山口桂(クリスティーズ)の経歴は?プロフェッショナルでオークションの仕事を紹介!

3月27日の「プロフェッショナル」で、クリスティーズに勤められている山口桂(やまぐちかつら)さんが出演されました。山口桂さんは、クリスティーズのオークションにかける美術品を集めるスペシャリストで、本物を見極める、「目利き」のプロです。山口桂さんの経歴や、オークションの仕事についてまとめました。

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NHKの「プロフェッショナル」の一部は有料ですがこちらで見ることができます。⇒U-NEXT

山口桂さんの経歴

山口桂さんは、

  • 1963年生まれの53歳
  • 東京都出身
  • 父親は日本の美術史家の山口桂三郎氏

山口桂さんのお父さんは、美術史家で、日本浮世絵教会の設立に尽力して理事長をつとめられて、国際浮世絵学会の改称後は、会長をつとめられた、日本を代表する浮世絵の第一人者です。そのため、山口桂さんを美術史家にしたいと言うことで、小さいころから、京都に行ったりして仏像などの名前を憶えさせられたり、鑑賞させられたと話されています。

ただ、それが嫌で、逆に日本の美術が嫌いになってしまって、欧米系の芸術や音楽の方向に行ってしまったそうです。なので、大学も立教大学文学部仏文科を卒業されて、広告代理店に就職されたそうです。

それが、まるっきり方向転換したのは、お父さんの渡米に付き合わされたからだと話されています。お父さんの山口桂三郎氏は、浮世絵を調査するためにアメリカに1年間行かれたそうですが、その際に、たまたま広告代理店をやめられた山口桂さんに、英語ができないので身の回りの世話や通訳として同行してくれないかと頼まれたそうです。チョットはオモシロそうだと思われた山口桂さんは、お父さんに同行されます。そして、一般人では入ることができない美術館の裏にはいることができて、そこで、様々な日本の美術に触れられて一気に目が覚めたそうです。そして、たまたま知り合ったクリスティーズの方が、日本人を探しているということで、クリスティーズに入社されたそうです。実際に、ボストン美術館などには、日本にある以上に良い状態で大量の浮世絵とかが保管されているそうです。

その後、クリスティーズのロンドンで研修を受けて、1994年にクリスティーズ・ジャパンに入社したそうです。副社長に就任された後、クリスティーズ・ニューヨークの日本・韓国美術部門のスペシャリスト、シニア・ヴァイス・プレジデント、ディレクターなどをされています。つまり、クリスティーズの日本、韓国美術部門のトップが山口桂さんです。

オークションの仕事とは?

山口桂さんのされている仕事は、スペシャリストということで、オークションに出品される作品を探して、鑑定、査定、カタログ作成をすることです。鑑定と言う意味では、TVの「なんでも鑑定団」のような仕事です。

しかも、山口桂さんの所属しているのは、クリスティーズという世界的に知られているオークションハウス(競売会社)です。1766年に、イギリスの美術商、ジェームズ・クリスティーによりイギリスのロンドンに設立されました。同じような会社に、やはりイギリスのサザビーズという会社がありますが、世界的に見ると、クリスティーズが世界一の規模だと言われています。

その中で、日本、韓国の美術品を査定されているということは、山口桂さんが、世界一の日本、韓国の美術眼を持たれた方だと言えます。

オークションをカンタンに例えると、不動産の様なものだと思います。不動産は、土地やアパートを持った人と、土地やアパートを買いたい人をつなげる仲介業です。同じように、オークションも、美術品を持った人を探してきて、美術品を欲しい人に結び付ける仲介業で、どちらからも手数料をもらって商売としています。つまり、両方のニーズを満たしてあげてる商売で、両方から喜ばれているのではないでしょうか。

クリスティーズは、登録が必要ですが、オンラインでも購入することができますし、どんなものが出品されているかも、クリスティーズのサイトで見ることができます。

⇒ クリスティーズ

今までに、クリスティーズで有名になった取引は、

  • アンディ・ウォーホール「トリプルエルビス」 8190万ドル(約98億円)
  • ロダン「青銅時代」340万ポンド(約4億5千万円)
  • ピカソ「アンヘル・フェルナンデス・デソト氏の肖像」3480万ポンド(約47億円)

などです。これはごく一部で、とんでもない額のものが多くて、見当がつきませんが、実は、腕時計で500ドル(5万円)とかの少額のものもありますので、上の公式サイトを覗いてみてください。

山口桂さんが有名になったのは、2008年の「伝運慶作大日如来座像」です。1430万ドル(約14億円)で三越が落札しました。日本の古美術の中で、オークション至上最高値ということと、本当の買い手は、真如苑という新興宗教だったということで有名になりました。

出品された経緯を載せておきます。この大日如来座像は、栃木県足利市の樺崎寺(かばさきでら)の下御堂に置かれていた厨子に安置されていたのですが、なぜか古美術商にわたります。その古美術商から購入した元の所有者が東京国立博物館に調査を依頼して運慶作だと言うことが分かったようです。運慶とは、平安時代から鎌倉時代に活躍した仏師で、東大寺の南大門の金剛力士像(仁王)などを造られた方です。運慶が創った作品は国宝に指定されているものが多いですが、この樺崎寺の「大日如来坐像」は、運慶作と伝えられてこなかったので、国宝に指定されていなかったんです。なので、古美術商から人手を経て、オークションへと流れてしまったのです。その時に、出品の調整をされたのが、山口桂さんでした。

他にも、多くの仕事をされていて、「プロフェッショナル」では、その様子をうかがえると思います。

山口桂さんの仕事の流儀は?

山口桂さんは、あるインタビューで、ご自身の仕事について重要なことは何かを語られています。

スペシャリストに関して言えば、2つあって、美術に関する知識と、ただ、それだけではだめで、ビジネスマインドもとても重要で、そのバランスが一番大切だと考えている。学者の方々は僕よりも知識は豊富だが、人付き合いであったり、金勘定ができなかったりする場合がある。オークションも一回一回コストをかけて用意していくもので、しっかり利益を上げていく必要がある。逆に商売ばかりうまくても知識が乏しいと、贋作に高額の価格をつけてしまったりする場合があり、これもうまくいかない。その両者のバランスが大切。(出典:artscape blog

つまり、本物を見極める鑑識眼と、適正な値段をつけることができるビジネスマインドの両方が必要なんだと話されています。実際に、お宝を持ってる人に、「売りませんか?」というお話をするわけですので、断られることも多いと思います。逆に、買いたい人から見ると、手に入れたいと思わせるようなものを探してこないといけないわけですので、その苦労は計り知れないと私は考えます。自分が買う訳ではなくて、欲しい人のために交渉するわけですので、すごいやりがいがある仕事だと思います。

「プロフェッショナル」では、

「最高金額から引き算していく」

と山口桂さんは話されていました。最高のものとその金額は頭の中に入っていて、査定するものを見て、最高のものから引き算して金額を決めていくと言われいました。さらに、「偽物を売る訳にはいかないからね」と話されていました。

アメリカの大金持ちのジョー・プライス氏から、伊藤若冲のコレクションの半分を日本に戻したいと相談されていました。その中で、山口桂さんは、

「僕がやってるアンティークは、やっぱり100年、1000年と人の手から手へと渡ってるわけでしょ。その中の一時期、ほんの一回、橋渡しをするだけなんですけど、それをちゃんとしたところに収めるという使命感みたいなもものあるし、後世に残す一助をするということですよ」

と話されていました。

「歴史に触れること自体がなんというか至上の喜びなので、なぜならば歴史に触れる、しかも最高のものだから。僕はアート好きだから。好きだからそうなんですよ」

番組では、山口桂さんがある美術館から中国美術を31点、出品を依頼されていました。この3月に、クリスティーズのオークションでその中国美辞術品が、300億円以上の売り上げ作る瞬間の映像を見ることができました。

最後に、山口桂さんにとってのプロフェッショナルとは、

「人を大事にする、そこから良いビジネスをつくれることかな」

と話されていました。

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まとめます。

3月27日の「プロフェッショナル」に、クリスティーズ・ニューヨークのスペシャリストの山口桂さんが出演されました。日本や韓国の古美術品を探し出してきて、オークションにかけるお仕事です。そこには、たしかな鑑識眼が必要になってきますし、売り手との関係性を築くコミュニケーション力が必要となってきます。単純に、「これは高く売れますよ」だけではダメなのではないかと思います。

そして、日本だけではなくて、世界中に美術品は拡散しているのでそれを探しに歩くのはかなり大変なのではないでしょうか。行ってみれば、都会のインディ・ジョーンズみたいな感じで、お宝を捜し歩いているんだと思います。

普段は、クリスティーズのオークションとか、あまり関係ないな~とか思いがちで、実際にはどんなふうに仕事されているのかは、はっきりわからないと思います。今回の「プロフェッショナル」では、めったに見ることのできない仕事を画面を通じてみることができましたので、とても面白かったです。特に、鑑定眼とかは、最近の「なんでも鑑定団」でも問題になっていますので、鑑定している姿を拝見で来て最高でした。「鑑定団」に出られている方も、一瞬出ていましたね。

単純に、お宝を見つけてそれを競売に賭けると言うお仕事ではなくて、美術品の正当な価値を見極めて、それをいるべきところ、あるべきところに橋渡しをしていくお仕事でした。途中で言われていましたが、美術品は、人間よりも長生きですので、いままで思っていたのとは逆に、美術品が意思を持って、私たち人間を楽しませてくれているんじゃないかと感じました。犬や猫のペットと同じ関係で、ペットが私たち人間、人間が美術品というような関係なのかもしれません。

以上、「プロフェッショナル」に出られた、クリスティーズ・ニューヨークの山口桂さんの情報でした。「プロフェッショナル」に出られた他の方の記事はコチラです。ジャンルは違いますが、こちらの方の料理は最高です。

⇒ 星のや東京の浜田統之シェフ
⇒ 銀座小十の奥田透シェフ

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