11月13日の「プロフェッショナル」に公立豊岡病院但馬救命救急センターの小林誠人医師が出演されます。
センター長の小林誠人医師は、ドクターヘリをつかって地域の救命救急医療を推し進めてきた人物です。多くの取り組みをされたことで、ドクターヘリの出動回数が日本一になり、多くの人の命を救われています。小林誠人医師の経歴やドクターヘリについて紹介します。
プロフェッショナルでのお話し
地域の歯車のひとつとして回るように、小林誠人医師はいろいろなシステムを考えられてこられました。
そのひとつがキーワード方式です。
あらかじめ消防署にキーワードを伝えておいて、患者からそのコトバが出たらすぐにヘリ要請をすることをお願いしてるそうです。なので、救急車がついたら軽症だったということもあって、要請の25%はキャンセルになるということでした。
小林誠人医師が患者を診たときに病院に連絡すると、患者が到着時には受け入れ態勢が整ってる仕組みも作られたということです。
途中で「コード・ブルー3」を何人かで見ていましたし、漫画も描こうという話をしていて、仲間とのコミュニケーションを大切にされていました。言いたいことが言える仲間じゃないとこんなシビアな仕事ができないということです。
小林誠人医師が話されたコトバの中で胸に残ったのは
「人間は確かになくなるかもしれないけど、その人に与えられた残りの人生が何年かあって、それを全うさせるために怪我を治してあげることができるって言うのであれば、フルスイングするべきだし、フルスイングして3%が100%になることもある」
「とことんやって、とことんやりつくして、そこで出てきた結果をみつめないと」
でした。
小林誠人医師は、大学を出て、米軍専用の病院にいって救急医療の現場を始めてみて、ERに配属されたそうです。たまたま軽い症状と重症の患者を診てる姿を同じレベルで見ていて、かっこいいなと思われて救急医になろうと思われたそうです。
ただ、その当時、救急医療を勉強するところがなかったので、まず外科を勉強されたそうです。
そして、研修医で配属された病院で夜間に交通事故の患者が運び込まれたのですが、救急の対応も出来る設備もないし、技術もなかったのでなくなってしまったそうです。
そのときに、救急医療を学びたいと痛切に思われたそうです。そこで大阪の救急救命センターで働き始めて技術をみにつけて、現在のセンターの設立に呼ばれたということです。
小林誠人医師のプロフェッショナルとは、
「自分のおかれた立場の中で、カッコたる信念を持って業務にまい進する方、それから、その業務の中でリーダーシップを発揮して、チームを引っ張ってくれる方。それがぼくの中のプロフェッショナルだと思います」
と話されていました。
小林誠人医師の経歴
小林誠人医師は、
- 1968年生まれの49歳
- 鳥取県出身
- 鳥取大学医学部卒業
- 兵庫県災害医療センター救急部副部長兼集中治療室室長
- 大阪府済生会千里病院千里救命救急センター
- ICU室長兼救急副部長
- 2010年1月より公立豊岡病院但馬救命救急センター長
小林誠人医師は小さいころに、何でも見てくれるお医者さんが近くにいたそうです。その頃の記憶が根底にあって、緊急意を目指されたと話されています。
そして、研修医の頃、救急センターなのに救急車を断っていたり、夜間の病院に勤務していたときの経験から救急医を目指そうとされたようです。
というのも、小林誠人医師が研修医だった1990年代には、いまでいう救急医という概念もまだなくて、大学でも外科医、内科医、と専門を別々に勉強されていたそうです。なので、夜間にはいろいろな症状の患者さんが来るのですが、外科を勉強してきた小林誠人さんは教科書を見ながら診察をされていたそうです。
また、運ばれてくる患者が病気になってから時間が経っていたので、先輩医師から「しょうがないよ」と言われたこともあったそうです。
わたしも経験がありますが、夜中に風邪で高熱が出たので総合病院に行くと、外科の先生が盗聴くしていたりして、患者心にも大丈夫かな?と思ったこともありました。
そんな状態のなかで、2000年くらいから心肺蘇生のガイドラインが出てきました。それまでは救急医のひとりひとりちょっとずつ違った方法で心肺蘇生を行ってきたのですが、それが統一されたんです。
そのガイドラインが素晴らしかったので、外傷、内科、小児科などのガイドラインも出てきたことで、救急医学が爆発的に進化し始めたそうです。
そこで、小林誠人医師は、診療科に関係なく前進を診察し、処置、治療を行えるような救急科を理想として取り組まれてきたそうです。そして、1分1秒でも早く患者を診ることが救命率をあげることだとはなされています。
その理想を現実化できたのが、2010年の公立豊岡病院但馬救命救急センターの設立に呼ばれた事です。
それまでも、
- 大阪教育大学付属小学校事件
- JR福知山線列車脱線事故
- エキスポランドジェットコースター脱輪事件
- 福知山花火大会爆発事故
- 東日本大震災
などで、活躍されていたのが、但馬救命救急センターの設立に呼ばれた理由です。JR福知山線列車脱線事故では、現場の指揮官を勤められました。
現在では、23名のスタッフを従えてチームリーダーとして救急救命活動を毎日されています。
(出典:HEALTH CARE)
小林誠人医師の取り組み
小林誠人医師が取り組んできたことは、
- ドクターヘリ
- ドクターカー
- トリアージ
などです。「プロフェッショナル」の部分とちょっと重複していますが読んでください。
ドクターヘリ
ドクターヘリは、ドラマ「コード・ブルー」で映し出されてたことがかなりリアルに近いです。
ドクターヘリは、2001年に岡山県の川崎医科大学で初めて導入されました。その後、2005年にドクターヘリ法案が通って全国に広まっていきました。ドラマ「コード・ブルー」も2008年、2010年、2017年とシーズン3まで放映されてかなりドクターヘリの認知度も高まってきています。
2017年2月では、40都道府県で49機が稼働されてるそうです。ないのは、東京都、福井県、香川県で、今後導入されるのが石川県、奈良県、鳥取県だということです。やはり、ドクターヘリで移動するのと救急車で移動することのどちらが早いか、適切な病院があるかどうかが問題なんだと思います。
小林誠人医師は、但馬救命救急センターに来る前にいた救急センターで、ドクターカーを試されていますが、余救命率のアップにはならなかったそうです。それは、道の問題と、医師が必要かどうかの判断が難しかったからだと話されています。
そのために、小林誠人医師は病院の数、キョリ、医師の数、消防員の対応などを全般的に考えて、その地域に適した救命救急センターをつくられました。なので、場所によって条件がいろいろ変ってくるので、このパターンをガイドラインとして見るわけにはいかないそうです。
小林誠人医師が考えたのは、ドクターヘリには医師が二人乗ること、兵庫だけでなく、鳥取、京都の3県をカバーすること、キーワード方式などです。
ドクターヘリに二人医師を載せることで、複数の患者がいる場合にも対応できるし、色々な利点があるということです。また、3県をカバーすることで、受け入れ先の病院を増やせるし、医師不足を解消、経費の削減ができるということです。
ドクターヘリは年間の維持費が2億円かかるといわれてるので、3県で分担すれば、その分を医療に回せることができるということです。
さらに、過疎化が進んでるので医師不足が問題になっていますが、ドクターヘリがあればその問題も解消できるということです。
キーワード方式というのは、消防署の職員に初めからキーワードを提示しておいて、その言葉が出てきたらヘリの出動要請をしてもらうという方式です。119番が来てもヘリを要請するかどうかは消防署の職員の判断になります。
そこで、迷っていたたら貴重な時間が過ぎてしまうので、あらかじめマニュアルを渡しておくといった意味です。そのおかげで平均14分だったのが、4分になったそうです。
ドクターカー
ドクターカーは、ドクターヘリが飛ぶことができないときに出動します。ヘリコプターは夜は飛ぶことができなかったり、霧が出たときは飛べません。そんな時には、同じ装備をはじめからよういしておいてドクターカーで出動されるそうです。
トリアージ
トリアージは、ドラマ「コード・ブルー」出も出ていましたが、大規模災害などのような複数の患者がいるときに、腕につけて、黄色とか緑いろのタグをつけていくやり方です。日本では、神淡路大震災以降に普及してきたのですが、小林誠人医師は、そのトリアージを推し進めてこられました。
小林誠人医師の動画
小林誠人医師は、今までもおおくのメディアでとりあげられています。ユーチューブにアップされた動画を載せておきます。
2011年の動画です。
2015年の動画です。
「プロフェッショナル」で小林誠人医師のお話が聞けたら内容を載せていきます。
以上、「プロフェッショナル」に出演される小林誠人医師の情報でした。
他にも、素晴らしいお医者さんたちの記事があります。
⇒荻田和秀先生コウノドリのモデル
⇒加藤友朗先生(スーパードクター)
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