マックアースの一ノ本達己社長が、『カンブリア宮殿』に出演されます。
マックアースと言えば、ホテル、スキー場の再生にかけては日本一で、現在35以上のスキー場や関連施設を経営していて、時代の異端児、一ノ本達己社長が代表を務める会社です。一ノ本達己社長は兵庫県のハチ北高原の食堂からスタートしています。その経営センスはどういうものか、見ていきましょう。
マックアースの生い立ちは?
まずは、マックアースの生い立ちを見ていきましょう。
1961年、一ノ本社長のお父さんが、兵庫県のハチ高原で食堂白樺荘を開きました。スキー場も何もない時に、山スキーに来た人のために開いたそうです。
その後、宿泊施設「ハチ高原ヒュッテ」を開業。
1967年9月29日、一ノ本社長が生まれます。現在は、48歳。
一ノ本社長は、大学卒業後、兵庫の実家に戻り、「ハチ高原ヒュッテ」に入社。
1994年、マックアースに商号変更、スキースクールを開設
2008年、ばんしゅう戸倉スノーパークを指定管理受託。黒姫高原スノーパークを営業譲渡。
2009年、菅平スキー場大松山エリアを取得
その後、各地のスキー場のエリアや、スキー場自体の営業を受託していきます。
現在では、北海道、福島県、新潟県、長野県、岐阜県、滋賀県、兵庫県、広島県、徳島県のスキー施設を管理されています。
このスキー場のほとんどが、売り上げ低迷、廃業寸前だったんですが、どこも業績をⅤ字回復させています。
この秘密はどこにあるのでしょうか?
『カンブリア宮殿』でも話されると思うんですが、ちょっと考えてみましょう。
秘密は、一番初めのヒュッテに!
一ノ本達己社長は、大学卒業後、「ハチ高原ヒュッテ」に入社するんですが、そこで、営業、宿泊、食堂と、すべての事を学んでいます。
小さい時から、お父さんのやっていたことを見ていたので、おもてなしの心はしっかり築かれていたんです。
ちゃんと営業して、お客様に頭下げて、そうして来て頂いたら、いっぱい満足して帰ってもらう。そこは、しっかりとおもてなしする。おもてなしっていうのはその場の言葉の対応だけじゃなくて、来てもらいやすくするとか、来てもらった時にどういうものを用意してとか、そんなことだと思うんですけど。普通のことを普通にやっただけ
(THE PAGEより引用)
この姿勢が良かったんだと思います。
そして、28歳の時に、社長になります。
一ノ本社長は、今でも多くの子供たちがしているんですが、学校のスキー教室に目を付けたんです。
一ノ本社長のお父さんの時からなんですが、学校の団体客が多かったらしいんです。
その学校の団体客を、70%から93%まで引き上げたのが、一ノ本社長だったんです。
ふつうは客単価が低いのであまり好まれないのですが、一ノ本社長は逆に考えたんですね。
- 客単価は低いんだけど、一部屋の泊まる人数は多い
- 靴や板、ウェアを100%レンタルする
- スキースクールが必ず必要
など。
これを計算すると、実は、通常のお客さんよりも2倍の利益があがったそうなんです。
もちろん、お金儲けだけじゃなくて、おもてなしや周辺整備の方もしっかりやった結果です。
さらには、その部分を突き詰めていくと、もっとさまざまなコンテンツが出来上がってくるんです。
夏の林間学校とか、アスレチックなどを整備していったんです。
つまり、欧米の狩りのような商売ではなくて、日本古来の農作業的な商売をしたんです。
どういうことかと言うと、狩りは、宣伝だけしてお客さんを刈り取る方法です。
農業的と言うのは、土壌改良、種まき、水やり、刈取り、再び種まきという循環型です。
- 種まき 小学校、中学校のスキー合宿
- 土壌改良 スキー場整備、アスレチック場整備、キャンプ場整備など、周辺施設の充実
- 水やり 夏のキャンプ、サマースクール
- 刈取り 一般のスキー客
と言う循環ですね。
子供ですから、滑れるようになったらもう一度行きたいというはずですし、将来のスキー客にもなりますからね。
この結果、
様々な体験活動のプログラムを用意した。よそがやっていないようなこと…たとえば、プロジェクトアドペンチャーという、アメリカ発の森の中のアスレチックゲームを西日本で初めて導入するなどした。こういうことをやったらどうですか」と提案をし、それを取り入れてもらった。「要は『ここに来なきゃいけない必然性をいかに作るか』って話ですね」。
一ノ本氏の言うところの「温泉ない、行き止まり、道も悪い、観光資源ない。ただ自然だけはある」というのを逆手に取って、「来てもらう用事を作る。それが自然体験だったり、スキーだったり。アクティビティが目的で、それに付随した宿泊施設。そういう売り方しかできないんじゃないのかなと思ったので、そこに力を入れようと。ウチのスタッフはみんな野外活動とかキャンプ系とかの資格いっぱい持ってますもん。みんな指導できますよ」と方向性を明確にした。宿に足を運ばせる“目的”のプランを何万通りと作った結果、バブル崩壊の煽りを一切受けなかった。
(THE PAGEより引用)
ということになったんです。
ようは、お客さんを待つのではなくて、来させるシステムを作ったって事です。
「必然性をいかに創るか?」、目的の創造です。
TDLの発想と似ています。ベスト1になるよりも、オンリー1になる方があらゆる意味で強いですからね。
その後は、滋賀県にホテルを建てて、おなじような方向性で経営していたんですが、転機は、近くのスキー場の不振にありました。
地元の人から、一ノ本社長に白羽の矢が立って、再建に乗り出すことに。
同じような感覚で、スキー場の周辺施設を整えていったと思います。
これからのマックアースは?
これからのマックアースは、世界に乗り出していくのではないでしょうか?
最近話題のインバウンドではないですが、雪を知らない人達、赤道に近い人達にとっては、雪というのは、未知のものでもあり憧れだと思います。
ただ、ヨーロッパとか、北アメリカでは、ちょっと敷居が高いんですよね。
ある国では、ほとんど雪山登山みたいな旅行をしないとスキー場にはいけないと聞きます。
日本みたいに、ちょっと車で行けばスキー場っていうのは、あまりないんです。
そこに目を付けているようです。
日本の良さと言うのは、手軽にスノーライフを楽しめること。
それを考えると、せっかくの資源がもったいないですよね。
旅行会社、飛行機会社、宿泊施設、スキー場、温泉などの周辺施設、これらをまとめてパッケージングすれば、一大産業になるはずです。
マイナス金利なんていってるばあいじゃないです。こういう方向で頭を使ってもらいたいですね。
季節を逆にすれば、同じようなことも考えられますよね。
早い者勝ちだと思います。
一ノ本社長はもはや日本人の事だけを考えてるんじゃないと思います。
外国の人にも、楽しい思い出を作ってもらおうというコンセプトで動いているんじゃないでしょうか。
そんなことを考えると、「ハチ高原ヒュッテ」の時の「おもてなし」の考えが、根元の所にあって、お客様の事を考えることによって、再建で来ているのではないかと思います。
やはり、基本はだいじですよね。いきなり、外国人にスキーと言ったってムリですからね。
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