月9ドラマ「貴族探偵」の9話のあらすじ(ネタバレ)と感想です。ゲストは台湾で活躍していて、人気ナンバー1の田中千絵さんです。
お好きな所からお読み下さい。
9話以外のあらすじ
ドラマ「貴族探偵」のキャスト
- 貴族探偵 相葉雅紀
- 佐藤 滝藤賢一、運転手
- 田中 中山美穂、メイド
- 山本 松重豊、執事
- 鼻形雷雨 生瀬勝久、神奈川県警刑事
- 常見慎吾 岡山天音、鼻形の部下
- 冬樹和泉 田中道子、鑑識
- 高徳愛香 武井咲、女探偵、喜多見切子の弟子
- 喜多見切子 井川遥、伝説の女探偵
- 玉村依子 木南晴夏、高徳の依頼者
- ギリ 仲間由紀恵、秘書鈴木
ドラマ「貴族探偵」のストーリー
ドラマ「貴族探偵」の簡単な相関関係をまとめます。
喜多見切子探偵事務所の高徳愛香(武井咲)は、伝説の女探偵喜多見切子(井川遥)の弟子です。喜多見切子は、貴族探偵(相葉雅紀)との推理勝負のあとに、原因不明で亡くなっています。愛香は、そのことをまだ認めることができないので、探偵事務所に一人でいる時に、幻のように現れる喜多見切子と会話を楽しんでいます。
喜多見切子を負かせた貴族探偵は、年齢、家族、学歴、住所、本名など不明の正真正銘の貴族で、日本でも有数の名家ではないかと言われています。貴族探偵は、自分では、一切推理をしません。「そのような雑事はすべて使用人に任せてある」と言って、依頼者のきれいな女性や、美人の関係者をくどいて回ってる得体のしれない人物です。その貴族探偵の使用人には、100名以上いると言われていますが、いつも、身の回りをお世話しながら同行しているものが3名います。
- 運転手の佐藤(滝藤賢一)
- メイドの田中(中山美穂)
- 執事の山本(松重豊)
それぞれが、愛香よりも優れた推理力を持つ使用人で、少ない手がかりから真犯人を割り出してしまい、今までに間違いは一度もありませんでした。愛香がパソコンやスマホ、車などの道具を使うのと同じように、貴族探偵はこの使用人たちを道具のように使って犯罪を推理していきます。通常の人達には理解できないシステムです。
そして、難事件や珍しい事件が起きると、その場所に駆けつけて、押し売りのように事件を解決していきます。なので、地元の警察との摩擦が起きないように、一番初めに担当した鼻形雷雨警部(生瀬勝久)と刑事の常見慎吾(岡山天音)と鑑識の冬樹和泉(田中道子)が、貴族探偵担当の警察となりました。事件を解決しようと貴族探偵が考えると、必ず、登場することになりました。
ちなみに、ギリとは、愛香が使ってるスマホのAIでiPhoneのsiriみたいなものです。
ギリは、貴族探偵の秘書の鈴木(仲間由紀恵)が愛香の監視用に、愛香のスマホをハッキングしているので、仲間由紀恵さんの声になってるのが分かりました。
ドラマ「貴族探偵」9話のあらすじ
愛香(武井咲)は鼻形雷雨(生瀬勝久)と、切子の遺体が発見された渓谷に花を手向けに行きました。切子は上流の山道から転落して流された事故とされていましたが、当時の関係者は遺体には目立った外傷がなかったと証言していました。二人は、切子の事故のことを調べに来たんです。
その渓谷の近くで、作家の大杉道雄(小市慢太郎)は、妻の大杉真知子(高岡早紀)、真知子の妹の水橋佐和子(田中千絵)とその夫の水橋洋一(山中崇)と、友人の堂島尚樹(中村俊介)の5人で、キャンプをしながらBBQをしていました。堂島がスムージーをつくっていて皆の服に着いてしまいました。料理ができるまで、大杉道雄は近くのカフェに、佐和子と洋一と堂島は、茜古式蝶をみにいきました。3人で森を歩いていると、佐和子がいなくなってしまいました。佐和子は、二人と離れて、シーツを引いてワインやグラスを準備していました。
古式蝶は、その時期にその場所でしか見ることのできない貴重な蝶でした。古式蝶を見た人は、運命の人と巡り合えると言い伝えられていました。
鼻形は近くの喫茶店に後輩の警官を呼び出し、当時の資料を持ち出すようおどしました。そこで、大杉道雄がいることに気が付きました。同じようにリンゴのタルトを食べて、たばこを吸っていました。女優だった妻の真知子のファンの鼻形は、色紙を買ってきてサインを頼みましたが断られてしまいました。そこに、貴族探偵の執事の山本から電話がありました。古式蝶を見に来たら、女性の遺体を見つけたということでした。その女性は、佐和子でした。頭には花で作った冠が載せられていました。
貴族探偵に呼ばれた鼻形と愛香は、「事件を解決して見れば?」といわれます。二人が現場に行くと、木二よりかかった状態で座ってる佐和子がいました。そばには、グラスが二つ転がっていて、誰かと飲んでいたようだと推測します。そこに、夫の洋一と堂島がやってきました。
鑑識の冬樹和泉(田中道子)と常見慎吾(岡山天音)もやってきて、捜査を開始しました。冬樹の聞き込みでは、
- 佐和子はジャズシンガー
- 首を絞めた跡がある
- ロープは市販のもので指紋はなし
- 11時ころ、大杉道雄はカフェに
- 大杉真知子はキャンプ場に
- 佐和子と洋一と堂島は、森に
- 12時ころ佐和子とはぐれてしまう
- 12時30分に発見された
- 大杉道雄の小説に「花冠」というのがあって、その主人公のように最愛の人にころされたいと言っていた
真知子はキャンプ場にいて、道雄は鼻形達がカフェで見ているので、犯人は堂島と陽一のどちらかだと鼻形は断定しました。
鼻形と愛香は道雄から事情聴取を始めました。道雄から佐和子と堂島は昔付き合っていたと聞きます。貴族探偵は、道雄が買ってきたリンゴタルトを切り分けて真知子に食べるように勧めました。待ってる間、葉巻を吸おうとすると、「タバコはちょっと。わたしも主人もすわないので」と真知子に言われました。
次は、洋一でした。結婚してからも、佐和子には恋人がずっといる状態だったと言います。そして、1ヵ月前に、運命の人が見つけたからと言って離婚を切り出されたと話しました。ただ、相手が誰なのかは教えてくれなかったようです。
堂島に聞くと、半年前まで付き合っていたと言います。別れたときに、運命の人が見つかったと言っていたと言いました。
愛香は、花形に色紙とマジックを使って調べてほしいと頼みました。
愛香は、貴族探偵の簡易サロンにみんなを集めて推理を披露しました。
愛香は、花冠の話を聞いていた4人の中に犯人はいると言います。そして、現場にはワインとグラスが転がっていたので、ワインを注いでいる時にロープで首を絞められたのだろうと言います。その結果、犯人にはワインがかかったはずだと言います。ただ、4人が分かれる前に、スムージーが飛び散ったので、服に緑色のシミがついてて、その上にワインのシミがないとおかしいと言います。洋一と堂島の服には、緑色のあとしかありませんでした。真知子と道雄は服を着替えていました。
真知子は、着替えたと言いますが、キャンプサイトで目撃されているので、犯行は不可能だと言います。なので、犯人は道雄しかありえないと言います。道雄がカフェで会っていたというと、愛香は、あの時の道雄は煙草を吸おうとしていたと言います。真知子は、夫婦とも吸わないと言ってるので、あのカフェにいた道雄は別人なんじゃないかといいます。そして、何年か前に、道雄のそっくりさんが無銭飲食でつかまったという記事があったと言います。
愛香がみせたそのときの記事には、貴生川という男が捕まったと書かれていました。
愛香は、道雄が途中で貴生川と入れ替わって、佐和子に会いに行って首を絞めたんだと推理しました。堂島は、佐和子の運命の人は道雄だったと気が付きました。「証拠はあるのか?」と道雄が聞くと、鼻形がカフェで手渡したマジックをだします。そこには、カフェであった道雄に偽装した貴生川の指紋がついているといいます。帰ってきてから道雄から指紋を採取してその二つを鑑識が比較していると告げました。鼻形が鑑識にその結果を聞くと、マジックにあった指紋と帰ってきてからとった指紋は一致しました。つまり、カフェにいたのはそこに座ってる道雄だったんです。愛香の推理が崩れてしまいました。
そして、佐藤が推理を披露します。愛香の推理は惜しいところまで行ったと言います。間違ってるのは、今そこに座ってるのが、貴生川だと言いました。そして、山本と田中がシュピーゲルを使って道雄を探しました。道雄は、背中を刃物で刺されて川べりに倒れていました。貴生川がカフェから戻って道雄と入れ替わりポイントにきましたが、そこに真知子が現れて後ろから道雄を刺したんです。そして、貴生川を脅して、本物のふりをさせ続けました。
つまり、真知子がこの事件の首謀者でした。佐和子の頭に花の冠が載っていたのに気が付いて、道雄の心が佐和子にあることを知って、道雄も刺してしまったんです。真知子は自らを刺そうとしましたが、貴族探偵に止められて連行されました。
後輩が、頼んでいた切子の実況見分調書を持ってきました。本庁から鈴木という女性がきて作って行ったと言います。それを読んだ愛香は、貴族探偵の所に行って、師匠の切子が亡くなった場所に行ったと告げます。そして、花束が置かれていたと話すと、
「喜多見切子は、あなたがころしたんですね。政宗是正さん」
と目を見て問い詰めましたが、貴族探偵は無言で、創っていた花冠を愛香の頭に乗せました。
(⇒ 10話のあらすじ)
ドラマ「貴族探偵」9話の感想
おもしろかったですね。やはり、原作は実写化できませんでした。が、トリック的にはオモシロかったと思いますが、チョット整合性に欠けていたような感じでした。真知子は、ずっとキャンプ場にいたとされていましたが、そうではなかったようですし、似た人を使うのは井伊のですが、本人の二役っていうのは、ちょっと・・・と感じました。
次回から、最後の謎解きが繰り広げられます。「なおあまりある」ですね。どんな感じにしていくのか、貴族探偵の正体とかをどう説明するのか、ここまで引っ張ってきて、うやむやにはしないでしょうから、とても楽しみです。
原作の麻耶雄嵩さんとは?
原作の麻耶雄嵩さんは、1969年生まれの49歳の小説家、推理作家です。1991年「翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件」でデビューされました。2011年に「隻眼の少女」で、日本推理作家協会賞、本格ミステリ大賞を受賞されました。
ただ、この「貴族探偵」を含めて、かなり独特な作風で、自分で捜査、推理しない探偵を登場させたり、謎を解決しない探偵を登場させたりして、ミステリ小説の構造自体に対する独特な問題意識が強い作家です。麻耶雄嵩さんの作品は、
などです。
今回のドラマ「貴族探偵」は、原作をかなり変えています。というのは、そのまま作ってしまうと、主人公が出てこなくなってしまうからです。原作では、ほとんど貴族探偵自身は活躍しません。女性を口説いていたり、紅茶を飲んでいたりするだけですし、登場ページ数もかなり少ないです。「貴族探偵対女探偵」では、どちらかというと、女探偵の方にスポットが当たっています。なので、かなり難しい小説を選んでしまったのですが、どのようなストーリーになるのか、とても楽しみです。出てくる人だけが豪華で、中見がない様なドラマにはしてもらいたくないですね。
以上、ドラマ「貴族探偵」の9話のあらすじ、感想でした。
あなたにおすすめの記事
この記事へのコメントはありません。