ドラマ『ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語~』の7話「話せなかった思い」のあらすじ(ネタバレ)と感想です。亡き祖母のカシ子が、イタリアの女性と文通をしていたということが分かります。その女性の息子がイタリアから留学してきて鳩子を訪れました。
- [10/25] 原作の第2弾が出ました。⇒キラキラ共和国
7話以外のあらすじ
「ツバキ文具店」は、有料ですが、U-NEXTで見ることができます。他の有名なドラマや、NHKの番組もたくさん見ることができます。⇒ U-NEXT
ドラマ『ツバキ文具店』のキャスト
- 雨宮鳩子 多部未華子、ツバキ文具店の店主
- 白川清太郎 高橋克典、鎌倉の観光ガイド
- 白川千代 草村礼子、清太郎の認知症の母親
- 守景蜜朗 上地雄輔、「むぎカフェ」の店長
- 守景陽菜 新津ちせ、守景蜜朗(上地雄輔)の5歳の娘
- 楠帆子 片瀬那奈、パンを焼くのが得意な小学校の教師、通称パンティー
- バーバラ婦人 江波杏子、鳩子のお隣さん、輸入商
- 男爵 奥田瑛二、高台に住むお金持ちとウワサされている謎の紳士
- 雨宮カシ子 倍賞美津子、鳩子の亡くなった祖母、先代
ドラマ『ツバキ文具店』7話のあらすじ
ここから先はネタバレが含まれます。読みたくない人は、次をクリックしてください。⇒感想までジャンプ!
第7話「話せなかった思い」
「妻は、病気でなくて、ころされたんです」
守景蜜朗(上地雄輔)は苦しい顔で話しだしました。3年前、陽菜(新津ちせ)を連れてスーパーに買い物に行ったときに、見も知らない男性に刺されて亡くなってしまったんです。その時のトラウマで、はーたんはスーパーを怖がってるんだと蜜朗は話しました。蜜朗も魂が抜けたようになっていましたが、鎌倉でカフェをするのが亡くなった奥さんの夢だったので、一念発起してむぎカフェを始めたんだと話しました。
それを聞いた鳩子は、言葉を失いました。
ツバキ文具堂では、毎年、旧暦の2月3日に手紙供養が行われます。そのために、全国から手紙が届いていました。今年は、2月28日に庭にある文塚で火を焚いてお炊き上げをすると鳩子は決めました。その手紙の整理をしていると、一人の女性が代書を依頼しにやってきました。
「絶縁状を書いてください」
名前を聞こうとしましたが、「言わないといけませんか?」と言われて、鳩子は匿名さん(平山さとみ)と呼ぶことにしました。大親友と完全に縁を切りたいと言うことでした。「斧でぶった切ってちょうだい」と言って帰っていきました。鳩子は、相手を傷つける手紙を書くことに、ちゅうちょしていました。そこに、バーバラ婦人が、「これ、お礼よ」と言ってクッキーを持ってきました。一緒にお茶を飲んで、絶縁について聞いてみました。
「絶縁するってことは、それだけ相手に執着があるってことよね。見方を変えると、絶縁も愛情の証かもしれない」
といわれて、鳩子は先代との別れのことを思い出しました。
魚屋のおばさんがやってくると、続けてミスターXがやってきました。イタリアからやってきたニョロという青年でした。ニョロの母雄が先代のカシ子と文通をしていたとニョロは説明して、手紙の束を鳩子の前に差し出しました。昨年、先代からの手紙が来なくなったので、母親が届けて来いとニョロに話したと言います。ニョロは、手紙の中には、鳩子のことがたくさん書いてあって、鳩子を愛していたんだと思うとニョロは言いますが、鳩子は、複雑な表情でそれを聞いていました。
すぐに読む気になれなかった鳩子は、とりあえず机の上に置いてむぎカフェに行きました。はーたんからの手紙で、翌日、3人で鉄棒の練習をすることになりました。
鳩子が魚屋のおばさんに頼まれた鉛筆を準備していると、元彼がやってきました。竜崎先生の原稿をとりに来たのですが、逃げられたということでした。そこに、男爵がやってきます。元彼は驚いてしまいます。実は、男爵は竜崎先生という小説家だったんです。そのことをパンティーに言うと、納得して、何かを心の中に決めました。
人と人との縁を感じた鳩子は、匿名さんの絶縁状の代書に断りの電話をしました。翌日やってきた匿名さんに、絶縁状なんか出したら幸せになれないと言うと、影ではずっと嫌われていたと話しだします。自分の気持ちをごまかせば、今までどおりに行くかもしれないけど、もうごまかしは嫌だと言います。相手も幸せになれないとも言いました。それを聞くと、鳩子は受けることを決めました。そして、手紙の内容が間違っていたらお代もいらないし、捨ててくれと言いました。が、どうやって書けばいいのか悩みました。
はーたんからやってきた手紙を見て、鏡文字を使うことを閃きました。便箋は羊皮紙、虫こぶインキを羽ペンにつけてかくことにしました。まず、本文を書いて、それを鏡に映して鏡文字にしました。そのまま、羽ペンを手に取って、本番に入ることにして一気に書き上げました。
翌日、匿名さんがやってきて、鏡を使ってその手紙を読みました。読み終わると、涙流しながら
「いいわね。とってもいいわね。ありがと。思い切って書いてもらってよかった。これで、わたし、前に進めるわ」
と言って、帰っていきました。
鳩子が文塚を洗ってると、白川がやってきました。
「こんにちわ。じつは、うちの母が亡くなったんだ」
1週間前に、脳出血で眠ったまま亡くなったと話します。鳩子が書いた手紙をもらった後安心して、とても安らかな顔だったと話しました。そして、父親からの手紙の束を出して、一緒に手紙供養をしてくれとおいていきました。
手紙供養の日、鳩子が手紙供養をしていると、バーバラ婦人が一緒に供養してくれと、封筒を持ってきました。封筒の中身は、バーバラ婦人の子供の髪でした。昔フランスにいたとき、フランス人の画家と恋に落ちて子供ができたんです。でも生まれる前に交通事故で画家は亡くなって、生まれてきた娘も病気で亡くなったと話しました。「いつかは思い切らないと、前に進めないでしょ」といって、バーバラ婦人は、その封筒を炎の中に入れました。
その夜、鳩子は先代の手紙を読みだしました。ニョロが言っていたように鳩子のことしか書いてありませんでした。最後の手紙には、鳩子を母親から引き離したのが先代だとか、ツバキ文具店は先代が始めたんだけど、鳩子にはウソをついていたので、日本中探してでも謝りたいと書かれていました。それを読んで、鳩子は涙が止まりませんでした。自分の人生をささげて、鳩子に愛情を注ぎ続けたことにやっと気が付きました。
翌日、魚屋のおばさんがやってきましたが、鳩子はお店を開けていませんでした。叔母さんが大声で叫ぶと、やっと、青い顔をした鳩子が起きてきました。初孫の誕生に向けての代書をおねがいされました。
そのあと、鳩子がむぎカフェに行くと、蜜朗は店を閉めて実家に帰るかもしれないと鳩子は聞きました。その夜、机に向かいますが、代書することができませんでした。
翌朝、玄関には、「しばらくお休みさせて頂きます」という張り紙が貼られていました。
鳩子はひとりあるきながら、こころの中でつぶやいていました
< はじめから、わたしに代書屋の資格なんてなかったんだ。人のこころをあずかる資格なんて >
(⇒ 最終回のあらすじ)
ドラマ『ツバキ文具店』7話の感想
時間の流れとあの空間の雰囲気が良いですね。音楽、映像、小物も、明治とか大正のときのような雰囲気を出しているのですが、現代の空気感もしっくりきていました。やはり、鎌倉というイメージにちょうどあうのかもしれません。
鳩子が話していましたが、誰の心の中にも楔があります。このドラマの中の人には、それぞれ大きな楔がありますが、鳩子のものは特に大きなものだと思います。小さいころから厳しかったのが、実は愛情に満ちていたというのを知ったときの鳩子の心は、計り知れない葛藤があったのではないでしょうか。しかも、それが最後の手紙で爆発するっていうのは、見ていて鳥肌が立ちました。あの手紙以降の鳩子の笑顔は、つくりえがおになっていましたが、心の底から笑える日がくるのはいつでしょうか?
今回のお話を見て、あらためて、家族の大切さ、人とのつながりが大事だな~と感じました。そして、人間は誰しもぶきっちょで、それが原因で衝突してしまうこともあると感じました。
原作は、小川糸さんです。読んでみてもらえればわかりますが、読み進めていると、多部未華子さんや、奥田瑛二さん、江波杏子さん顔が浮かんできて、生き生きと会話しているのが、頭の中に浮かんできます。小川糸さんの、他のおすすめの作品は、
以上、ドラマ「ツバキ文具店」の7話のあらすじ(ネタバレ)と感想でした。
あなたにおすすめの記事
この記事へのコメントはありません。