神奈川県藤沢市の焼き鳥店から、カンピロバクターによる食中毒が発生しました。「肉フェス TOKYO 2016 春」でも発熱、腹痛、下痢の症状が!
カンピロバクターは、下痢や発熱を起こす細菌で、鶏肉や、ぺっとなどからうつるといわれています。カンピロバクターによる食中毒の症状と、潜伏期間、うつりかた、治療法などをしらべてみました。
カンピロバクターとは?
そもそも、カンピロバクターとはどういうものでしょうか?
カンピロバクターとは、食中毒をおこす細菌の一つです。
サルモネラ菌、ブドウ球菌、赤痢菌、O-157などと同じ種類のもので、1個の細胞からなる自己複製能力を持った微生物です。自分で勝手に増殖してしまいます。
これとよく勘違いされるのが、ノロウイルス、ロタウイルスなどのウイルスです。こちらも食中毒を起こしますが、細胞ではなく、タンパク質と内部に遺伝子を持った単純な構造の微生物です。細胞に寄生して増殖して行って、食中毒などを起こします。
カンピロバクターが住んでいるのは、鶏、牛、ぶたなどの家畜や、犬などのペットの腸管の中です。特に、鶏の中に住んでいることが多くて、40%の鶏の中に潜んでいると考えられています。
なので、今回、充分な加熱を行なわなかったことで、焼き鳥の中のカンピロバクターが死滅せずに、人間の体の中に移ってしまったということです。
焼き鳥に限らず、鶏肉の料理は、充分に加熱することが必要成ってきます。また、鶏刺しなどはなるべく食べない方がいいのかもしれません。
実は、カンピロバクターは、ノロウイルスに次いで発生件数の多い食中毒菌なのです。
ペットの犬や猫のフンからうつったり、ペットと直接口で触れ合うことによって移ることがありますので、気を付けた方が良いです。
特に、5月から7月が発生件数が多くなっています。
ただ、人から人へ移ることはめったにないそうです。
カンピロバクターの潜伏期間と症状
カンピロバクターの潜伏期間は、2~7日間です。
症状は、
- 発熱
- 倦怠感
- 頭痛
- 筋肉痛
などの症状が出た後に、
- 吐き気
- 腹痛
- 下痢
が起きます。
ですから、初めは風邪かな?と思うかもしれませんので、急激な下痢の症状などが出てきたら、お医者さん井行かれた方が良いです。
最悪の場合、ギランバレー症候群になることも報告されています。
カンピロバクターの治療法
カンピロバクターの治療法は、自然に治ることが多いです。
病院に行って検査をして、カンピロバクターの種類を特定できたら、抗生物質がありますので、それを処方してもらうことができます。
ただ、軽度な症状の場合は、自宅で安静にしているだけで回復します。
その場合は、下痢止めはぜったいに使用しないでください。
大切なのは、水分補給と消化の良い食事による栄養補給です。リンゴジュースや野菜スープが役に立ちます。
牛乳、みかん、赤身肉、豚肉、牛肉などは消化が悪いので避けた方が良いと思います。
まとめます。
今回、藤沢市の焼き鳥屋さんでカンピロバクターによる食中毒が出たのですが、今からの時期、普通の家庭でも食中毒が起きる可能性があります。
なるべく次の事を守ってください。
- 肉類は十分に加熱する。特に鶏肉。
- 生の肉を扱った包丁、まな板、はしなどは、他の食材には使わない。
- 生肉はなるべく食べない。
- ペットを触った後は、かならず手を洗う。
- ペットとキスはしない
まあ、加熱さえしてしまえばコワいものではないですから、いたずらにこわがらずに、ふつうに食べてもらえばいいと思います。
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