こんにちは。今まで3回転職を経験してる角田勲です。
- 残業するな、知恵を使え
- 定時までに仕事を終えろ
- 残業せずに納期に間に合わせてよ
なんて、遠回しにサービス残業を強要されたこと、何度も経験してきました。
もう「サービス残業はやってはいけない」という常識になっていますが、「遠回しなサービス残業」の依頼も違法です。当たり前に残業代を請求しましょう。
遠回しにサービス残業を依頼された時の対応を解説します。
遠回しに依頼されたサービス残業も違法
サービス残業とは、賃金がでない残業です。残業とは、就業時間以外の仕事。つまり、仕事をしていても、賃金が発生しない事をサービス残業と言います。
遠回しにサービス残業してくれと言われることもありますが、もちろん違法です。
昭和の時代はもちろん、平成の時代でも、「サービス残業は当たり前」という声がとても多かったです。
ですが、180時間ものサービス残業のせいで心の病気になって自ら命をたってしまったというような事件が起きて、サービス残業は違法だということが常識となりました。
法整備もしっかりしてきていて、
- 労基法32条 1日8時間、週に40時間が労働時間限度
- 労基法36条 労使間で36協定を締結して労基署に届け出る
- 労基法37条 時間外労働の割増賃金(残業代)を支払う
- 労基法119条 6箇月以下の懲役刑か、30万円以下の罰金刑
といったようにしっかりと決められています。
決められてはいますが、いまだに平然と法律を破ってる中小企業がとても多いです。
決められた時間を超えて働いた分に関しては、賃金を払わなければ法律違反です。しかも、法定の8時間を超えた仕事に対して、時間給はアップします。
原則として、
- 時間外労働(法定8時間労働を超える分) 25%アップ
- 深夜労働(午後10時~午前5時) 25%アップ
- 休日労働(法定4周4日の休日の労働) 35%アップ
など、法律で決まっています。
例えば、9時~18時の勤務として、
- 18時~22時は、通常の時間給X1.25
- 22時~05時は、通常の時間給X1.5
- 休日は、通常の時間給X1.35
- 休日の22時から05時は、通常の時間給X1.6
となります。
これは指示されたとか、指示されていないとか、に関係ないです。
仕事が終わらないからといって、定時以降も働いていたら、会社側は適切な残業代を払わないと違法だということです。
- 定時以降に働いても残業代出さないぞ
- 基本給に残業代を全部入れてあるぞ
- 仕事が遅いお前のせいだから残業代は出さない
こういった上司の言葉は全て違法になります。もしもいわれたら証拠として保存しておいたほうが良いです。
これは、えらいことですよね。雇われる側も雇う側も会社に入る前にはっきりさせておく必要があります。
昔はサービス残業って当たり前だった?
5,6年ほど前までは、サービス残業は当たり前のことでした。社員みずから会社のことを思ってサービス残業にしてる人もたくさんいました。
私が以前に勤めていた会社の例を書いてみます。
30人前後の卸問屋でしたが、その社長が口がうまいというか、頭がイイというか、とにかくずるい人で何かにつけて給料をへらすようなひとだったんです。まあ、そんなところにいた私も私ですが・・・^^;
その社長が言っていたことをまとめてみます。
- 朝の掃除は、社員の義務だから朝礼前にきてしっかりやる事。
- 朝の掃除に遅れてきた社員には、朝礼の時にかならず一言チクリと言っていました。
- 就業時間が終わった30分後からじゃないと、残業はつけれないと法律で決まっている。
- 30分以下は切捨てと法律で決まってる。
- 営業は、ほかの会社でも残業はつけない。その分、ボーナスをプラスしている
- 係長以上は役職者だから、残業はつけないと法律で決まってる
こんな感じで、ほとんど残業がつかなかったんですよね。もちろん、みんな法律なんて読まないですから、「あー、そうなんだ」と騙されていました。
わたしは一応役職者でしたが、本来の就業時間は朝の8時半から夕方の5時25分でした。
実際には、朝7時くらいの出勤で、夜の9時くらいまで働いていました。タイムカードは何も気にせずに朝来た時と、帰る時に押していました。
その結果、1ヵ月の残業手当は、6時間分くらいで、1万円にも満たない金額でした。
なぜこんなに少ないのか?と疑問に思って聞いてみたことがありましたが、上と同じような説明をされました。しかも、嫌なら辞めてくれても構わない的なことも真顔で言われました。
これが私の経験したサービス残業の実態ですが、実は、これはすべて法律違反です。
就業時間を1分でも過ぎて働いていたら残業代を出さないといけないし、営業、いわゆる役職者にも残業代を出さないといけないんです。
法律で決められている役職者とは、社長と同レベルの決裁権を持った人なんです。言ってみれば、取締役クラスの人ですね。
課長、係長などは役職者ではないんです。
また、掃除も、制服に着替えるのも、すべては仕事に関連しているので、タイムカードを押してからするのが普通だということです。
実は社長もそのことはしっかりと知っていました。外部委託してる税理士の提案だったようです。
社長はその税理士と話し合いながら、法律だとわざとうそを言って社員たちをごまかしていたんですね。
では、そういう社長に対して、どうすればいいのでしょう。
サービス残業の強要に対するには?
遠回しでも直接的でもサービス残業を強要してくる会社や、上司、社長への対抗策は、
- 今のまま仕事をする
- 転職する
- 出世する
この3つです。
今のまま仕事をして定時に帰れる工夫をする
サービス残業について書かれてるサイトでは、すぐに転職しろ、すぐにやめろ、と書かれていますが、いくら社長が嘘つきでもすぐに辞めるのには反対です。
多くの40代の方は、
- 今の転職は難しい
- 今の仕事が好き
- 生活費のため
などの理由があるからです。辞めたらお金が入ってきません。
あなたが20代の若者なら別です。家族がいなければ、ニートになろうが、フリーターになろうが、どうなっても暮らしていけます。最悪、実家に帰ったり、菅総理が言ったように生活保護を受ければいいだけです。
ですが、40代の方とか家族がいる方は別です。そう簡単に辞めることはできません。
ではどうすればいいのかというと、
- 文句を言って定時に帰ると宣言する
- 仕事を見直す
です。
初めに上司や社長、コンプライアンス窓口などの関係部署にクレームを上げましょう。会社の規模にもよりますが、なんとかサービス残業を減らしてくれとお願いすることです。
何度もお願いしてきたけれども無理だった、話にも乗ってくれなかった・・・という場合、労働基準監督署に連絡すると言ってみてください。
それでもだめなら、お近くの労働基準監督署に連絡することです。最終的に未払い賃金をもらえることもありえます。
労働基準監督署というと敷居が高いイメージがありますが、まずは相談ということで電話できます。コチラに各県の電話番号が載っています。
ただ、話が大ごとになったり、面倒くさいことになる可能性もあります。訴えるのはどうしようもなくなって切羽詰まったときの方策だと考えておくことです。
その前にやることは、仕事の見直しです。なるべく残業の時間を減らすことです。会社が求めているのは成果です。成果さえしっかり出しておけば仕事時間は関係ないです。
やり方は、「残業 減らすコツ」で検索すると色々出てきますので、あなたにあった施策を試していくことです。
ネットでも多くのサイトで書かれていますが、私が心がけていたことは、
- 仕事の重要度や優先度を見極める
- 仕事のやり方を工夫する
- コミュニケーションは最低に
などです。
あなたは大切な仕事や軽い仕事など、色々な仕事を持たれてると思います。それを一度見直しして、大切な仕事に時間と労力をなるべく集中する方向にもっていきましょう。
はっきり言って大切じゃない仕事はその場限りのやっつけ仕事で大丈夫です。大切な仕事だけをきっちりこなそうと常日頃から考えることです。
また、トヨタのカイゼンではないですが、仕事のやり方もチェックしましょう。無駄をなくして成果を上げることです。
その場合は、上司に報告することです。「〇〇の仕事はムダですので、やらない方向でいきます」といった感じです。
さらに、無駄なコミュニケーションは取らないことです。
私の前の職場では、朝礼の後に皆で集まって一服してから仕事・・・なんてことを普通にしていました。初めは仕方なく加わっていたのですが、サービス残業が増えた時から無視してすぐに仕事に取り掛かりました。
やはり、初めは周りの人からいろいろ言われました。
そこで、同じ部署の人たちに「サービス残業は違法だからやめよう」という話をして、部署全体で取り組むようにしました。
はじめは難しかったですが、そのうちに他の人もそうなっていきました。お昼時間もできる仕事をして、なるべく定時で帰れる努力をしました。
一番大切なのは、「絶対できる」「俺なら定時で帰れる」と心に刻むことです。
「仕方がない」「俺だけ頑張っても」「どうせ」なんて思っていたら、社長の思うつぼです。あなたの大切な時間とお金をむしり取られるだけです。
今の会社で続けていく選択をしたら、「絶対に定時で帰る」と決断して仕事に取り組んでみてください。
転職する
上司たちの説得も無理、労働基準監督署に連絡してもダメ、仕事の見直しもダメ・・・今の仕事に未練もないときには、辞めて転職することです。
ただ、やめる際にも知っておいたほうがいいことがあります。やめる場合、自分から退職を申し出ると、自己都合の退職となって、失業保険がすぐには出ません。
1週間の待機期間と3ヶ月の支給制限期間があるので、やめた日から3ヶ月以上たたないとお金はもらえないんです。
また、簡単に次の職場が見つかるとも限りません。
そこで、やめる前に、厚労省の相談コーナーやハローワーク、弁護士などに相談したほうがいいです。
ハローワークインターネットサービスは、あなたが就職したい地域にどんな会社の求人が出ているのかをネットで登録なしの無料で見ることができます。
辞める前にやっておいた方がいいこと、転職先の状態、今転職できるか?など細かいことを一度聞いておくことで、そのあとを有利に進めることができます。
⇒ 会社の辞め方
また、転職エージェントを利用するのも手です。弁護士にしてもハローワークにしても大ごとになってしまいますし、見た目があります。
その点、転職エージェントは、スマホからでも登録できますし、登録から入社まで一切無料で転職の支援をしてくれますのでとてもお得です。相談にも無料で載ってくれます。
ただ、転職すると決めてから登録してください。
わたしのおすすめは、マイナビエージェントです。大体年収600万円以下で、ベテランと言うよりは第二新卒の人に向いてると言われています。こちらから登録できます。
なので、それだけ一所懸命にあなたにあった会社を勧めてくれますので、安心です。いくらもらいたいと言ったことも相談できますので、転職を決めた時点で登録しておきましょう。
ちなみに、なぜ無料なのかというと、あなたが就職した会社からバックがあるからです。その分、あなたにピッタリ合った会社を探してくれます。というのも、紹介したけれどもすぐやめてしまったりしたらマイナスポイントになるから、一生けんめいしてくれるからです。
出世する
やめるのもできない、言われるままもいやだ、定時にもちょっと帰れない・・・という人は、出世するしかありません。
そうです。サービス残業をさせる側になってしまうんです。
そのうえで、サービス残業をなくしていけばいいんですよね。社長のニーズは、売上、利益を安定的に伸ばしていくことのできる企業をつくることです。
その中で、サービス残業をさせている会社は、人件費でしかその答えを出すことができていないんです。
ということは、あなたが出世して、サービス残業をなくしながら、売上、利益を伸ばしていけるシステムをつくれば、社内の多くの人に感謝されるのではないでしょうか。
そのためには、自分の意見を通すことのできるポジションにつくことが必要です。つまり出世していくと言うことですね。出世する方法は、こちらの記事です。
⇒ 出世する方法
時間はかかります。3年、5年と長期計画で改革していく必要があります。
でも、何も考えずに会社に従っていくよりも、しっかりした計画を立てて遂行していくことで少しでも早く望みの地位を得られることができます。
徳川家康も織田信長も、豊臣秀吉もしっかりした計画を立てて地道に努力していくことで、わずかの年月であれだけのことを達成することができたんです。
あなたの会社に豊臣秀吉が新入社員として入ってきたら、どうすると思いますか?それを考えれば、5年後、10年後にはきっと今の状況が逆転してるはずです。
あなたの人生を頑張って切り開いていきましょう。
遠回しな指示を含めてサービス残業をやめるには?
遠回し梨地を含めてサービス残業をやめる方法ですが、
- 仕事を見直す
- 転職する
- 出世する
この3つです。
まずは仕事を見直しして、サービス残業をせずとも帰れる環境を作ることと、上司にサービス残業はやめてくれとお願いすることです。そのうえで出世していきましょう。
どうしようもできない場合は、労働基準監督署です。
ただ、「こんなことはおかしい!訴えてやる」と思って、労働基準監督署に話を持っていっても、サービス残業のしっかりした証拠がないと、あまり動いてくれないと聞きますし、万が一会社側にばれたら、まちがいなく白い目で見られます。同僚にも。
その結果、首になったりニートになってしまい、トータルでマイナスになってしまいます。
しかも、いろいろな面で大変だと聞いていますので、そういう無駄なことはせずに、現実的にメリットがある方法で対処していかれることをお勧めします。
サービス残業は違法ですし、実際問題として、年間100万円くらいのただ働きですから、もったいないです。自分の将来と、現在の会社をみくらべて考えたほうがいいです。
ちなみに私は、課長だったんですが、上でも書きましたが、とっとと定時で帰っていました。自分で仕事を回せたので、部下にも帰るように指示していましたが、やっぱり、社長や社長の息子からは、いろいろ文句を言われました。
そして、結局やめてしまったんですが・・・もう少し早く気付けばよかったと、今では思っています。
上司にクレームも無理、仕事改善も無理、出世も難しい・・・そのうえで今の仕事に未練がなければ転職です。とっととやめて新しい会社に入った方が、精神的にも体力的にも、金銭的にもメリットがあります。
とはいえ、いきなり「もう会社辞めたいです」と上司に話をもっていってもうまくいきません。最悪喧嘩別れになって解雇になってしまいます。
そうならないために、私の経験から円満退社をする方法をこちらの記事に書いています。参考にして無事に会社を辞めてください。
⇒ 会社の辞め方
もう一度言います。遠回しな指示でもサービス残業は違法です。
あなたの大切な時間や大切なお金が、社長の懐にお金として全部入ってしまいます。
社長本人は、会社の為、社員の為と言ってると思いますが、嘘です。
ちなみにわたしが働いていた会社の社長は、自分が月給200万円、奥さんが月給100万円、息子(専務)が150万円とっていました。
さらに、自分たちが住んでる家以外に5軒の家と山林、1億円の株式、会社の土地建物、実家の土地建物などを持っていました。現金はいくら持ってるのかわかりませんでした。
そのすべてが、何百人のサービス残業や血と汗と涙の結果です。それを聞いた時に「なんて不条理だ」と思いましたが、後の祭りでした。
1日30分のサービス残業をしていると、単純計算で、1週間で150分、1ヵ月で600分(10時間)、1年で120時間です。時給800円として約10万円、1週間以上の時間を会社というか社長に貢いでいます。
1日1時間なら倍の20万円、2時間なら4倍の40万円の搾取です。それを10年続けたら・・・もったいないと思いませんか?
ぜひ、もう一度、考え直してみてください。
以上、サービス残業を強要された時の対処についてでした。
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40代からの仕事や会社について
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