフト品から、毎日飲むためのお茶などを扱っています。上に挙げたお店以外でも、全国各地で、直営店が90店舗ほどあります。こちらのHPで場所を確認できます。→福寿園店舗
なんと、福寿園さんは、海外にも進出されていて、シンガポール、ロシア、ベトナムにもお店があります。旅行に行かれた時は、立ち寄ってみることをお勧めします。海外で日本茶を飲むと、本当にホッとしますから。
福井正憲会長の経歴
福井正憲会長は、
- 1936年生まれの80歳
- 京都府出身
- 同志社大学経済学部
1958年、大学卒業後、福寿園に入社します。その頃は、お父さんの福井正巳氏が社長をされていました。福井正巳社長は、昭和24年に、それまでの個人経営から法人化された人で、宇治茶のブランドを作った凄い人です。
また、製造元が小売りを初めてした革命児でした。お兄さんの福井正典氏も福寿園にいましたが、それから、6年後の1964年にお父さんの福井正巳社長が急逝されました。
そこで、お兄さんの福井正典氏が社長に、福井正憲氏が専務になりました。兄弟で経営をされていたんです。
その後は、1979年に、福井正憲氏が副社長に、1990年に54歳の福井正憲氏が社長に、お兄さんの福井正典氏が会長になります。2013年に、福井正憲氏が会長に、福井正典氏が名誉会長に、そして息子さんの福井正興氏が社長になりました。
福井正憲会長の経営理念は?
福井正憲会長の経営理念は、6つあります。
- 無声呼人(むせいこじん)
- つもり十訓
- 売り買い平等の原則
- 資本の蓄積
- 自如如
- 伝統は革新の連続
無声呼人
無声呼人とは、徳のある人の所には、呼ばれなくても人が集まるという意味です。福井正憲会長は、その事を一番に考えています。福井正憲会長は、人もそうですが、人をお茶にも置き換えています。
つまり、良いお茶を作れば、宣伝なんかしなくとも、売れていくという発想です。人を裏切ってもいけないし、自分の心、つまり良いものを作りたいと思う心も裏切ってはいけないと話されています。
そのことを、一番言われているのは、山城工場です。山城工場で働いている人たちは、「自分が飲食したいものをつくりなさい」「おすそわけだと思いなさい」といつも言われているそうです。
どういうことかと言うと、自分のために、美味しいものを沢山作って、多くできたから他の人におすそ分けするというイメージです。
そういう気持ちで作られたモノには、偽装なんてありえないし、美味しくないなんてありえませんよね。ペットボトルの「伊右衛門」にも脈々と培われているので、美味しいのではないでしょうか。
つもり十訓
「つもり十訓」とは、福井正憲会長が、家訓だと話されていることです。〇〇するつもりだと、〇〇になってしまうという、戒めの言葉です。
- 儲けるつもりで損するのが商売
- あるつもりでないのが財産
- ないつもりであるのが借金
- 飾るつもりで剥げるのがウソ
- 多いつもりでないのが分別
- 深いつもりで浅いのが知恵
- 浅いつもりで深いのが欲
- 高いつもりで低いのが見識
- 低いつもりで高いのが腰
- 隠すつもりで顕れるのが悪事
これを、寝室の壁に飾られているそうです。確かに、自分ではそう思っていても、他人から見るとそうでもないときって、ありますよね。自分じゃわからない事が多いですが、この言葉を胸に刻んで、毎日過ごされているそうです。
売り買い平等の原則
「売り買い平等の原則」という考え方があります。
これは、商売の基本です。売り手側と買い手側が、平等にしないと、商いはうまく行かないという意味です。相手の言うことを聞きすぎてもダメだし、こちら側の言い分を言い過ぎても、ダメです。お互いに、平等な立場で売り買いをしていくことが、お互いに成長していくことができると話されています。
これは、福井正憲会長のお父さんが無くなった時に、お兄さんと一緒に経営に携わったのですが、その時に、昔からの大手の問屋4軒のうち、1件が倒産してしまったそうです。
まだ経営をそれほど知らないときに、そんな大ダメージをもらったら危ないところだったのですが、お父さんが、ずっと前から、若くて小さな問屋をしっかり大事にしてきたので、あまり深手にはならなかったそうです。
この時の経験から、売り買い平等の原則は大事だと改めて思ったと話されています。
資本の蓄積
これは、福井正憲会長とお兄さんの正典氏が考えられたことです。資本と言っても、お金だけでなく、いろんな資本を蓄積しないと弱いということを、上に書いた大問屋の倒産の時などに感じられたそうです。それで、資本の蓄積を、社員の全員に社是とし徹底させるようにしているそうです。その資本の蓄積の中身は、
- 信用を蓄積しよう
- 得意先を蓄積しよう
- 技術を蓄積しよう
- 人材を蓄積しよう
- 資本を蓄積しよう
この5つです。人間の体と同じで、骨も、肉も、ぜい肉も、頭も、全部しっかりしておかないと、いざと言う時に、すぐ倒れてしまうということですね。
自如如
自如如は「おのずからにょにょ」と読みます。福井正憲会長の座右の銘です。
意味は、あるがままに、裏表なくといったような意味です。広島大学名誉教授の山本空外氏からいただいたそうです。
伝統もそうですが、人材育成もそう考えられていると思います。
つまり、自分がやりたいことをまず決めさせて、好きなことをさせるということですね。好きなものほど、うまくなれるし、集中しますので、それを生かしているのではないでしょうか。
伝統は革新の連続
この言葉は、「カンブリア宮殿」でも話されると思いますが、伝統はまもっていくものではなくて、革新の連続だということを意識されていると話されています。
伝統を重んじるとよく言われますが、それを守っているだけでは、衰退していくと多くの方が言われています。
現に、アパレル業界とか、古典芸能などでは、次世代を担う人がいないとか、市場がドンドン狭くなってきていると言われています。
その一方で、その業界の中でもどんどん成長していってる人たちもいます。そう言う人たちは、伝統を壊しているのではなくて、伝統の上に、革新を重ねながら伝統を新たに作っていると話されています。
実際に、福寿園さんは、200年以上の老舗で、伝統あるお茶屋さんなのですが、よく見てみると、時代の先端をいつも言ってるんです。
例えば、お茶の通販を始めたのは、福寿園さんです。しかも大正時代に始められています。昭和50年代では、スーパーでも売れるような低価格帯のお茶を出しています。平成になってからでは、ご飯にかけて食べるお茶も発売されています。
いつでも、時代の先端を走っている人たちが、実は、後から伝統だと言われていることが多いです。
ジョブズ氏でも、孫社長でも、ホリエモン氏でもそうですが、初めは人々から振りかえられもしないような小さな存在だったのが、いつの間にか、大きくなっていって、それがスタンダードになっていき、いつの間にかレジェンドになっているんですよね。
福寿園さんも、福井正憲会長もそれを良く知っていて、時代を取り逃がさないように、伝統の上に革新をプラスしていってると思います。
まとめます。
9月15日の中秋の名月のときに、京都の老舗お茶屋さんの福寿園さん、福井正憲会長が「カンブリア宮殿」に出演されます。なんとなく、日本の文化を感じるような組み合わせでいいですよね。昔は、仲秋の名月を見ながら、お酒とか、お茶をゆっくり楽しんだのではないでしょうか。
伊右衛門は、福寿園の創業者の名前です。サントリーと組んでペットボトルの飲料を作るということも大きな決断でしたし、創業者の名前を使うと言うのも、ものすごい決断だったと話さていました。村上龍氏が最後に言ってました「変革は、身を切る決断だ」というのは、まさしくその通りだと思いました。
最近では、コーヒー、紅茶、スポーツ飲料など、簡単に飲めるようなものが沢山あって、お茶が片隅に押しやられていたような感じですが、「伊右衛門」などのおいしいお茶が出てきたことで、ふたたび、日本の古来の文化、お茶が見直されてきています。
実際に、疲れている時にお茶を飲むと、ほっとしますよね。味と香りと温度で、再び頑張れるエネルギーをもらえれるものがお茶ではないかと思います。機能食品としても、見直されてきています。
福井正憲会長は、これからは、ティーバッグだとあるインタビューで話されています。やはり、急須を持ってる家庭はどんどん減っていっていますし、今の若い人達は、急須と言ってもよくわからないって言う人が多いんじゃないでしょうか。
福井正憲会長は、インドとか中国にも進出しているのですが、そこで得た教訓で、これからはティーバッグの時代が来ると考えられています。紅茶も、ポットなどで入れるよりも、数段ティーバックの方が多いと思います。
また、サントリーと提携して、新しいお茶を開発しているのかもしれません。番組では、福井正憲会長が海外に行かれるところが予告で写っていましたが、新しいお話とか、情報がありましたら、この記事に追記させて頂きます。
以上、「カンブリア宮殿」に出演する福寿園と福井正憲会長についての記事でした。
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そこで取り上げられるのは、成功した人たちばかりです。生の声がタダで聞けたり、挫折したこと、成功のコツなどがありのまま聞けますのでとても参考になります。
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