マクロファージをLPSで活性化して免疫力をアップさせる仕組みをまとめました。2016年の2月20日の『世界一受けたい授業』で杣源一郎(そまげんいちろう)先生が話された内容です。杣源一郎先生は、免疫力に関わるマクロファージを研究されていて、マクロファージを活性化させるLPSについてお話しいただきました。
杣源一郎先生とは?
杣源一郎先生の経歴は、
1977年 東京大学薬学部製薬学科卒業
1982年 明治薬科大学薬剤学科助手
1986年 帝京大学生物工学研究センター基礎部門 I 助教授
1990年 帝京大学生物工学研究センター副所長
1992年 帝京大学生物工学研究センター基礎部門 I 、III 教授
1993年 中国廣西医科大学客員教授
1995年 特定医療法人高野会高野病院研究部長
1995年 聖マリアンナ医科大学客員教授
1995年 福岡大学大学院医学系研究科講師(非常勤)
1996年 広島県立大学大学院生物生産システム研究科講師(非常勤)
2000年 徳島文理大学健康科学研究所、人間生活学部教授
2001年 徳島大学工学部生物工学科講師(非常勤)
2002年 徳島文理大学大学院人間生活学研究科教授
健康科学研究所免疫アレルギー部門長
2007年 香川大学医学部統合システム免疫学講座教授(客員・兼任)
新潟薬科大学特別招聘教授、自然免疫制御技術研究組合代表理事などもされています。平成25年からは、内閣府「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」の「ホメオスタシス多視点評価システム開発グループ」の研究代表者を務めています。1951年生まれの64歳です。
著書に、
があります。
ただ、勘違いしてい欲しくないことは、「LPS」は以前から知られている物質ですし、2011年のノーベル賞でも「LPS」と免疫機能のトピックが扱われていました。香川大学がメインで、研究をおこなっているようですね。
免疫力、マクロファージ、LPSを順番に説明していきます。知っているよ!って言う人は、こちらから各項目にジャンプしてください。
免疫力とは?
人間は、外敵から身を守る力というものを誰もが持っています。外敵にもいろいろあって、ライオンや襲ってきた人のように、目に見える外敵と、ウイルスや細菌など、目に見えない敵があります。目に見える敵には、柔道や大砲などを使って身を守ればいいんですが、目に見えない敵は自然に体の中に入ってしまいます。その体の中に入った目に見えない敵をやっつけようとするのが、免疫力です。
この免疫力は、生まれた時から20歳くらいまでが一番強くて、加齢とともに、その力が落ちてくると言われています。なので、食生活や運動などで、その力をなるべく落とさないようにしていく必要があるんですね。免疫機能は、細菌やウイルスなど、外部から入ってきた有害な物質を排除したり、体の中にできたがんなどを死滅させて、体の中から出して健康に保とうというシステムです。つまり、免疫機能が弱くなっていくと、病気がちになったり、がんになったり、寿命が短くなってしまう訳です。
そのためには、体の中に入ってきたウイルスや体の中にできてしまったがんを異物として見つけたり、攻撃して無力化したり、それらに指令を出したりするものが必要なんですが、それが、白血球です。白血球が免疫システムなんですが、白血球にもいろいろと種類があったり、2段階の免疫システムがあります。2段階の免疫システムとは、
- 自然免疫系
- 獲得免疫系
自然免疫系は、生まれた時から持っている免疫システムで、常に、体の中を見回ってくれて、外敵をやっつけてくれます。自然免疫系が防ぎきれないような病原体がやってきたときに動き出すのが、獲得免疫系です。
獲得免疫系は、新たな病原菌が体に入ってきたときに、その情報を記録したり、武器となる抗体を創ったり、その病原体に感染した細胞を死滅させて排除できるようにします。次に入ってきたときは、それらの記憶ですぐにやっつけることができるんです。
白血球には様々な種類があって、それらの免疫系にあうようにいろんな形に進化しています。その中の一つが、マクロファージと呼ばれるものです。ちなみに、この間の『家庭の医学』で出てきたNK細胞も同じ白血球の仲間です。ナチュラルキラー細胞と言って、がんや細菌に感染した細胞を死滅させて排除するものです。
マクロファージとは?
マクロファージとは、大食細胞とも言われています。アメーバのような単細胞で、体の中を、自分から運動して動きながら、死んだ細胞や体の中にできた変性細胞、侵入してきた細菌などを捕食して消化しています。とくに、けがをした時に、活発に動き回っています。
それと同時に、外敵の情報を記録して、ほかの免疫細胞に伝えています。言ってみれば、体の中の掃除人ということですね。マクロファージの寿命は数か月といわれていますので、マクロファージを活性化させたり増やしたりする食べ物を多くしていくひつようがあるんです。その食べ物の中の一つが、LPSなんです。
LPSとは?
LPSは、リポポリサッカライドの略で、1983年から研究されているものです。1988年、小麦の水洗浄液から、抽出された物質で、マクロファージの活性化に有効作用があることが判明しました。杣源一郎先生たちは、20年かけて、産官学連携のもとに研究を重ねて、植物性由来のLPSを作り出すことに成功したようです。そのことを、今回の『世界一受けたい授業』で話されました。
LPSを多く含む食べ物は、
- 明日葉
- わかめ(乾燥)
- めかぶ(粉末)
これ等を食べることによって、免疫細胞のマクロファージが元気になります。免疫力がアップするということです。なので、わかめや、めかぶを積極的に取り入れていきたいです。
ちなみに、杣先生と一緒に開発に携わった会社のサイトはこちらです。
⇒ マクロ元気
杣先生たちは、「免疫ビタミン」と呼んでいるようですが、まだまだ世間では浸透していない名称です。これからの商品だと思いますが、チョットお高いのがネックかもしれません。ちなみに、このサイトに書かれていた口コミからですが、飲んでよかった点は、
- 便秘改善、お肌もつやつや
- 熟睡と朝の目覚めが改善
- 風邪をひきにくくなった
- 季節の変わり目が大丈夫に
と、書かれています。実際には、予防医学の方なので、目に見える症状は少ないとは思いますが、理論的にはしっかりしていますし、大学や行政のサポートもついているので、しっかりしたものだと思います。健康になるための選択肢の一つとしては、考える余地はあるのかな?と思っています。
番組内で、LPSが多く含まれている食品が発表されました。
- 玄米
- めかぶ
- レンコン
- ひらたけ
- 岩のりの佃煮
そして、一緒に食べると効果が倍増するのが、ヨーグルトです。ヨーグルトは、有田さんが言っていたように、体にいいんですね。
それと、LPS体操と言うのも紹介してくれました。
「手や足を手でこする。」
と言うものでしたが、コツは、こする時に
「える ぴー えす」
と叫びながら行うと良いそうです。これは、ちょっと眉唾ですね^^ 授業を見てて思ったんですが、堺校長が言ったように、これからはLPSがビジネスとして成長していきそうです。ま、とりあえず、玄米食に替えてみるのがイイかもしれませんね。
以上、杣源一郎先生のLPSについての記事でした。他にも、健康に関する記事があります。
⇒ 尿酸値を下げる
⇒ 免疫力を上げる二つの方法
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
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