産科医の荻田和秀(おぎたかずひで)さんが、NHKの「プロフェッショナル」で紹介されました。
荻田和秀さんは、周産期医療をテーマにした漫画「コウノドリ」のモデルの産科医のお医者さんです。「コウノドリ」作者鈴ノ木ユウさんは、荻田和秀医師を何度も取材して漫画を完成させています。そんな荻田和秀医師の経歴や、周産期医療のよくある勘違い、出産の時のNGワードなどをまとめてみました。
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荻田和秀医師の経歴
コウノドリのモデル、荻田和秀医師は、
- 1966年3月1日生まれの50歳
- 香川医科大学卒業
- 大阪警察病院、大阪府立母子保健総合医療センター勤務後、大阪大学博士課程に進学
- 現在は、りんくう総合医療センター長兼産婦人科部長
- 血液型はО型
- 趣味は、ジャズピアノ (漫画のまんまです)
- 愛読書 ガルシア・マルケス
- 学生時代はバンド活動をしてた
- 休日 寝て過ごす
初めは、プロのジャズピアニストになろうと思って、オーディションなどを受けていたようですが、なかなかうまくはいかなかったようです。
荻田和秀医師の進路は、初めは脳外科だったのですが、臨床実習で周産期に行った時に、「あ、これは救急だな」と思ったのが、周産期医療に取り組み始めたきっかけだと話されています。
その後、研究の道に一旦は入りますが、夢かなわず現場に戻ってこられました。その時の事をこう話されています。
キャリアの転機となったのは、母子センター(大阪府立母子保健総合医療センター)での勤務です。日本の周産期センターでも古い方の施設で、毎日極限状態の母子がやってきました。そこで様々な症例に出会い、その難しさと深さに毎日しびれていました。警察病院での勤務もですが、ここでも割と制約を受けずに仕事をさせていただき、面白さとやりがいを感じました。周産期は麻薬のように医者を魅了して止みません。オーバードーズで命を失う人もいるんじゃないかと思うくらい周産期の怖さ、面白さを感じました。
研究者になりたいという気持ちがあり、後期研修後、博士課程に進学しました。結果として研究者としては花が開かなかったのですが、科学の目を通して物事を判断するという経験を積めて良かったと思っています。周産期は放っておけば医者がいらないお産がほとんどです。だからこそ、少数に試してみてたまたま上手くいった方法を、統計処理なしに万人に共通の真理としてしまうのは間違ってるのではないか、と思うのです。(出展:大阪府立急性期・総合医療センター)
荻田和秀医師が現場に戻られてからのことは、漫画「コウノドリ」でも数多く書かれています。実際に、母子ともども亡くなってしまった例もあるそうで、その時は、さすがにメンタルがきつかったと話されています。
荻田和秀医師ほどの方も、いったんはやめようと思われたとも話されています。なので、ぜひ、ドラマでも漫画でもいいのでもう一度「コウノドリ」を見てもらえればと思います。
周産期医療の勘違い。
荻田和秀医師のあるインタビューで話されているのですが、周産期医療について勘違いをされている方が多いそうです。
ちなみに、周産期医療とは、出産前後の医療の事で、厳密には、妊娠22週目から生後満7日未満の医療です。
その期間には、合併症妊娠や分娩時の新生児仮死など、母体、胎児や新生児の生命にかかわる事態が発生する可能性があります。そのような突発的な緊急事態に産科、小児科双方からの一貫した総合的な医療体制を周産期医療とよびます。
産婦人科と一般的には昔から言われてきたのですが、出産に特化した医療ということですね。
そして、勘違いしている最も大きなポイントは、出産は、病気ではないということです。
病気ではないので、通常の出産には保険はききません。市役所などからの補助金が出るんです。さらに、通常の出産には、お医者さんは必要ありません。助産婦さんが必要なんです。
ただ、全体の20%ほどの出産に、なんらかの異常な点が見つかって、お医者さんがその治療をしているのです。しかも、出産をして大変な思いをしているのは、お医者さんでもなく、助産婦さんでもなく、もちろん旦那さんでもないです。
一番大変な思いをしているのは、奥さんなんです。
それを一番理解していないのは、実は、旦那さんです。
男ですから分からないのはしょうがないのです。ですから、こういった情報番組とか、漫画やドラマの「コウノドリ」などで、ちょっとずつ勉強していったり、それとなく教育していくのが大事です。
旦那さんに覚えてもらいたいのは、出産は、お医者さんが何とかするとか、助産婦さんが何とかしてくれるということではなくて、奥さんがひとりで闘っているということです。そのことを、もっと広めていきたいですね。
次に勘違いしてるのは、昔の人や周りの人。
- いつまで働けるの?
- 私が若いころは、産む1週間前まで床掃除してたよ
- あなたの仕事は誰がやるの?
- 安定期になったから、海外に行っとく?
- 出産は、痛みがあってナンボ
なんて。いわゆるマタハラです。
妊娠、出産は、常にリスクがあって、女性にとっては命がけの作業です。
「コウノドリ」でも書かれていましたが、何かあってもお医者さんがそばにいない状況の時にはどうしようもないです。
ですから、いたわることはどんどんやってもらいたいのですが、マタハラみたいなものは絶対にやらないでください。
床掃除させて、流産させてしまったら、犯罪者です。人の命をないがしろにしたわけですから。一番困るのは、それがマタハラだって言うことを理解していない人です。
おばあちゃんとか、平気で上に書いたようなことを言いますからね。そういう人は、軽くスルーしておきましょう。
また、他にもいろいろありますが、荻田和秀医師の書かれた本「ダンナのための妊娠出産読本」とか、漫画の「コウノドリ」などを読んでみてください。それか、そっと買って、枕元に置いといてあげてください。
他にも周産期医療の勘違いがあります。
- 帝王切開も立派な出産
- 帝王切開は出産ではないので、メスと言う名称は使わない
- 経膣分娩は、痛みの分割払い、帝王切開は痛みの一括払い
- 海外で保険なしで出産すると何千万円も
- 出血による母親が亡くなるのは、有床診療所が53%
- 理想通りにいくお産はない
- 母体と胎児の安全を最優先に
- フリースタイルの分娩方式は良い
- 無痛分娩は良くないというデータはない
- 「無痛分娩だと子供をかわいいと思えず子育てに影響する」は完全にウソ
- 「お産は痛みがあってナンボ」と言われてもガン無視
- 水中出産は、感染のリスクが高くなることと、万が一危険な状態になった時に、蘇生を行いにくい。お医者さんがプールに飛び込まなくてはいけないので。
ちなみに、緊急時にちゃんと対応してくれるかどうか、日ごろからシミュレーションなどをしているかどうかは、次のサイトでしらべてみてくださいということです。
どちらのサイトもお医者さんのためのサイトですので、ちょっと難しいですが、情報は正確です。
出産の時の絶対言ってはいけないNGワード
最後に、男性の方、よく読んでおいてください。もしくは、旦那さんに、このサイトを見させてください。
妊娠、出産のときに言ってはいけない言葉があります。「男は妊娠、出産の事はよくわからないから」なんていう言い訳は通用しません。「だから何?誰のせい?」って、逆ギレされます。
絶対に、言ってはいけないNGワードは、
- 意外に余裕だったね
- なんか、おれに似てない
- 本当は、どっちが欲しかったの?
- 何でイライラしてるの?
- 何がいけなかったんだろ(何か障害があった時)
- 大丈夫そうじゃん
- 太った?
- 禿げた?
- ほら、もっとがんばれ(分娩中)
- 皆、産んでるんだぞ(分娩中)
- 〇〇したほうがいいぞ
- 後でやっておくよ
- あのとき、〇〇しておけばよかった
- まだ?
- ・・・(無言)
- どう?
- これを、いつまで続ければいいの?
- おれも仕事で疲れてるんだ!
- ごはん、簡単なものでイイよ
- 疲れてる?
- 母乳が一番だよ
- 泣いてるよ?
- 僕は大丈夫だから
- 赤ちゃん、よく泣くね
- 赤ちゃん寝てる時に、寝た方が良いよ
- 手伝うよ
- おむつ汚れてるよ
まだまだあります。
というか、男性の言葉の95%は、何を言ってもイラっとくるはずです。
「そこのお醤油とって」とかでも。
他人事に聞こえてしまうから。そういうものなので、覚悟しましょう。
奥さんに面会に行くときは、PCで「出産 NGワード」と検索して調べてから病院に行った方が良いと思います。
しかも、産前産後に奥さんのケアをきっちりしないと、その一言で、残りの一生恨まれます。特に、出産間際は要注意です。気を付けてくださいね。NGワード、見つけたら、足していきます。
以上、「プロフェッショナル」に出演されたコウノドリのモデル、荻田和秀医師についての記事でした。荻田和秀医師に興味を持たれた方は、こちらの記事も読まれています。
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コメント
拝読しました。
せっかく内容が良いのに誤字が多くて残念です。
コメントありがとうございます。
すみません。すぐ直します。
ありがとうございました。
またまだ誤字がありますよね。いろいろ残念です。
コメントありがとうございます。
すぐ直します。
すみません。
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