石見陽(いわみよう)先生が、2018年1月27日、『世界一受けたい授業』に4回目の出演をされました。
石見陽先生の経歴を紹介します。石見陽先生は、医師限定のコミュニティサイトを運営するメドピア株式会社の代表取締役社長で、医療の質問に関して、現場の医師たちがどんな回答を出すのか教えてくれます。前回、前々回ととてもためになる回答をいただいたので、その分も後半に紹介します。
石見陽先生の経歴は?
石見陽先生は、
- 1999年、信州大学医学部卒業、東京女子医科大学循環器内科に入局
- 2003年、若手医師のネットワーク「ネット医局」を設立
- 2004年、株式会社メディカル・オブリージュ(現メドピア株式会社)創業
- 2007年、医師限定コミュニティサイト「Next Doctors(現MedPeer)」の運営開始
メドピアのミッション(使命)は、「医師を支援すること。そして患者を救うこと」です。
メドピアのHPでは、そのミッションについて説明されています。
MedPeerでは医師と同じ目線で「人を救う」ことをミッション(存在意義)としています。医師は目の前の患者さんを救おうとします。MedPeerは医師をサポートし、その結果として医師が診ている患者さんが救われるために存在しています。
医師とMedPeer、直接・間接の違いはありますが、「患者さんのために」という想いは同じです。その想いがMedPeerのスタート地点であり、原動力となっています。(メドピアHPより引用)
その使命を達成するためのビジョンが、「集合知により医療を再発明する。」です。
集合知とは、多くの人の知識が蓄積されたものをあらわす単語です。つまり、個々のお医者さんたちが持っている専門的な知識を寄せ集めて、医療を発展させて、多くの患者さんたちを救うということです。
お医者さんたちにも専門があって、専門外の分野に関しては知識が少ないそうです。その部分をSNSで補っていくということですね。
メドピアさんのアイデンティティは、つまりどんな存在であるか?は、
- 我々は異端の挑戦者である
- 我々は最高体験を提供するプロフェッショナルである
- 我々は家族である
と、HPに記載されています。
素晴らしい会社だと思います。石見陽先生の思いが詰まった理想となる会社だと思います。
ただ、初めからうまくは行かなかったようですね。
設立の経緯は?
石見陽先生は、初め東京女子医科大学循環器内科に入局されています。
その時に立ち上げたのが、若手医師のための「ネット医局」です。石見陽先生は、お医者さんの勉強の傍ら、ネット、SNSなどにも興味があったらしいです。
この「ネット医局」がすべての始まりだったんですが、若手医師の間の意思疎通を図っていたようなものだと思います。これが、あることをきっかけに起業に結びつきます。
ある異業種交流会に出た時に、「医者のビジネスって世の中にあまりないよね」と言われたそうです。
そこで、「医者の人材紹介会社への一括登録」と言うサービスを思い付いて、友人二人と会社を立ち上げたと話されています。この事業は、簡単に言えば、医師向けの転職サイトです。
収益は3人で年間3000万円位にはなっていたそうですが、その時は、週1でビジネス、残りは研究をされていようです。理念とかビジョンとか何もなく、言ってみれば片手間、副業で起業をされていたようです。
それが変わったのが、mixiの上場です。
石見陽先生も、mixiの医師のコミュニティサイトに入っていたらしいですが、医師だけでなくて患者の方が多くなってしまって、機能しなくなったらしいです。お悩み相談の場所になっちゃったんでしょうね。石見陽先生としたら、お医者さんたちの医療に関する情報の共有化がしたかったようです。
mixiが上場したのをきっかけに、医師だけのコミュニティサイトを作ろうと思ったのが、メドピアの始まりだったと話されています。
そして、それまで副業体質だった石見陽先生が本気になったのは、メドピア創業のキックオフ合宿でいわれた一言「いつ本気でやるの?」だったそうです。
その日を境に、それまでの生活が逆転して、週1の研究と残りの日でビジネスをするようになったみたいです。
この一言が、転機だったんでしょうね。
ただ、経営を本気でやったことがなかった石見陽先生は、ちょっとしたしくじりをしてしまいます。
ある程度事業が大きくなっていって、社員も20名くらいになった時に、いきなり大量退職されてしまい、7名まで減ってしまったそうです。
その理由は、社内のコミュニケーション不足です。
忙しければ、人を入れればイイやとか、入社した人に合わせて仕事を作っていたようで、かなり現場ではいい加減な仕事になっていたと話されています。
現在の様なミッション、ビジョンを掲げる事もなく、任せっぱなしでやってしまったのでしょうね。
石見陽先生も、なぜ辞めるのかわからなかったそうです。
その後にとった石見陽先生の行動が良かったんです。
残った社員と、とことん話し合ったそうです。その時の気付きが、コミュニケーション不足です。
それを改善するとともに、ミッション、ビジョンを掲げて、それに賛同する人達を集めていったそうです。
そのおかげで、現在の様な、ある意味公共的な企業になったんだと思います。
多くの経営者の方からすれば、当たり前のことかもしれませんが、ミッション、ビジョン、コミュニケーションが、起業するうえで、とても大切なんですね。
現在のメドピアと将来像は?
現在は、登録しているお医者さんの数は10万人を超えて、日本中の医師の3人に一人が加入しています。
お医者さん向けのサービスでは、
- ディスカッション
- Meet the Experts(症例相談)
- インタラクティブ・ケース・カンファレンス(症例検討会)
- 薬剤評価掲示板
などがあります。
障壁をひくくするために、匿名での参加ができるそうです。
中身は、お医者さんでないと必要ないんですが、石見陽先生によると、お医者さん同士の横のつながりを強化していくための掲示板とか、症例相談ということです。
初めにも書きましたが、お医者さんは自分の専門には詳しいのですが、専門外の事を聞くことは難しいらしいんです。
ただ、それを患者さんの前で言う訳にもいかないので、こういう場所で相談できれが、すごい便利様な気がしますね。
ちなみに、
- ディスカッションは、匿名で、お医者さん同士で話し合う事
- Meetは、第一人者に相談できること
- インタラクティブは、大学、病院の垣根を越えてオンラインでカンファレンスをする事
- 掲示板は、薬の食べログのようなもの
のようです。すべて、コミュニティ内で完結してます。
企業向けのサービスとしては、
- 製薬会社には、マーケティング支援サービス
- 医療機器メーカーには、リサーチサービス
- 人材紹介会社には、人材紹介
などをしているそうです。
お医者さんと直接つながっているので、現場の声のリサーチとしては、確実なものがありますね。
つまり、お医者さんたちと、メーカーとの橋渡しをしているような感じですね。言ってみれば、三方よしの近江商人の鑑みたいなビジネスモデルです。参考にして頂きたいです。
そして、将来的には、医療のオンタイムの現場で、このサービスを使って治療を進めていってもらいたいと話されています。くすり、治療など、日本中のお医者さんたちからのフィードバックがある中での医療ですから、お医者さんに限らず、患者にもメリットがあると思います。
さらに、石見陽先生は、日本中の電子カルテをクラウド化させて、誰でも好きな時に取り出せるようなシステムを構築したいと話されています。
昔はボールペンなどで書いていましたが、PCでデジタル化させて、システムさえ作ってしまえば、患者自身が見ることができます。そうすると、セカンドオピニオンだって簡単にできますし、レントゲンを2回も取るなんてこともなくなります。
そのシステムができて、日本中の医師と日本中の患者がつながることによる経済効果は計り知れないと思います。患者自身にも、一番最適な治療方法を、一番最適な病院で受けれますから、かなりのメリットはあると思います。
夢は膨らむばかりなんですが、石見陽先生にはどんどん頑張ってもらいたいですね。
今回の『世界一受けたい授業』は、メドピアのリサーチ力を使って、お医者さん側からの情報を提供するようです。
ですから、石見陽先生が話すことは、お医者さんの意見なので、ゼッタイに聞き漏らさない方がお得ですよ。
2018年1月27日に放送されたインフルエンザの予防法は、こちらに記載しています。
⇒インフルエンザの予防法
ちなみに、今まで2回放送がありましたが、その内容を抜粋して掲載しておきます。
2015年3月7日放送分
【Q1】お医者さんが健康のために積極的に食べているものは?
- トマト 658人
- ヨーグルト 596人
- 納豆 578人
- ブロッコリー 514人
- りんご 502人
コメントとして、
- バランスよい食事を心がけてる
- 野菜や発酵食品を多く摂るように心がけてる
- 夜9時以降は食べない
- ゆっくり食べる
- 腹八分目に抑える
- 塩分を控える
【Q2】良い病院の見分け方は?
- 説明がわかりやすい 586人
- 同業者から評判がいい 581人
- 挨拶がしっかりしている 390人
- 病院同士連携がとれてる 387人
- 病院関係者の身内も利用している 336人
【Q3】患者さんにされて最も困ることは?
- スタッフへの暴力・暴言 133人
- 自己都合で治療を中断する 121人
- 処方した薬を正しく使用しない 107人
- 無理な要求をする 98人
- コンビニ(時間外)受診 97人
【Q4】自身は延命治療を希望しますか?
- 希望する 13%
- 希望しない 87%
(「医師専用コミュニティサイトMedPeer調べ」メドピア様のHPより引用しました)
2015年6月6日放送分
【Q1】梅雨の時期に気を付けた方がいい病気は?
- 食中毒 862人
- うつ病 159人
- 気管支ぜんそく 125人
- 水虫 92人
- 夏型過敏性肺炎 76人
(5番の夏型過敏性肺炎と言うのは、冬の間使ってないエアコンの動きだしの時とかになりやすいようです。)
【Q2】初めて行く病院。HPのどこを見ればよい病院だと判る?
- 症例数(診療実績) 374人
- 何が得意か明確である 210人
- 常勤医師が十分にいる 182人
- 派手な宣伝がない 126人
- 医師の経歴 106人
【Q3】健康診断で見つかりにくい危険な病気は?
- すい臓がん 974人
- 精神疾患(うつ病など) 130人
- 脳動脈瘤(くも膜下出血など) 121人
- 胆管がん 67人
- 睡眠時無呼吸症候群 62人
【Q4】「風邪っぽい」と思ったら・・まずやることは?
- 充分な睡眠・休息をとる 1157人
- うがいをする 117人
- 漢方の服用(葛根湯・香蘇散など) 100人
- しっかりした食事 61人
- 体を温める 50人
【Q5】自身は余命宣告を希望しますか?
- 希望する 81%
- 希望しない 19%
(「医師専用コミュニティサイトMedPeer調べ」メドピア様のHPより引用しました)
どうでしたでしょうか?
かなり参考になりますよね。毎日病気と闘っているお医者さんたちの生の声ですから、圧倒的なリアリティがありますよね。やはり、健康が一番です。
成功するための一番大事なことも、健康です。
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