ドラマ「さくらの親子丼」の最終話のあらすじ(ネタバレ)と感想です。被害届が取り下げられ、さくら(真矢ミキ)の逮捕騒動は収まりました。ラーメン屋でさくらがあざみ(吉本実憂)の育ての親について聞くと、あざみは自身のつらい思い出を語りします。
「さくらの親子丼」最終話のあらすじ
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ここから先はネタバレがふくまれます。今までのストーリーはコチラ⇒ストーリー
さくらは、屋台のラーメン屋でラーメンを食べながらあざみから今までの事を聞きました。母親が刑務所に入ったあと、親戚に養子として引き取られたのですが、いつのまにか母親のことが知られてしまい、近所からいやがらせをうけていました。その育ての親からも、「あんたなんかうちのこにするんじゃなかった」とののしられていたときくと、さくらは
「もういい、そんなとこ帰らなくて良いよ」
とやさしく話しました。
九十九堂では、恭子がネットでさくらのことを調べてると、あざみの母親が小田原でスナックをしてるという書き込みを見つけました。それをみて、さくらにそのことを告げると、あざみのことを自分の子供のように思い始めてるから今はいっしょにいたいと言いました。さくらは、そのときから、ずっとそのことが頭から離れませんでした。
次の日の夜、さくらと恭子はあざみを呼んで、母親がどこにいるのかわかったといって、その書き込みを見せました。結婚して苗字が変わっていて西村花菜子になっていました。さくらが「どうする、あってみる?」と聞きましたが何も答えないので良く考えなさいといいました。さくらは、あざみのなかにはずっと母親がすんでいて、さくらのわがままでそれを取り上げちゃいけないと恭子にいいました。
あざみは今まで会ってきた母親のことや、さくらのことをおもいだして、ずっとかんがえていました。
しばらくして、あざみは母親にあってみるとこたえました。
「あって確かめたいんだ。わたしの母親はいつもずっと私のことを忘れずにいたのか、わたしとはなれてくるしかったのか、わたしのことずっと心配していたのか、会って聞いてみたい」
さくらは、「あっておいで」と笑顔で答えました。恭子がいっしょについていってくれることになりました。そのあと、さくらは大穴屋でのんでいると、恭子がやってきて本当に良いのかと聞くと、いままで母親を探してたから生きてこれたし、しあわせになってもらいたいとつぶやきました。
翌日、あざみは恭子と二人で小田原に行きました。恭子は駅で待ってるといってあざみがひとりで歩いていきました。
スナックに着いたあざみがドアをノックすると、若い男が出てきました。花菜子二用事があるというと、奥から花菜子(遠藤久美子)が出てきました。あざみが何も言わなくても、「もしかして、あざみ?」と言って、あざみを抱きしめました。
スナックの中に入ると、あざみの名前は、自分の名前の中に花という感じがあるのであざみにしたと話してくれました。そして、おすしを食べたいといって夫に買いに行ってもらいました。ビールを飲みながら、「うれしいね、あいにきてくれて」と話すと、あざみが
「聞きたいことがあるんだ」
というと、それには答えずにあざみが美人だからいっしょにここに住んでスナックで働いてくれないかと言います。それを聞いたあざみは、
「何の話してんだよ。わたしに言うこと、それかよ?あんたわたしをころそうとしたんだろ。言うことあんだろ、もっと」
「いうことね~。ごめん、とか、すいませんとか、そういえば気が済むの?5万回言ってきたって。警察、裁判所。保護観察。どいつもいっしょだよ。 子供に謝れ。反省しろ。一生分謝ったよ。あんたこそさ、わたしにいうことあるんじゃない?生んでくれてありがとうとかさ」
「は?」
「わたしが産んでやったからさ、こうして生きてんでしょ。しかもさ、こんな可愛い顔に産んでやったんだよ。感謝しなよ、親なんだから」
「何が親だよ。親っていうのはさ、どんなことがあっても子供を守るんだよ、てめえなんか母親じゃねえよ」
「かわいくないね、。やっぱりさ、あんときころしておけばよかったよ。それを沙あのバイトの兄ちゃん余計なことするからさ。なんていったっけ?変な名前の古本屋の息子。マジで、あいつ余計なことしてくれたな」
それを聞いたあざみは花菜子をソファに押し倒して
「あやまれ、さくらさんにあやまれ」
と叫びながら首を絞め続けました。
恭子が喫茶店で待ってると、あざみが走って帰ってきました。あざみの前に立つと、何も言わずにあざみが抱きつきました。
花菜子の夫がおすしを買って帰ってくると、ソファのうえに倒れてる花菜子を見つけました。大声で名前を叫ぶと、「ごめん、おすしいらないわ」と涙を流しながら目を開けました。
あざみは九十九堂に帰ってきましたが、何も言わずに部屋に上がってしまいました。さくらは恭子に何があったのかを聞きますがわからないといわれました。さくらは、それいじょうあざみには何も聞きませんでした。前と同じような生活が戻りました。
恭子は、知り合いに、花菜子のことを調べてもらいました。
数日後、食事を食べてるとあざみは、
「あのさ、ここにずっといて良いの?」
とききました。さくらはもちろんといいながら母親のことを聞くと、「あんなやつ、もう会わないから」といいました。それを聞いていた恭子は、調べた花菜子のことを話し出しました。
花菜子は出所した後、さらに2回刑務所に入っていました。1回目は覚せい剤、2回目は用事誘拐でした。もしかしたら、ずっとあざみのことを思っていたんじゃないかと恭子は言いました。
花菜子も、ずっとアザミのことを思い出していました。そこに、恭子がやってきました。
そして、花菜子を九十九堂につれてきました。さくらは顔を見て花菜子だと気がついて「帰って」と言って外に押し出して店を閉めました。さくらは、「何を考えてるの?」と恭子を怒りますが、「謝りたい」というからつれてきたと言います。あざみから「謝れ」といわれたからでした。
恭子は謝ることも許さないのに、なんであざみを住まわせたのかと言います。そして、さくらがいつも言ってる「人は悲しみの中では生きられるけど、苦しみの中では生きられない」という言葉を言って、見んな苦しみの中で生きてるので、もうこれ以上生きていけないからけじめをつけようと言いました。
そとに、あざみが帰ってきました。
さくらは花菜子を家の中に入れました。花菜子は土下座をして「ごめんなさい」と繰り返しました。さくらは、もう良いと言って座らせると、
「こうして、あなたと会うのは今日が最後。このさき、二度とないわ。わたしはあなたを絶対に許さない。一生、許すことはないわ。でも、憎むことはやめる。苦しみの中で生きていくのはつらすぎるから。その代わり、言っておく。人生、無駄にするな。しっかり生きろ。あんたが奪った命の分、しっかり生きろ。あざみのためにもきちんと生きろ。この子は、悠平が命を欠けて守った子なんだから。約束しろ。もし、それができないんなら、今、この場であざみの母親やめろ。わたしがあざみの母親になるから」
それを聞いて花菜子派立ち上がりました。
「あざみ、ごめんね、わたしもう一度やり直すから、許されるならやり直すから。ごめんね。わたし、これからは、このこのためにしっかり生きます。生きます。許してください」
花菜子は泣きながら再び土下座をしました。さくらは悠平の写真を泣きながら胸に抱きしめました。
あざみが出て行く日、さくらは親子丼を作ってくれました。あざみは泣きながら食べ始めました。
「流した涙が種になって、幸せの花を咲かせるの。あんたはこれから目いっぱい幸せになるんだからね。さくらさん。ずっと、アザミのことを思ってるからね、がんばるんだよ」
あざみは
<初めて食べたときとは違って、一口食べるたびに、「だいじょうぶだよ。ひとりじゃないよ。いつもそばにいるよ。みんなとつながってるからね」そんなさくらさんの声がきこえる>
と思って、泣きながら食べていました。
しばらくすると、いつもと同じ一日が始まりました。
(おわり)
「さくらの親子丼」最終話の感想
良かったですね。見た後に、心がほっこりしてきました。それほど、説教くさいことも言わないし、正しいことばかり言ったり、どしんと構えてはいなくて、右往左往するさくらでしたが、根元にずっとあるやさしさみたいなものが周りにつたわっていって、とても良いドラマでした。
今回もテーマはかなり重かったのですが、避けては通れないものなので、真正面から立ち向かっていったことで、誰もが良い方向に向かったんじゃないかなと思いました。
「さくらの親子丼」のストーリー
古本屋の「九十九堂」を経営する九十九さくら(真矢ミキ)は、親との関係がうまくいかずに行き場のなくなった若者たちに、無料で親子丼を食べさせていました。
親子丼というのは、親と子が仲良く丼に入ってるからという理由と、おなかがすくと悪いことを考えるので、まずはきちんとした食事をすることが人を良くするための第一歩だと思ってるからでした。
ある日、やくざに追われていき場のなくなったあざみ(吉本実憂)とリエ(柳美稀)が親子丼の噂を聞いてやってきました。何回か通ううちに、さくらの人柄に惹かれていきましたが、あるひ、かつてカツアゲした連中にアザミはぼこぼこにやられてしまいます。やっとのことで九十九堂までたどり着いたあざみは、さくらの家で寝泊まりすることになりました。
あざみは、1歳のときに母親に捨てられていました。父親はアザミが生まれる前にどこかに行ってしまったのですが、あざみが1歳のときに、ファミレスで母親にナイフで命を絶たれるところを、ファミレスの若い店員に止められたんです。その若い店員はアザミの代わりに亡くなってしまいました。母親は刑務所に行きますが、出てきた後は連絡もよこさずにどこかに行ってしまったようです。
じつは、そのファミレスの若い店員は、さくらの息子、悠平(地伸永)でした。そのことを聞いたさくらは激しく動揺しますが、息子の悠平が守った命だとおもい、あざみを大切に思うようになりました。
昔、子供の頃、九十九堂に来ていた風花が子供をつれて久しぶりにやってきました。あざみは、先日、ブランコのところで子供を激しくしかっていたことを思い出します。風花は、住むところもなく、仕事もせずに子供をつれて友達の家を渡り歩いていましたが、幸せだと嘘をついて帰っていきました。
あるひ、さくらが留守のときに風花がやってきましたが、それを聞いたさくらは食べ物と昔の写真をあざみにもたせました。次の日、彼氏から電話があってデートすることになりましたが、サクラに断られてひとり家に残して遊びに行ってしまいます。翌朝、さくらからもらった写真で子供の大切さを思い出した風花は家に帰って、九十九堂に子供を引き取りに行きました。改心した風花は、近所の弁当屋さんで働くことになり、子供と二人で暮らすことができるようになりました。
さくらの娘の恭子(本仮屋ユイカ)は、1年前に起きたリンチ事件の取材を命じられます。被害者はいまだ意識不明のこん睡状態で、加害者はすでに社会に出てきていました。じつはあざみの友達のリエでした。恭子はあざみがリエの友人だと気がついて連絡先を聞きますが教えてくれませんでした。一方、九十九堂には、母親からの過干渉で摂食障害になってしまった先生の御代川由希(大西礼芳)が着ていました。母親から人生を決められて自分を見失った由紀は体罰を繰り返し、修学旅行のお金で過食嘔吐を繰り返していました。
食事をするためのお金ほしさに援交をして警察に捕まってしまった由希は、九十九堂に来てすべてを話しました。翌日、さくらは由希の母親の峰子のところに行って由希から離れるべきだと説得しました。その日の夜、二人の母親は悠平と由希の思い出の品を燃やして子離れすることにしました。
あざみは、恭子と桜が話をしてるのを陰で聞いて、さくらの息子の悠平の命を奪ったのが自分の母親だと知ってしまいました。リエは、暴行して意識不明になった女の子の病室に謝りに行きますが水をかけられてしまいました。それでも、一生かけて謝ることをちかいました。あざみも、悠平と自分の母親のことを知ってることをさくらにつげました。
ある日、一家心中したのですが生き残った剛志がやってきます。自分の命を粗末にする剛志を怒りますが、そこに、母親が洗われました。ただ、事故の影響でこどものこころにもどってしまっていました。剛志はそんな母親を世話しながらまじめに生きていくことを決心しました。あざみも行方不明になっていたことで、さくらから本当の母親のように怒られてさくらの愛情を感じていました。
「さくらの親子丼」のキャスト
- 九十九さくら 真矢ミキ、古本屋店主
- 九十九恭子 本仮屋ユイカ、さくらの娘
- 九十九悠平 大地伸永、17歳で亡くなったさくらの息子
- 二宮あざみ 吉本実憂、1歳のときに母親から捨てられた
- 正木リエ 柳美稀、あざみの友人
- 中西俊太 塚田僚一(A.B.C-Z)亡くなった息子の親友
- 玉置玄 矢野浩二、九十九堂にたまってる、絵が得意
- 佐伯風花 浅川梨奈、九十九堂にたまってた
最終話以外のあらすじ
以上、「さくらの親子丼」の最終話のあらすじと感想でした。
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