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田根剛(建築家)が情熱大陸に!古墳の新国立競技場のデザインの源泉は?

建築家の田根剛(たねつよし)氏が、3月37日の『情熱大陸』に出演されます。田根剛氏の「場所の記憶で建築」が、番組では紹介されます。

田根剛氏は、新国立競技場のコンペで最後までノミネートされて、ザハ氏と競い合った事で有名ですね。古墳をモチーフにしたデザインは惜しくも破れてしまいましたが、今回の『情熱大陸』では、エストニア国立博物館のプロジェクトに密着して、田根剛氏の建築に対するこだわりを見ていくようです。「場所の記憶で建築」とは、どういう考え方でしょうか?

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田根剛氏の経歴

2016年3月27日放送のTBS系『情熱大陸』に、出演されます田根剛氏の経歴を見ていきたいと思います。

田根剛氏は、

  • 1979年9月14日生まれの36歳
  • 東京都出身
  • 1998年、北海道東海大学芸術工学部建築学科入学
  • 2000年、スェーデンのシャルマス工科大学へ留学
  • 2002年、北海道東海大学芸術工学部建築学科卒業
  • 2002年、デンマーク王立芸術アカデミー各員研究員
  • 2003年、ヘニング・ラーセン事務所に。
  • 2005年、アジャエ・アソシエイツに。
  • 2006年、ダン・ドレル氏(イタリア)、リナ・ゴットメ氏(レバノン)と共にDGT(DORELL.GHOTMEH.TANE / ARCHITECTS)をパリで設立。

その後、数多くの建築を設計されています。

田根剛氏の面白いところは、建築家になったのはたまたまだったという所です。

田根剛氏は、実は、高校時代にジェフユナイテッド市原のユースチームに所属していて、将来はJリーガーになる予定だったそうです。

それが残念なことに、けがで断念することになって、どうしようかと考えられたそうです。

その時に考えられたのが、

  • 北海道の自然にあこがれていた
  • 大学の学科が建築とデザインしかなかった
  • オモシロそうだからという理由で、建築を選んだ

ということで、北海道東海大学の芸術工学部へ。

そして、上の経歴にもありますが、在学中に、スェーデンのシャルマス工科大学へ1年間の交換留学をされるんです。

それが、田根剛氏の原点になったと話されています。

田根剛氏のおもな受賞歴は

  • 2004年 SDレビュー2004 入選(日本)
  • 2006年 エストニア国立博物館国際設計競技・最優秀賞(エストニア)
  • 2007年 フランス文化庁新進建築家賞07-08(フランス)
  • 2008年 ミラノ建築家協会賞(イタリア)
  • 2010年 イアン・チェルニコフ賞・ノミネート(ロシア)
  • 2012年 アルチュール・ランボー美術館・優秀賞(フランス)
  • 2012年 新国立競技場基本構想国際デザイン競技・最終選考(日本)
  • 2012年 ヴィゴレリ・ヴェルドゥローム・スタジアム・優秀賞(イタリア)
  • 2013年 Red dot Award Winner賞(ドイツ)
  • 2014年 IF DESIGN AWARD(ドイツ)
  • 2014年 ミラノ・デザイン・アワード 2部門受賞・Best Entertaining + Best Sound(イタリア)

この中で有名なのが、最終選考まで残った新国立競技場のコンペですね。

当時、「古墳」か「宇宙船」かで話題になりました。

その古墳をモチーフにしたデザインはコチラ。

新国立競技場デザイン

どうでしょうか?

かなり斬新的でもあり、環境的にも、後の事を考えるうえでもいいデザインのように見えます。

あのザハ氏のデザインとは対称的ですね。

今回の『情熱大陸』で密着されるのが、2006年のコンペで勝ち取ったエストニア国立博物館の建築です。

DGTを立ち上げて、初めての仕事で、いきなり大きなプロジェクトを任されたのですが、その時に、コンセプトとしてあったのが、

場所の記憶で建築をする

ということだったようです。

場所の記憶で建築するとはどういうことでしょうか?

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場所の記憶で建築?

普通の建築家は、利便性とか、デザイン、環境などをモチーフにして建築を創造していくんですが、田根剛氏は、過去の記憶から建築を想像しているようです。

あるインタビューで、

「僕はアイデアでしか世界を変えられないと思っています。何かを思いつく力ではなく、もともとその場所にある、目に見えないものを発見する力。それが自分たちの一番の強みですね。20世紀には、新しいものをつくることに対し建築がすごく大きな力を発揮しました。でももうその時期は過ぎて、これからはむしろ過去を掘り起こし、次の時代につないでいかなければ、本当に途切れてしまう。建築はただの建物ではなく、文化や歴史を次の世代につないでいけるものなんです。僕らはそこに全力を注ぎつくろうと思っています。
当時エストニアはソ連から独立して15年を迎えた節目の年でした。人口の4分の1がロシア人で、国家・民族としてエストニアはどうあるべきかが議論されていた時期でもあって。僕らが提案したのは、過去を抹消するでも壊すでもなく、つないでいくことだったんです。

結果として審査総評で「モニュメントではなくランドマークとして、大地に刻み込むようなアイデンティティーになっている。だから我々はこれをつくりたい」と言ってもらえて、それはすごく嬉しかったですね。僕はいつも、その土地の記憶や人の思いを掘り下げることで、「この場所にはこれしかない」と思えるデザインを探します。先ほどご紹介いただいた新国立競技場もそうですが、その方法論が確立したのは、エストニアの経験があったからです。」(ウェブゲーテより引用)

と話されています。

田根剛氏は、その場所の過去の記憶を掘り起こして、現在とミックスさせて未来を創っていこうとしています。

「この場所にはこれしかない」と言われているのは、どの場所でも合うような建築物を作ることは、過去も未来も壊してしまうと思われているのではないでしょうか。

つまり、アイデンティティはなくなるし、その場所にある必要性すらなくなってしまうと。

今の沖縄がそうらしいんです。余談ですが。

友達に聞いたことがあるんですが、今の沖縄には、沖縄を象徴するような建物は減っていて、どこにでもあるようなホテルとか、コンビニとか、アパートがドンドンできているそうです。

ま、実際には、安くできるし、早くもできるから作る側としては良いのですが、沖縄に来る人には、訴えかけられないそうです。つまり、沖縄に来るメリットがないので、観光客の増加がイマイチ伸び悩んでいるようなんです。

沖縄らしさを残しつつも、未来に向けて新しい建築方法を模索していかないと、ダメじゃんと友達は言ってました。

それと同じことを田根剛氏は言ってるのではないでしょうか?

新国立競技場の古墳にしても、昔の日本らしさを前面に出して未来につなげていこうとしていたと思います。

国立競技場のあの場所だから、あの形だったんでしょうね。

そういう意味では、田根剛氏は、建築というものを使って、過去と未来の橋渡しをしています。

つまり、「場所の記憶で建築」とは、その場所の過去の記憶を現在にアレンジさせるということで、未来につなげていく。それをすることによって、アイデンティティを保ち続けていこうということだと思います。

逆に考えれば簡単だと思います。

どこでも同じようなカッコイイ建物ばかりを作っていれば、そのうち過去に起きたこととか、記憶が無くなります。

そうなると、未来を描いた映画に出てくるような街になってしまって、人間自体が住みにくくなってしまうような気がします。

先ほどの沖縄の例ではないですが、旅行に行った先の思い出の一番は、建物だと思うんです。

京都とか、奈良、大阪、他の地方の都市でも過去のニオイが残っている所は、記憶に残りやすいですし、落ち着けますよね。

最近、東京に行くことが多いのですが、どこに行っても同じだと、いやになってきてしまいます。^^

それほど、建物って大事なんじゃないでしょうか?

ですから、エストニアにしても、国立競技場のコンペにしても、田根剛氏が注目されると思うんです。

最近では、フランスのパリの「reinventer paris」でも、ある区画の活用提案で当選を果たしたようです。

パリの13区にあるメッセナ駅の再活用です。

これは、パリの市街地を活性化させようとパリ市が考えたもので、23か所の設計案を世界中の建築家たちから募ったものです。

そのうちの2か所にDGTは提案して、メッセナ駅の方に当選しました。

メッセナ駅を選んだのは

「DGT.はこれまでも『場所の記憶』をテーマに建築を考えてきた。かつてはパリの入り口として要所だった駅舎を現代にどう再生させるかというのは、面白いテーマだと感じた」

日経アーキテクチャより引用)

廃駅となったメッセナ駅を「メッセナ食の循環」というテーマで提案したようです。

現地メディアでは、「食のバベルの塔」と絶賛しているそうです。2019年の完成を目指しているようです。

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田根剛氏の他の作品は?

田根剛氏の他の作品を紹介します。

LIGHT is TIME

田根剛氏とCITIZENとの共同プロジェクト。

世界的に有名な展示会「ミラノ・サローネ」に出展して、Best Entertaining賞とBest Sound賞を受賞されました。

LIGHT is TIME

(LIGHT is TIMEより引用)

エストニア国立博物館

『情熱大陸』でも出てきますが、画像を載せておきます。

完成は2016年9月予定です。過去の記憶は、旧ソ連時代の空軍の滑走路です。

 

エストニア国立博物館

(Leeserより引用)

A HOUSE for OISO

湘南にちかい大磯にある建物。

縄文時代、弥生時代、江戸時代、明治時代の過去の記憶をこの場所に合わせて創造されたようです。

A HOUSE for OISO

de zeenより引用)

この建築に関して、田根剛氏の説明がありました。

中々発想が面白いですね。

de zeen様のサイトには、内部の画像もありましたので、見に行ってみてください。

その他

他には、最近ですと、

  • 「HERMES – CAMBRIAN FEAST」2014年(東京・日本)
  • 「北斎展・グランパレ」2014年(パリ・フランス)
  • 「千總本社ビル改装」2015年(京都・日本)
  • 「LIGHT in WATER」2015年(パリ・フランス)
  • 「ミナカケル」2015年(東京・日本)
  • 「虎屋パリ」2015年(パリ・フランス)
  • 建築家 フランク・ゲーリー ”I Have an Idea」2015年(東京・日本)

などがあります。

最後のゲーリー展はすごいです。見に行きたかったですね。「pen online」のサイトで画像を見れます。

田根剛氏はまだ36歳なので、これからどのように進化していくのか、本当に楽しみです。

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はじめまして、ゆきです。

雑貨問屋、警備、事務、営業、飲食店など、さまざまな仕事の経験を活かして、みなさまの今後の生活に役に立つような記事を書いていきます。

自分の経験を元に、アラフォーのみなさんにもわかりやすく、人生の楽しみ方を伝えていければと思っています。

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