「おんな城主直虎」の16話「綿毛の案」のあらすじ、感想などをまとめます。駿府に呼び出されたことで、今までバラバラだった家臣が、やっと一つになった井伊家ですが、この先どうなるのでしょうか?
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「おんな城主直虎」の今までのストーリー
遠江の国の井伊谷で、城主の娘のおとわ、分家の嫡男亀之丞、筆頭家老の嫡男鶴丸は、年も同じくらいでとても仲良く暮らしていました。遊びも、勉学もいつも一緒の三人でした。その三人がいる井伊谷というのは、浜名湖のチョット北、今の静岡県と愛知県のちょうど間にあって、織田家と今川家の境目に位置していました。1000年以上も前からその地を井伊氏が納めていましたが、1500年ころ、強大に菜てきた今川家に攻め込まれて今川家の家臣として使えることになります。なので、おとわと亀之丞の親の井伊直盛、直満などの井伊一族の心の中には、今川家に対する怒りがありました。そこに、筆頭家老の小野伊豆守の策略で、おとわと今川家の婚儀の話が持ち上がります。しかし、分家の今川直満としては、井伊氏自体が今川家に組み込まれてしまうと恐れて、自分の子供の亀之丞をおとわの婚儀させるように強引に決めてしまいます。そして、積年の恨みから今川家の北方にいて敵対している北条氏とつながろうと策略を立てますが、小野伊豆守が見破って証拠を押さえて直接今川義元にチクりました。
その結果、井伊直満は今川義元に呼びつけられて、井伊直満はとらえられ、謀反の疑いがあるとされて処分されてしまいました。嫡男である亀之丞にも、追手がせまってきます。おとわの機転で、おとわがおとりになって、亀之丞は無事信州まで逃がすことができました。一方、小野和泉守の策略で、今川家から、小野和泉守を目付にする事と、おとわと鶴丸の婚儀を命令されます。亀之丞を待つと決意したおとわは、出家することを決意して、今川家に本領安堵と引き換えに出家をしました。
おとわが次郎法師となって出家して9年後、武田信玄が南信州に侵入してきたことから、亀之丞が井伊谷に帰ってきました。亀之丞は次郎法師と結婚する気満々でしたが、次郎法師は、出家したまま亀之丞を助けて井伊家を守っていきたいと言いだしました。亀之丞は、元服して井伊肥後守直親と名を改めました。直親は次郎法師を亡くなったことにして結婚しようとしましたが、次郎法師は南渓和尚からさずかった知恵で、今までどおり次郎法師として生きることを決めました。そして、奥山朝利(でんでん)の娘しの(貫地谷しほり)と夫婦になりました。
直親の帰参と家督相続の願いを今川家に出すと、検地を命令されます。かなり堅物の検地奉行が来ましたが、何とか、隠し里を守り通すことができました。そして、直親は、小作りの為近くの村に引越しをします。政次の弟の玄播と奥山の娘の夏との婚儀、後の徳川家康となる竹千代と瀬名の婚儀が執り行われました。4年後、竹千代は松平元康となり、二人の子供ができていましたが、直親としのの間には、子供ができませんでした。しのは思い余って自害しようとしましたが、次郎法師のおかげで、直親と二人三脚でがんばっていくことになりました。
桶狭間の戦いが始まりました。油断した今川義元のすきをついて、織田信長勢が襲い掛かりました。直盛も小野玄播も無くなってしまいました。孫一郎が直盛の遺言を持ち帰って、家督は中野直由(筧利夫)が次ぐことになりました。大けがで戻った奥山朝利は、傷のために政次(高橋一生)が家を乗っ取ろうと錯覚して、背後から襲いかかりました。なんとか、防戦しますが、奥山を切ってしまった政次は龍潭寺に逃げ込みました。次郎法師は、故小野玄播の妻で、奥山朝利の次女、なつ(山口紗弥加)に、事情を説明しに行くように依頼します。なつの話と井伊直親の説得で、政次はお構いなしになりました。その年の冬、直親に子供が生まれます。虎松と名付けられた後の井伊直政です。政次は直満の所領を直親に帰して、幼馴染の頃の関係に戻りました。
一方、松平元康は、今川家から離反して、西三河の有力大名になりあがります。同時に、駿府に残した瀬名と子供の命が危なくなります。次郎法師は命乞いのために寿桂尼(朝丘ルリ子)に会いに行きましたが、瀬名の自害が決定しました。館から駕篭に乗せられるときに、一頭の馬に乗った侍がやってきました。その侍は、松平元康の使いの石川数正で、寿桂尼の孫と瀬名を交換しろと言う使者でした。瀬名は、次郎法師のおかげで命を取り留めます。が、調子に乗った井伊直親は、ニセの松平元康と会って、今川氏真のわなにはまり命を落としてしまいます。小野但馬守政次も寿桂尼に詰め寄られて井伊家を裏切って陰で氏真を操りだしました。
今川家の命令で井伊家の男たちは各地の戦に出かけて行って命を落としてしまい、井伊家の男性がほとんどいなくなってしまいます。そこに今川家にとらえられていた小野但馬守政次(高橋一生)が帰ってきました。裏切りと決め付けた次郎法師は、還俗して井伊直虎となって、虎松の後見となりました。二つの村から代替わりの徳政令を出してくれと頼まれます。直虎は出す約束をしてしまいますが、瀬戸方久にいわれて、瀬戸方久を家来にすることに決めました。
政次は、瀬戸村と祝田村の百姓達を直接今川家に徳政令の願いをださせます。直虎は、先手を打って方久に与えた二つの村を龍潭寺に寄進させて徳政令を無効にさせました。そのことに怒った百姓たちは方久を誘拐して直虎に交渉しますが、逆に、方久に二つの村を任せた理由を教えてもらって直虎を領主と仰ぐようになりました。ただ、駿府では、直虎を謝罪に来させよと言う命令が政次に下されました。
直虎は周囲の反対を押し切って駿府に行こうとしますが、案の定、武士の一団が襲い掛かってきます。そこに現れたのは中野直之でした。瀬戸村、祝田村の百姓たちの直虎への想いを聞いて、己を恥じて助けに駆けつけたのです。さらに、直虎は、直之に変装して駿府に行って、寿桂尼に申し開きをします。直虎の「民を潤す」という答えが気に入って、直虎を後見にする事を許して、無事に井伊谷へ帰ることができました。こうして、井伊家は、六左衛門、直之の心もつかみ、やっと一つになりました。さて、このあとどうなるのでしょうか?
「おんな城主直虎」16話のあらすじ
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井伊直虎(柴咲コウ)は、寿桂尼(朝丘ルリコ)に釈明を許されて、井伊家の領主として、井伊谷に帰ってきました。出迎えた瀬戸方久(ムロツヨシ)は、良い話があると直虎に耳打ちしました。それは、木綿でした。いずれ麻に取って代わることになって、飛ぶように売れると方久は説明しました。そのもとになる綿を創ることを直虎に提案しました。
さっそく、瀬戸村に行って甚兵衛(山本學)に相談しますが、人手が足りないと言われてしまいます。戦では兵を借りると言う中野直之(矢本悠馬)という言葉に、百姓を借りることを思いつき、奥山六左衛門(田中美央)とともに、親戚筋で、今川家の目付の鈴木重時(菅原大吉)の所に頼みに行きました。が、「百姓を貸す余裕などありませぬ」と言われて断られてしまいます
駿府から政次が帰ってきます留守の間のことを禰宜に聞くと、直虎が考えていることがすべてわかってしまいました。なつ(山口紗弥加)は、子どもを連れて、政次の住む家に帰ってきました。
六左衛門は小野但馬守政次(高橋一生)に頼もうと言いますが、「但馬だけはいやじゃ」と言って、他の目付に頼みに行きましたが、ダメでした。井伊家に帰ってくると、直之も政次に頼めと言いますが、やはり、「但馬だけはいやじゃ」と言います。そこに、方久から手紙が届きました。蒔いた綿の芽が出ませんでした。困った直虎は、他の村に行って種をまくことと、余ってるひとがいないかどうかを直之と一緒に探しに行きました。
しかし、どの村も余ってる人はいませんでした。ある場所で休んでいると、水浴びをしている一人の男(柳楽優弥)と出会います。その男と話をすると、
「人なんて、買えばいいじゃないすか」
と言われました。良いことを聞いたと、すぐに、直之を連れて帰りました。瀬戸村に着くと、気温が高くなったせいか、綿の芽がでていました。方久に人を買うことを相談すると、方久の茶屋に行くことを勧められました。今のショッピングセンターみたいなもので、お茶を飲みながら、情報も集まってくるところです。
そこでいろんな話を聞いていると、留守の六左衛門に居場所を聞いた政次がやってきます。
「うわさを流されてはいかがか?」
政次が説明したのは、3年耕せば自分のものになって、年貢も猶予されるという百姓にとっていい話を、直接、百姓にひろめるということでした。それだけを言って、政次は帰っていきました。方久と直之は、良案だと思って噂を広め始めました。初めは嫌がっていた直虎も唄を歌って瀬戸村の3年耕作の話を広めました。
井伊家に帰ってきた直虎は、立ち上がると、目が回って倒れてしまいました。同時刻、寿桂尼も胸を押さえて倒れてしまいました。直虎は単に寝てるだけでした。直虎が目を覚ますと、多くの百姓が井伊家を訪ねてやってきていました。
それを見て、直虎は落ち込んでしまいます。百姓を呼び込んだのが政次だったからです。もしかしたら、政次が領主になった方が民が幸せになるのでは?と悩んでいると、南渓和尚がやってきました。そのことを伝えると、「知恵は政次から借りれば良い。足をすくわれぬのが、領主の腕の見せ所」だと教えてもらいました。そして、ゆっくり考えれば良いことだと言って帰っていきました。
政次は駿府に出向きました。倒れた寿圭尼は、命はとりとめましたがあぶないじょうたいが続いているようでした。
井伊家では、直之が、鉄砲の種子島を直虎に見せていました。
(17話に続く)
「おんな城主直虎」16話の感想
おもしろかったですね。いつの時代でも、人、モノ、カネ、情報を制御できれば上手く行くようです。
やはり、政次は井伊家のことや井伊直虎のことをサポートしているような感じがしますが、直之が言ったように、太らせてから食べようと思ってるのかもしれません。ただ、形から言うと、政次を軍師のような形で使うことができれば、きっと井伊家は発展していくのではないかと感じました。問題はこれからで、武田、織田、徳川、斉藤などの強敵とこれから戦って行かなくてはなりません。直之がつぶやいていたように、言ままのままでは戦もすることができないですし、まずは、使える人材をどれだけ集めることができるかにかかっているような気がします。そうなると、今川家の目付を含めて、どのように直虎をブランディングをしてくかが当面の課題になりそうです。
以上、NHK大河「おんな城主直虎」のキャストや16話のあらすじや感想でした。
16話以外のあらすじ
- 1話のあらすじ
- 2話のあらすじ
- 3話のあらすじ
- 4話のあらすじ
- 5話のあらすじ
- 6話のあらすじ
- 7話のあらすじ
- 8話のあらすじ
- 9話のあらすじ
- 10話のあらすじ
- 11話のあらすじ
- 12話のあらすじ
- 13話のあらすじ
- 14話のあらすじ
- 15話のあらすじ
- 16話のあらすじ
- 17話のあらすじ
- 18話のあらすじ
「おんな城主直虎」のキャスト
井伊家
- 井伊直虎 柴咲コウ
- 祐椿尼(千賀) 財前直美、直虎の母
- 虎松 寺田心、井伊直親(三浦春馬)の忘れ形見
- しの 貫地谷しほり、奥山朝利の娘、虎松の母
井伊家家臣
- 小野但馬守政次 高橋一生
- なつ 山口紗弥加、政次の弟の故玄播の妻、奥山朝利の娘
- 中野直之 矢本悠馬、中野直由(筧利夫)の息子
- 奥山六左衛門 田中美央、奥山朝利(でんでん)の息子
- 近藤康用(やすもち) 橋本じゅん、今川家目付
- 鈴木重時 菅原大吉、今川家目付
- 菅沼忠久 阪田マサノブ、今川家目付
- あやめ 光浦靖子、新野左馬之助の娘
龍潭寺(菩提寺)
- 南渓和尚 小林薫、住職
- 傑山 市原隼人、武闘派の僧
- 昊天 小松和重、頭脳派の僧
今川家
- 寿桂尼 朝丘ルリ子、今川家を大きくした人物
- 今川氏真 尾上松也、義元の息子
松平家
- 松平元康 阿部サダヲ、後の徳川家康
- 築山殿(瀬名) 菜々緒、佐名の娘、後の徳川家康の妻
その他
- 瀬戸方久 ムロツヨシ、豪商
- 弥吉 蔵本康文、方久の部下
他にも面白いドラマがあります。
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