お菓子のデパートよしや(吉寿屋)の創業者、神吉武司氏と、弟で会長の神吉秀次氏が、9月1日の『カンブリア宮殿』に出演します。お菓子の問屋として、創業してから52年間、ずっと黒字を続けている企業です。その経営戦略と、社員をやる気にさせる最強経営術をまとめました。
神吉武司氏と神吉秀次氏のプロフィール
まずは、お二人と会社のプロフィールを見ていきます。
神吉武司氏は、
- 1941年生まれの75歳
- 徳島県鳴門市出身
- 鳴門第一中学校卒業
神吉秀次氏は、出身が徳島県と言うことしかわからなかったです。
神吉武司氏が1964年23歳の時に、大阪市で菓子卸「吉寿屋」を創業されました。おそらく、弟の神吉秀次氏も、初めからか、チョット後からか、経営に参加されたと思います。初めは、菓子卸の名前の通り、問屋を営んでいらっしゃっいます。昭和43年に株式会社に改組して、昭和61年10月に、直販店の「お菓子のデパートよしや」を出店されます。初めからかどうかは、判りませんでしたが、国内初のお菓子のフランチャイズ店舗事業でした。平成27年の時点で、直営店が40店舗、FC契約している店舗が47店で、計87店舗を運営されています。
吉寿屋の基本情報は、
- 資本金 7,500万円
- 平成27年度売り上げ 約121億2千万円
- 平成27年度経常利益 約3億6千万円
- 代表取締役 神吉一寿氏
- 従業員数 353名(アルバイト含む)
大阪の本社以外に、堺支店、摂津流通センター、京都支店があります。
神吉武司氏の経営哲学
神吉武司氏は本をだされています。
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この中にも書かれていますが、神吉武司氏は、朝の5時くらい、神吉秀次氏は、3時半には会社に来ているそうです。そして、自分の仕事をしながら、朝の6時から役職者会議をしているようです。一般社員も、通常よりも早く出社することで、渋滞はないし、朝の頭がすっきりしている時に仕事をできることで、業務が速く回っていくそうです。夕方も6時前には、帰社できるので、家族孝行ができるんです。また、トイレの掃除と、節約には、人一倍気を使って、なるべく経費を掛けない容姿していると話されています。その浮いた分は、社員に還元をするそうです。今までには、
- 1月10日はメロンの日なので、高級メロンを配る
- 金の延べ棒をあみだくじで
- 優秀な営業マンにはベンツ
- 高級TV
- 休日に会長の車の貸出
など、太っ腹にあげているようです。
また、売り上げが低い時には、社員の家に、ジャガイモやカボチャなどを贈って、社員の奥さん孝行をしたこともあるそうです。奥さんや子供さんに、吉寿屋は良い会社ということをわかってもらって、家族ぐるみで社員とつきあうことまでされてます。
メーカー側やお客様側に対して行っていることは、二つあります。まずは、返品制度の撤廃。通常のお菓子問屋でしたら、お店からの返品は受けるのですが、吉寿屋さんは、返品不可にして、値段を下げたそうです。おそらく、メーカーにも返品はしないので、安く卸してくれと言ったはずです。そのために、値段を下げることができたと思いますし、返品処理という無駄な労働、無駄なスペースなどをカットすることができたのではないかと思います。
もう一つは、メーカーが持ってくる商品を、会長自らが、味見をしているそうです。一つずつ丁寧に味見をして、取り扱うかどうかを決定していると、『ガッテン』で話されていました。これをすることで、消費者目線で商品を確認できることと、美味しくないもの、つまり売れないものは仕入れないことができます。つまり、売れ筋のモノだけを仕入することができるんです。
返品不可と、味見、この二つによって、吉寿屋は、黒字を52年も続けてこれたと話されていました。
まとめます。
お菓子のデパートよしやの神吉武司氏と神吉秀次氏が、「カンブリア宮殿」に出演されます。番組では、社員をやる気にさせる最強経営術と、52年間もの間、黒字を続けてこられた理由にスポットを当てるようです。
社員をやる気にさせる秘訣は、
- 早起きして、仕事の回し方を工夫する
- 夕方は、なるべく早く帰す
- 経費削減をしながら、社員還元をする
- 社員、社員の家族を大事にする
と言うことですね。黒字を続けてこられたのは、
- 返品負荷
- 味見
だと思います。番組内で、もっと面白い話が出たら、追記しますので待っていてください。
以上、吉寿屋の神吉武司氏、神吉秀次氏兄弟についての記事でした。
他にも、「カンブリア宮殿」に出られた方の記事がありますので、ご覧ください。