ドラマ『わにとかげぎす』の最終話のあらすじ(ネタバレ)と感想です。東金の車を奪った吉は、富岡の仕事場に置いておきます。乗っていた女性をタクシーで富岡は逃がしました。勘違いだと感じた梓は、荒れ狂ってる吉たちが待つ事務所に戻っていきました。
お好きな所からお読み下さい。
ドラマ『わにとかげぎす』の最終話のあらすじ
富岡(有田平)は女を逃がした後、自分の部屋に戻って自分の荷物をまとめながら、勤め先の社長に電話をして、今日で仕事をやめると連絡しました。そのあと、梓の部屋に手紙を置いて逃げ出しました。
Uターンしてきた梓が事務所の中にはいると、事務所の中はめちゃくちゃでしたが、吉(稲葉友)達はどこにもいませんでした。しかたなく梓が帰ろうとすると、吉たちの仲間が、タクシーに乗ろうとしてる梓を見つけました。吉は、富岡の似顔絵を作って、メッセ―ジで送って富岡を捕まえる指示を出しました。
家を出た富岡は橋の下で一夜を明かしました。
翌朝、家に帰ってきた梓は富岡の手紙を見て、公園を探しに行きました。すると、たまたま公園にいた吉が梓を見つけました。吉は追いかけましたが、途中で車にはねられてしまいました。はねたのは、東金(村上淳)でした。血だらけの吉から富岡の似顔絵が描かれたメモを見つけました。
富岡が道をとぼとぼと歩いてると、以前助けたホームレスのオヤジ(光石研)にあいました。オヤジは富岡といっしょに、自分の住んでる橋の下に連れて行きました。
富岡はオヤジに愚痴を言いながら梓から身を引くというと、どんなにダメでも俺が必ず幸せにすると言ってやれと、オヤジに怒られました。オヤジに言われて富岡は梓に電話をしていつもの講演で会うことにしました。
富岡が公園で待ってると、梓がやってきました。あった瞬間、梓は、賞がとれたと大喜びで報告しました。そして、
「富岡さんを幸せにします。ごちゃごちゃ言わずに、基本的にそれでいいですね」
と言って、二人でアパートに向かって歩いていきました。
二人は、遠くの町に引っ越していっしょに住み始めました。
ある日の晩、梓に灰野(森優作)から電話がかかってきました。金貸しの島田(DOTAMA)にかなり責められているようで、翌朝の9時までに駅前のコンビニに、200万円を持ってこいと言う電話でした。富岡はドア越しに聞いてしまいます。警察に行った方が良いと梓に忠告しましたが、何もしないでくれとお願いしました。
翌朝、富岡は変装してコンビニに向かいました。雑誌を読んでると、一人の女が入ってきました。灰野の彼女(emma)でした。おもむろに近づいてきて
「だれか、待ってる感じ?本、逆さま。DVD・・・わたし灰野の彼女です。昨日から探してるの。電話を聞いていて。動画データは、わたしがむかついて全部消しました。だから、警察には言わないでください。これから、彼と二人で沖縄でやり直すつもりなんで。もう行ってください」
そういうと、スーツケースを引っ張って、コンビニから出ていきました。
富岡が家に忍び足で帰ってくると、梓が起きて待っていました。観念した富岡は、全てを話して、動画もなくなったと白状しました。
梓は、富岡が行くなと言ったのに行ってしまったことに怒りますが、涙を流しながら、抱きついて
「わたしだって怖いですよ。富岡さんがいなくなったりしたら・・」
富岡も抱きしめました。
富岡は、大手のDVDレンタルショップで働き始めました。仕事が終わって帰るときに、東金とすれ違いました。吉のメモをとりだして、富岡に気づきました。富岡を歩いて追いかけますが、東金が交差点を渡ろうとすると、赤信号になってしまいました。東金は、
「まあ、いっか。面倒くせー」
と言って、メモを丸めて引き返していきました。富岡が家の近くに来ると、梓がベランダから大きな声で、「富岡さーん」と叫んで手を大きく振りました。
(おわり)
ドラマ『わにとかげぎす』最終話の感想
おもしろかったですね。結局は、富岡の知らない所で事件はドンドン解決していきました。まあ、富岡がお金を借りたり、車を盗んだわけではないので、自分が原因の事件ではなかったのですが、良かったです。
そう考えると、富岡は、自分ではよいこともしませんでしたが、わるいこともしませんでした。ただ、ネガティブに自己否定を繰り返していただけですが、最後には、そこそこの幸せを手にすることができました。流れ星に頼んだ「友達が欲しい」というのも、ホームレスのオヤジと梓という二人の友達が出来て、願い事が叶いました。
願い事が叶った秘密は、幸せに引き上げてくれるふたりの人にあったことと、そのふたりのために良いことをしてあげたということだけでした。富岡が、ホームレスのオヤジを見限ったり、梓を遠ざけたら、最後のシーンにあったように、富岡がごみの中に血を流して倒れていたかもしれません。花林や吉、灰野たちに付いて行ったら、おそらく、命はなかったと思います。
それはたまたまなのかもしれませんが、きっと、自分見失わなかったからだと思います。どんなに強力な相手でも、逆に弱い相手でも、同じように接してきたので、幸せな結果になったと思います。それは、富岡がネガティブな性格だったので、自然と相手とキョリをとってしまったので、そうなったんだと思います。
ただ、どんな人でも、相手と距離をとることで客観的に相手を見ることができると思います。そうしたうえで、本音を出して付き合っていく人を見極めれば、よい人間関係を築くことができるとおもいます。
富岡の場合、偶然でしたが、梓という善い人が出てきて社会との接点を作ってくれましたが、現実の世界でも、そういうひとは必ず出てきます。とくに、人生に困ってるとき、迷ってるときにはそういうひとが必ず出てきます。そのひとにすなおに従うことで新しい世界が開けてくることがあります。後で考えると、「そうだったのか!」と納得しますが、迷ってるときには、とりあえず、話に乗ってみることが、ひとつの解決法になると思いました。
ドラマ『わにとかげぎす』のストーリー
38歳で独身、中二病全開のショッピングセンターの夜間警備員の富岡(有田哲平)は、屋上でラジオを聴きながら筋トレをしていました。ラジオから流れる蝉の話で、38年間友達がいないことに気づき、ちょうど流れた流星に、ともだちができることを願います。その姿を、隣のアパートから指をさしてみていた人影に気が付きました。
富岡が巡回をしてると、スーパーの玄関に富岡が1年以内に命が亡くなると言う脅迫状があるのに気が付いて、ビビってしまいます。となりのアパートから見てた人物に違いないと思って、訪ねて行くとホームレスのオヤジ(光石研)がいました。オヤジは、脅迫状の犯人を知ってると嘘をついて富岡の家に上り込みます。オヤジは富岡の財布からお金をくすねてパチンコに行ってしまいました。オヤジに「友達」と言われてうれしくなった富岡は、オヤジのことを許しました。
富岡の部屋の隣には、スゴイ美人の女性、羽田梓(本田翼)がいました。富岡のことが好きなようで、いつも監視していて、富岡の行動をすべてチェックしていました。ある日、オヤジを追ってきた借金取りが富岡の部屋にいることに気が付きます。帰ってきた富岡に「やばい」と伝えますが、富岡は無視して部屋に入っていきました。すると、借金の取り立てのためにオヤジをいたぶってる二人がいました。取り立て屋がオヤジの借金は288万円だと言うと、富岡は銀行からお金をおろしてきてオヤジの借金を返してあげました。富岡が理想のタイプだと気づいた梓は、意識がない富岡に馬乗りになってキスをしようとしますが、オヤジが帰ってきて逃げ出しました。
富岡は脅迫状の主を探そうと、梓と一緒にダンボール箱に身をひそめてると、一人のひ弱そうな男子がやってきます。追いかけますが、あと一歩の所で「あの女のためなら何だってやる!」という謎の言葉を残して逃げて行きました。
富岡の職場に、花林(賀来賢人)、雨川(吉村界人)という二人の若い新人が入ってきます。花林はあけっぴろげですが、相手の心に土足で踏み込んでくるタイプで、雨川は、富岡に脅迫状を送った犯人でした。雨川は、好きな人が前のアパートに住んでるので、何とか富岡にやめてもらいたくて脅迫状を送ったと白状しました。
富岡は、小説のために職場見学に来た梓から、盗撮されてたことを聞いて、梓のことが気になり始めます。
屋上から見ていたことを知られた雨川は、華を尾行してる途中につかまって、ホテルに連れ込まれました。そこで、華は東金から逃げ出したいんだけど秘密を握られてると言いだします。その秘密が東金の金庫の中に入ってるので、盗んでほしいとお願いされました。雨川は、肉体関係を結ぶ代わりにデートをしてくれと言って、盗む約束をしました。富岡と花林に話すと、富岡は止めましたが、報酬の150万円につられて花林が手助けすると言いました。
富岡と雨川が準備の品を買ってると、花林が探してるという女性と会ってしまいます。しかし、何も言わずに計画が終わったら花林に話すと雨川はつぶやきました。
富岡と雨川は、金庫を奪うことに成功しました。吉岡と一緒に山奥に行って金庫を開けてると、見知らぬ男が散弾銃を持って現れます。吉岡は、その男に撃たれてしまいました。東金は金庫が奪われたことを知ってショッピングセンターに部下たちを派遣しました。
富岡と梓が上原の家にやってきて、何とか、二人を救い出すことができましたが、雨川は警察に連行され、花林は東金の部下たちに連行されて行方不明になってしまいました。
3か月後、梓は、「わたしと付き合ってください」と富岡に告白しました。梓の気持ちに触れて富岡は付き合うことになりました。同時に、運動公園の夜警の仕事が見つかりました。
付き合い始めてからも、富岡はネガティブな事ばかり言ってました。ある日、梓の盗撮動画を見てしまい、富岡の中に梓を守るという気持ちがわいてきて、キスをして二人はベッドを共にしました。
富岡が運動公園を夜警で回ってると、わるそうな若者たちがやってきてました。
ドラマ『わにとかげぎす』の原作
原作の古谷実さんは、1972年生まれの45歳の漫画家です。高校卒業後、美容専門学校に通われて、その後1年間美容室で働かれていました。1993年、ギャグ漫画「行け!稲中卓球部」でデビューされています。その後、2001年に「ヒミズ」を書きますが、それまでの作風と全く違って人間の奥底の心情を描くような作品を書かれています。「ヒミズ」「ヒメアノ~ル」等は映画化もされました。
原作の漫画「わにとかげぎす」は、今話題の、麻生久美子さんがCMをやってる「Renta!」か、電子書籍のナンバー1「honto」で読むことができます。「honto」は、紙の本も買うことができますし、雑誌やビジネス本や小説などの一般の本もどちらでも見ることができます。まるで、家に居ながら本屋さんにいる感じで素晴らしいです。会員登録しなくても、立ち読みすることができますので、ぜひ、ご覧になってみてください。
⇒ Renta
原作とドラマの設定ははかなり同じですが、漫画の方が美男美女が出てこなくてリアルに近いです。ぜひ、確かめてみて下さい。これ、意外に使えるかもしれません。他の似たようなサイトと違って、有料ですが無期限で読むことができます。つまり、自分の部屋を「Renta!」に持つことができて、そこにマンガを置いておけるって言うことですね。無料もあるし、48時間レンタルって言うのもありますので、無料で登録しておく事をお勧めします。
ドラマ『わにとかげぎす』のキャスト
ドラマ『わにとかげぎす』のキャストです。
- 富岡ゆうじ 有田哲平、ショッピングセンターの夜間警備員
- 羽田梓 本田翼、富岡の隣人で小説家志望のWEBライター
- 花林雄大 賀来賢人、富岡の人生初の部下
- 雨川勇 吉村界人、富岡の人生初の部
- 上原洋介 渕上泰史、父親と山奥に住んでる男性
- 東金直弥 村上淳、若頭組長、パチンコ店のオーナー
- 吉岡華 コムアイ(水曜日のカンパネラ)、東金の愛人
- 吉 稲葉友
- 謎の女 emma、灰野の彼女
- 灰野 森優作、梓の元カレ、盗撮者
最終話以外のあらすじ
以上、ドラマ『わにとかげぎす』の最終話のあらすじ(ネタバレ)と感想でした。
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