(株)ヤッホーブルーイングの井手直行社長が、6月14日の『ガイアの夜明け』に出演しました。
井手直行社長は、よなよなエールというクラフトビールを製造しているヤッホーブルーイングを軌道に乗せた方です。かなり苦労されて、一地方のクラフトビールを全国6位のビールメーカーに押し上げました。井手直行社長の経歴や成功の手腕と戦略を見ていきましょう。
井手直行社長の経歴
- 1967年生まれの48歳
- 福岡県出身
- 久留米工業高等専門学校卒業
音楽好きだったので、卒業後、オーディオ機器の老舗電気機器メーカーに就職されます。そこで、PC周辺機器のエンジニアをされた後、環境アセスメント事業の会社を経て、長野県軽井沢の広告代理店に転職。営業している時に、(株)星野リゾートの星野佳路社長と出会って、1997年、(株)ヤッホーブルーイングに入社されました。
星野社長から、「一緒にビール事業をはじめないか」と誘われたそうです。
(株)ヤッホーブルーイングの創業メンバー7人のうちの一人だったそうですが、初めは営業をされていたようです。
その当時は、地ビールがブームで、どの地方でも地ビールを売り出そうとしてた時期でした。その時流にのって、ヤッホーブルーイングも順調に注文はあったようです。
その後、2008年に、代表取締役社長に就任されました。星野佳路社長が、本業の星野リゾートがとても忙しくなって、ほとんどいられなくなったためだと話されています。
現在では、2015年度のビール売上が、全国6位、クラフトビール業界では1位のものすごいビール会社になりました。麒麟ビールと業務委託したり、『ガイアの夜明け』で見られたように、アメリカにも進出しています。
アメリカのオスカーブルースと共同開発したカブリューキというビールも好調の様です。そんな、すごいビール会社に成長させた井手直行社長の戦略を見ていきましょう。
初めは倒産ギリギリ?一つ目の転機
井手直行社長たちがヤッホーブルーイングを創った時は、上にも書きましたが地ビールのブームでした。ちなみに、地ビールと言う言葉は、今でいうクラフトビールのことです。
ヤッホーブルーイングさんは、全国でも100番目のビール会社で、ピーク時は300社くらいあったそうです。そもそも、ビール会社を創ったのは、星野佳路社長が、アメリカで飲んだエールビールがとてもおいしかったからのようです。
そして、創業3年目くらいの時、ブームが終わって、毎年、20%ずつ売り上げが減っていったそうです。その時になって、初めて、営業に駆けずり回ったそうですが、なかなかうまくいかず、倒産も覚悟されたそうです。20人いた社員も半分ほどに減ってしまったそうです。
どうしようもなくなって、最後に残っていたネット販売に注目されます。ヤッホーブルーイングさんは、楽天市場の1期生だったんですが、担当者もいなくてほったらかしでした。
楽天市場の初心者店舗向け販売講座に入って、勉強し直したそうです。メールくらいしかしなかった井手直行社長が、サイトの見直しを始めたおかげで、ちょっとずつですが、売り上げが伸びてきたと話されていました。
井手直行社長の一つ目の転機は、メルマガでした。その当時、2000人くらいのメルマガ読者がいて、毎日メルマガを書いていたんですが、解除率が高かったんです。1日100人くらいは解除されて、100人新規が入るような状態だったと話されています。
そこで、他のお店が気になって、楽天市場店のショップオブザイヤーを何年も獲得してる店舗のメルマガを取ってみたら、衝撃を受けられたそうです。そのメルマガは、商品の事は殆ど書いていなく、日頃の生活や、プライベートの事がたくさん書かれていたそうです。
しかも、おもしろかったんです。それに衝撃を受けて、それまで商品説明だけだったメルマガを方向転換させたところ、解除率も半分になって、ドンドン売り上げも上がっていったようです。
その時に、考えられた事は、「自分たちのカラーを出す」ということだと話されています。さらには、大手とは逆に、一人のお客様を満足させることに徹底したそうです。メルマガを使って・・・
大手は、万人受けするようなものを作っているわけですから、同じ方向を向いてがんばってもむりなんですよね。大手とは逆に、一人一人の顧客に向き合うことで、ニーズが生まれてくるわけです。
まず、一人のお客を満足させることをメルマガを通して教わったと話されています。
ニッチな部分からマスへという戦略です。一種のランチェスター戦略と言えるかもしれません。メルマガを改善していくことで、売り上げもどんどん伸びて行きますが、赤字から黒字転換する時に、もう一つの転機がありました。
二つ目の転機
ネットでの販売が成功して、売り上げがドンドン伸びていきました。ですが、喜んでいるのは、井手直行社長ともう一人のweb担当者だけだと、その時に気が付かれたんです。
会社全体で頑張ったんじゃなくて、ごく一部の人ががんばってただけで、他の人たちは他人事で、逆に「白い眼状態」だったそうです。
その二人以外は、倒産寸前まで行った時の雰囲気と、あまり変わっていなかったと話されています。
それではまずいということで、チームビルディングの研修を受けられます。3週間ごとに3か月かけて行われる体験型のプログラムです。これこそが足りないものだと痛感されて、受講したプログラムをそのままヤッホーブルーイングの社員に会社内でやり始めたんです。
最初は、3分の一くらいの社員でやったそうですが、ビールメーカーが一番忙しい夏に行ったので、ブーイングやクレームが凄かったと話されています。それでも、なんとか、歯を食いしばってプログラムをすすめたおかげで、今では、明るく、風通しの良い雰囲気の組織に変化したそうです。
まとめます。
ヤッホーブルーイングの井手直行社長の転機は、星野社長に誘われてヤッホーブルーイングを作ったことと、メルマガとチームビルディングを取り入れたことです。
井手直行社長は、メルマガを通じて、一人一人のニーズを満足させて、ファンを開拓していこうという、大手には真似できない手法で、ヤッホーブルーイングを成長させてきました。
社内でも、チームビルディングを通じて、自ら考えて動ける社員を作ったことで、これだけの成長を遂げてきたのだと思います。井手直行社長は、2016年の4月に、本をだされています。
この記事に書かれていることを、もっとわかりやすく書いてもらってるので、もしも興味がわきましたら、ぜひ、読んでみてください。
また、こちらに、井手直行社長が投稿されていて、ご自分の言葉で書かれてますので、読んでみてください。かなりおもしろいことが書かれています。仕事にかならず響くものがあります。
以上、ヤッホーブルーイングの井手直行社長についての記事でした。
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コメント
社長のお名前が間違っていますよ。
井手さんです。
スミマセン。ありがとうございます。すぐ直します。