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レキットベンキーザーのオキシ―サクサクで使用のPHMGの毒性は?

韓国でとんでもない事件が起きました。

イギリスの大手トイレタリーメーカー、レキットベンキーザーの韓国法人が販売してた液体の加湿器用消毒剤「オキシ―サクサク」(PHMGを使用)を使用して、100人以上もの人が亡くなってしまいました。レキットベンキーザーは日本にも支社をおいていますが、「オキシ―サクサク」は販売していないそうです。事件の原因は、含まれているPHMGと言われていますが、確認してみました。

まずは、事件の経緯から見ていきましょう。

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韓国の事件の経緯

5月2日のAFPで発表された記事はこちらです。

韓国で英家庭用品メーカーの現地子会社が販売していた加湿器用の消毒剤が原因で子どもら100人以上が死亡したとされる問題をめぐり、この会社の代表が2日、記者会見を開き、自社の責任を認めて謝罪した。被害者の家族が代表に平手打ちを食らわせたり怒声を浴びせたりするなど、会場は一時騒然となった。

 問題が明るみに出たのは2011年、妊婦4人が原因不明の肺疾患で死亡したことだった。その後の政府による調査で、肺疾患と家庭用加湿器の消毒に用いられていた製品との間に「著しい関連性」が認められた。

 被害者の大半が、英国に本社を置く多国籍企業レキットベンキーザー(Reckitt Benckiser)の韓国法人、オキシー・レキットベンキーザー(Oxy Reckitt Benckiser)が国内で2001年から販売していた液体の加湿器消毒剤「オキシー・サクサク」を使用していた。この製品が原因とみられる死者は103人に上り、大半が女性や子供となっている。

(出展:AFP BB NEWS

加湿器の水の中に入れて使うタイプのものですね。

細菌、インフルエンザとかノロウイルスが流行していたので、日本でも流行ってきていましたが、この「オキシ―サクサク」は、日本では販売はされていなかったようです。

 

ただ、お土産とか、ネットなどで取り寄せた方が居れば、すぐに廃棄した方が良いと思います。

 

驚きなのは、この事件、実は2011年に4人の妊婦の方が亡くなり、良く調べてみると100名以上の方が亡くなられていたことです。

それから5年後の今になって、調査の結果「オキシ―サクサク」に問題があったことを認めて、やっと謝罪会見が開かれたことです。

 

しかも、販売は2001年から行われていました。

 

日本では、このニュースはほとんど聞こえてこなかったですが、ㇾキッドベンキーザー・ジャパンという支社も、日本には存在しているんです。

日本は大丈夫でしょうか?

韓国では、2011年には販売中止されて原因調査をしていたようです。

ちなみに、2001年から2011年までに販売された個数は、約450万個にも上ると言われています。

 

そして、今回、韓国企業の「オキシー・レキットベンキーザー」のアタル・サフダール代表が、ソウル市内のホテルで謝罪会見をして、数百万ドルの補償を行うことを明らかにしました。

 

遺族らは、平手打ち、小突いたりなどして詰め寄ったそうです。

 

では、「オキシ―サクサク」に使われている、何がいけなかったのでしょうか?

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オキシ―サクサクの原因物質

消毒剤として「オキシ―サクサク」に使われていた物質は、

PHMG(ポリヘキサメチレングアニジン塩酸塩)

という物質です。

 

この物質は、デンマークで、建築用や家畜用の殺菌剤としてのみ用途が制限されていたものです。

また、工業用や、プールの掃除に使われています。

 

PHMGと似た名前のもので、PHMBというのものがありますが、PHMGには強い毒性があり、PHMBは、アルコールや次亜塩素酸ナトリウムに変わる消毒剤としてこれから広がていくものです。この二つは全く違うものです。

(一番初めの記事では、PHMGとPHMBを混同してしまいましたので、訂正させて頂きました。ありがとうございました。)

PHMGは、お二人の方からコメント頂きました通り、毒性が強い物質で、人間が吸い込むことで、肺が膨らんで呼吸困難になり、致命的な障害をもたらすとされています。

 

では、どうして、毒性が強いと判っていても消毒剤として使ってしまったのでしょうか?

そこには、オキシという会社に問題があったと言われています。

 

現在は、オキシ・レキットベンキーザーという会社ですが、2001年3月に、イギリスのレキットベンキーザーという会社が韓国のオキシという会社を買収して、オキシ・レキットベンキーザーという会社になったんです。

 

「オキシ―サクサク」を発売したのが、2000年の10月です。つまり、買収前のオキシという会社の時です。

その時点では、PHMGの製造元であるSKケミカルはその毒性を通達していたそうです。

 

なので、

買収される前のオキシという会社が、毒性を知っていながら、製品にしてしまったと考えられます。

 

そして、買収したレキットベンキーザーの英国本社は、そのまま販売を続けたということです。

ただ、被害の苦情が相次いで寄せられ居ても、今までは黄砂の影響だとか、言い逃れをしていたので、英国の本社でもそのことを知っていたかもしれません。

現在、これまでに明らかになったオキシーの証拠隠滅と、隠ぺい工作について、韓国検察が調べているようです。

 

とりあえず、分かった範囲でお伝えしました。

さらに、詳しいことが分かったら、追記します。

 

ありがとうございました。

 

<追記> カビキラーには、この成分は含まれていませんでした。お詫び申し上げます。日本では、霧状に噴射させることは禁止されています。

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この記事を書いた人
とし

こんにちは、ブログ歴10年のとしです。このサイトの編集長をやっています。

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コメント

  1. MEHARI より:

    「PHMB」、「PHMG」の2つの表記がありますが、同じものなのでしょうか? 違うものなのでしょうか。
    今回の事件では、残留したこの物質が、加湿蒸気に含まれ、吸引した結果、発生したように思えますが、成分を
    吸引(摂取)しなければ、安全であるという理解で良いのでしょうか?

    • とし米山 慎吾 より:

      コメントありがとうざいます。
      ちょっと調べてみます。

      スミマセン。ちょっと勘違いして間違えていました。
      今回使われていたのは、毒性の強いPHMGです。
      訂正しました。

  2. p より:

    PHMGとPHMBは全く別物の化学物質です。
    前者は金属部品の洗浄などに用いられ、人体には明確に有害と確認されています(経口摂取の場合数グラム程度で命の危険があるようですし、通常は人体へ入りうる用途では絶対に使用してはいけないはずです)。
    また、後者は本文に書いてあるとおり、コンタクトレンズの洗浄やプールの消毒などにも用いられるため、少なくとも通常の用途での人体への影響は塩素系薬剤と同等かそれ以下と考えられます。

    • とし米山 慎吾 より:

      コメントありがとうございます。

      素晴らしい情報ありがとうございます。
      訂正させて頂きます。

  3. 名無し より:

    PHMGとPHMBは別物ですよ。

    PHMBは書かれている通りコンタクトレンズの
    洗浄液などに使われていますが
    (管理者の権限で、ここの一文、訂正させていただきました)
    PHMGに関しては海外版Wikiにもある通り
    かなり毒性が強いものです

    • とし米山 慎吾 より:

      コメントありがとうございます。

      素晴らしい情報ありがとうございます。
      訂正させて頂きます。

  4. すー より:

    >PHMGはカビキラーとかの殺菌に使われるものです。

    との事ですが、この情報は誤りではないでしょうか?
    以下はジョンソンカビキラーの成分表ですが、ポリヘキサメチレングアニジン塩酸塩やPHMGの記載がありません。
    http://www.johnson.co.jp/products/seibun/kabikiller.html

    またこの事件は報道でも大きく取り上げられており、以下のように説明されていました。
    ・PHMGは日本では一般に流通しておらず、一部農薬や工場用消毒剤としてのみ使われている
    ・日本の規制では、PHMGを霧状にして噴霧する事を禁止している

    もし正しい情報であれば、ソースを提示してほしいです。

    • とし米山 慎吾 より:

      コメントありがとうございます。

      申し訳ありませんでした。
      訂正させて頂きます。

  5. ななし より:

    文系には、こういうブログがありがたいです。しかも何度も訂正を繰り返して正確さを追求される姿勢。好感持ちました(上から目線キリッ)。またよろしくです(笑)

    • とし米山 慎吾 より:

      コメントありがとうございます。

      こちらこそよろしくお願いします。
      ありがとうございました。

  6. 匿名 より:

    悪気の有無によらず韓国製の原材料が使われていたら、その時点でOUT。調べてみたらこの会社が絡む製品はあらゆる方面に及んでいます。自分が良く使う製品がこの会社絡みで無いかどうか調べてくださいね。

    • とし米山 慎吾 より:

      コメントありがとうございます。

      自分の身は自分で・・・ということですね。

  7. まっちゃん1号 より:

    今回の事件は韓国で発生したものですが、潔癖症の人なら買うでしょう。日本で販売していたら大ヒットしていたと思われるが何故日本で販売しなかったのでしょう。又、韓国だけ販売していたのか、イギリス本国で販売していなかったのか。
    ・・・・私はこう思うのですが、・・・
    事故が起ると原因を追究するが、起らなかったから調べないじゃなくて何が原因で事故を回避できたのかも知って置く事も必要だと思うのです。
    イギリスは200年前にも同じ過ちをおかしている。アヘンです。アヘンの弊害を知りながら未開発国で販売し続けた結果アヘン戦争が起り勝利してから販売の中止を決定している。韓国でテストしていたのか、日本では何が障害になって販売できなかったのか。イギリス本国では何故売らなかったのか。それは法律的な規制だったのか、はたまたマーケットがつくれなかったのか。それが知りたいのです。皆さんの意見が知りたい。

  8. TKT より:

    素人からの質問です。

    何十万人が使用したのか分かりませんが、強い毒性があり、10年間で450万個も販売されているのに、死亡者が100人程度というのはとても少なく感じます。

    韓国の肺炎での死亡率は、年間10万人あたり20人程度のようです。
    おそらく、この100人の中には、通常の肺炎で亡くなった方も含まれているため(使用者がすでに亡くなっていた場合、判定が難しいため、被害者にカウント?)実際の被害者はもっと少ないのかも知れません。

    人体に用いてはならない毒物が含まれていたのは間違いないが、微量であり、実際の人体への影響は微々たるもの。ということではないのでしょうか?

    • とし米山 慎吾 より:

      コメントありがとうございます。
      おそらく、原因を特定できた方が100人いたということだと思いますが、ちょっと調べてみます。
      分かり次第、載せさせていただきます。

  9. 匿名 より:

    毒性が強いと言ってもどういう毒性が強いかGHSに基づいて区別された方がいいかと思います。
    経口なのか吸入なのか。皮膚腐食とか環境汚染とか。癌、変異原性なのか?
    吸入毒性が強い物資を加湿器を使って継続的にミスト状態で吸入したから今回の事件が起きたのですよね。
    メーカーは吸入毒性がここまで強いとは思ってなかったと思います。

    • とし米山 慎吾 より:

      コメントありがとうございます。
      韓国から外国への輸出の場合、メーカーから毒性の有無は書かれていたそうです。
      それに基づいて、諸外国では、製品製造の規制がかかっていたそうです。
      ありがとうございました。

  10. 韓国人 より:

    韓国人です、文系だったので知らなかったのですが、そういうことだったんですね。 日本に住んでいて、久しぶりに帰国したんですが家にオキシー製品が全く置かれていなかったので家族に聞いてみたところ、そういう事故があるって聞きました。妹は全世界で韓国だけ売っていたから韓国を実験体として使ったんじゃないかと怒っていました

    • とし米山 慎吾 より:

      コメントと貴重な情報、ありがとうございます。
      体に異変、ないですか?
      あったら、病院に行った方が良いと思います。

  11. 通りすがりの避難民 より:

    はじめまして。
    PHMBですが、本当に毒性は低いのでしょうか?
    最近、一部の非塩素系殺菌剤入り業務用洗剤や温泉施設、プール施設の風下等で酷い咳や背中の痛み、手の甲が紫に変色してしまう発作が出ます。
    プールや温泉等でPHMBを使っているということですが・・・
    その周辺で気をつけていると他の人も自分と同じ乾いた咳(ケン、ケンと表現したらよいでしょうか)をしておられますね。
    ちなみに私、業務用塩素系洗剤程度では全く咳は出ませんよ。

    参考までにどうぞ(厚生労働省のサイトです)

    ポリヘキサメチレンビグアナイド
    ttp://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/27083-27-8.html

  12. まるり より:

    この事件ひどい話ですよね。
    物を作る会社には利潤よりも安全性を追求する責任があると思うんですよね。
    だからしっかりと自分も責任とっていきたいと思いましたね。