馳浩文科相の「脱ゆとり教育」宣言が、波紋を読んでいます。ゆとり世代あるあるをまとめてみました。
ゆとり世代とは、
- いつの時代?
- ゆとり世代の前の円周率はいくつ?
- ゆとり世代あるあるって何?
とか多くの疑問が寄せられています。一つずつ解説していきます。ゆとり世代あるあるから見ていきましょう。
ゆとり世代あるある?
一般的にネットなどで言われているゆとり世代あるあるは、
- 野心がない
- 競争意識がない
- 協調性がない
- 話の途中で話が変わる
- 好きなものに一直線
- 興味がないと無視
- マジ切れ=沈黙
- 一人は好きだけど独りは寂しい
- 猫みたいな性格
- 親しい相手に対してドS
- 冷たいのは親愛の証
- 大人数は嫌い
- 涙もろい
- 考え方が、アリかナシか
- 怒られて、帰れと言われてホントに帰る
- 注意すると反抗期に入る
- 出来ないことはすぐあきらめる
- 仕事よりプライベート
- 怒られることに慣れてない
- 何をするかおしえてもらたい指示待ち人間
- 母親の存在が大きい
- 出世にはこだわらない
まあ、いろいろありますが、あたってますか?^^
とりあえず、あってるとかあってないとか置いといて、ゆとり世代についてみてみましょう。
ゆとり世代とは?
ゆとり世代とは、
- 1987年4月~1996年3月
- 昭和62年4月~平成8年3月
に生まれた人達です。
年齢でいえば、
20歳~29歳
です。
なぜ、ゆとり世代と呼ばれるか?
それは、、文部省で決めたと言われている「ゆとり教育」の時代だからです。
ゆとり教育とは?
ゆとり教育とは、マスコミが造った言葉の様です。
ゆとり教育(文部科学省が指定した正式な名称でない)は、知識重視型の教育方針を詰め込み教育であるとして学習時間と内容を減らし、経験重視型の教育方針をもって、ゆとりある学校をめざし、1980年度、1992年度、2002年度から施行された学習指導要領に沿った教育のことである。ゆとり教育の範囲については諸説あり、明確ではないが、以下のような見方がある。
(出展:ウィキペディア)
簡単にすると、それまでは詰め込み教育だったんで、授業時間を減らして、ゆっくり勉強させようということでした。では、実際にはどのくらいゆとりを持って教えるために、授業を減らされたのか?というと、
- 小学1年生 850⇒782
- 小学2年生 910⇒840
- 小学3年生 980⇒910
- 小学4年生 1015⇒945
- 小学5年生 1015⇒945
- 小学6年生 1015⇒945
- 中学1年生 1050⇒980
- 中学2年生 1050⇒980
- 中学3年生 1050⇒980
学年の後ろの数字は、1年間の事業時間数です。(出展:文科省)
大体、1年間で70時間は減らされています。それまでは、土曜日は半日(半ドン)だったんですが、この時から、週休2日制になりました。
しかも、小3からは、総合的な学習の時間というものが、1年間で105時間増やされています。つまり、勉強と言われている科目の時間がだいぶ減ってしまったということです。
特に、国語と算数が減っています。6年生で、国語は35時間、算数は25時間、年間で減っています。範囲はそれほど変わらないので、深く突っ込んだ内容ができていなかったと想像できます。
その表れが、円周率だと言われています。が、それは誤りです。
と言うのは、円周率は、正式には、3.14157・・・で、計算する時には3.14です。
このゆとり教育中は、円周率は「3」で教わったと言う誤報が広まってしまったようです。
実際に手で計算する時には、昔から3でやっていましたが、それが指導要領に載り、大手学習塾とマスコミによって大々的に取り上げられてしまいました。
その結果、「ゆとり世代の円周率は、3である」と言う情報が定着してしまいました。
(匿名の方にご指摘頂きました。ありがとうございました)
ただ、実際に時間は減らされていますので、教えてる内容、教え方には変化があったと思います。
なので、ゆとり世代の中身は、実は、小学校と中学校の授業時間と内容の差だけだったんです。総合学習がちょっと増えていますが、各教科の授業が少なくなっただけで、ゆとり世代が生まれてしまったと言うことになっています。
ただ、ここで考えてもらいたいと思いますが、ゆとり世代というのは、一番上に書いたような性格だと言われています。これ、ちょっとおかしくないですか?^^
ゆとり世代の本質
授業時間が少なくなっただけで、協調性がなくなったり、大人数で行動しなかったり、怒られるのに慣れていないので、すぐにあきらめてしまったり。そういう人間が出来てしまった・・・・そんなわけないですよね。^^
私もそうですが、授業なんて聞いてもいなかった時の方が多いです。逆に、ゆとり世代といわれる人の方が、受験だとか色々なことで、私よりもずっと勉強してたと思います。ですから、授業時間、授業内容は逆に増えています。そもそも、そんな単純なことで、性格は変わりません。しかも日本中、ほとんどの人が同じような性格になるなんてありえません。
なので、ゆとり世代とは、上にも書きましたが、一部の人を見て作ったマスコミの造語です。ただ、その一部の人達っていうのが、問題ではないでしょうか。
その人たちの性格に影響したのは、SNSなどのネット関連にあるような気がします。子供たちですから、ゲームですね。DS、PSP、Wii・・・ちょうど、爆発的に広まった時です。デジタルゲームによって、頭の中が昔とは違ってしまった可能性があると思います。全員がそう言ったゲームを朝から晩までやってた訳ではないので、一概には言えませんが、何らかの影響はあるはずです。
人間の性格や行動は、時代に連れてちょっとずつ変わってきているのは事実です。ただ、その変わった原因は決して一つではないです。〇〇があったから〇〇になったというような単純な生き物ではないので、100とか200とか、いろいろな要因が複雑に絡まっていって性格が決まってきます。なので、一緒にくくることはできないのも事実ですが、そう言った傾向がみられるというのも事実です。
ですから、今の高校生や中学生、小学生も、もっとゆとり世代的な人たちが増えてきているのではないでしょうか。それどころか、もっとひどいことになっていると聞いています。授業に出てこれない子供たち、いわゆる不登校の子たちが3分の一もいるクラスがあるようです。
いまのゆとり世代と言われる人たちも、「オレたちの頃は・・・」なんて、驚く記事が書かれるかもしれません。その上の世代、マスコミたちは何が原因か、何のせいにするのか決めかねているのではないでしょうか。多くの人がそういった部分を勘違いして、別な所を治そうとしていますが、早く気が付いてもらいたいです。
ただ、ゆとり世代的だと言われている一部の人が、悪いとは思えません。上に書いたような性格の人たちが世界中に広まっていったら、おそらく戦争は起こらないんじゃないでしょうか。野心がないと言われていますからね。多くの人とつるみたくないし、みんなで頑張っていこう!みたいな団体行動を嫌いますから。世界は平和になると思います。ただ、ちょっと大人になりきれていない所があるので、その部分は修正をして行ったらいいかなと思っています。
それよりも、もっと上の世代、50代とか、60代以上のとんでもない人たちをどうにかしてもらいたいです。最近の政治を見てると、60,70,80代の人たちのおかげで、どれだけ迷惑しているのか、気付いてもらいたいです。戦後の日本をひぱって来てもらった事はすごく感謝していますが、いつまでもそのやり方は通用しないと気付いてもらいたいです。
まとめます。
ドラマにもなっていますが、今、盛んに話題になってるゆとり世代について考えてみました。多くの人は、誤解しています。学校の授業が少なくなったから、一般的なゆとり世代と言われる人たちができたと思っていますが、学校の授業とは関係ないです。
いろいろありますが、一番の要因は、ゲームだと思います。ゲームのおかげで、コミュ障と呼ばれるような感じになったり、団体行動が嫌になったり、こらえ性がなくなったりしていると思います。
極端に言えば、何かあるとすぐにリセットボタンを押しちゃう感じです。というか、リセットボタンがあるからいいだろ~みたいな考え方になってるような気がします。
しかも、それは一部の人たちのことで、マスコミはおもしろおかしく取り上げているので、「ゆとり世代は~」みたいな事になってしまってるのではないでしょうか。
昔から、俺らの若いころと違うからダメだ!と言う人は多いですが、その人たちも昔は同じように言われたし、今、言われている人たちも、おそらく同じように下の人に言うはずです。どれが正解なのか、誰にもわからないんですよね。自分とは違うと言いたいだけなのかもしれません。世の中が、ゆとり世代と言われるタイプの人だらけになってしまったら、それが一番正しくなってしまうし・・
とりあえず、私たちに今できることは、子供たちにはゲームをあまり長時間やらせないということと、もっと自然に触れさせた方がいいんじゃないでしょうか。自然に触れさせるということは、コミュニケーション能力も必要になりますし、体の発達にもつながっていきます。
また、私たち大人も、スマホばかり見てるのは辞めた方がいいような気がします。都会の電車に乗ると、異様に感じるのは私だけでしょうか?^^
また、ゆとり世代と言われている人たちも30歳になってきました。そろそろ、ゆとり世代のせいにしたり、ゆとり世代とレッテルをつけるのは、おかしいような気がします。次の〇〇世代がでてくるのではないでしょうか。
以上、ゆとり世代について記事にしました。
コメント
ゲーム単体は関係ないと思います
単にデジタルゲームを指す分にはそれこそ現在の50代以下はそのほとんどが若い頃からなんらかのゲームの虜になっているわけですから
やはり一番はゲーム含め嗜好の多様化によるコミュニティーの分散ではないでしょうか
インターネットの発達からそれまでマイナーだったジャンルの知名度が上がり、逆にメジャーなものは規模を縮小しました
昔なら大衆が一般論(流行り)を盾に台頭を許さなかったものが、世間の知らないところで広く手を広げることを許されるようになったからこそ、特に社会人に比べしがらみが少ない未成年の世界では対立を避けるように自然と似た者同士を引き寄せ、結果的に素の性格のまま育つ下地を作り上げているものと考えています
子供の世界では周囲に合わせる必要性が無くなってきているわけです
つまるところ分散が行きつく先まで行き着けば、例え外で遊ぼうが「ゆとり的性格」は変わらなくなってくるであろうとも思うのです
コメントありがとうございます。
確かに、そういう部分は大きいと思います。
ありがとうございます。
円周率は3.14159・・・です。
1つ確実に間違えている箇所があるので訂正させて頂きますが、円周率はゆとり世代でも3.14です。
教科書とか見ても3.14って書いてあります。受験でも3.14ですし、授業でも3.14です。
ゆとり世代の円周率が3って言われているのは当時の学習指導要領で手計算等をする際は3を用いても良いと書いてあったことが理由ですが(指だと3.14は無理ですからね。)、マスコミによって面白可笑しく伝えられ今日まで誤解として世間に広く伝わっています。詳しくは調べれば幾らでも出てくるので調べてみて下さい。円周率3で習ったゆとり世代なんて1人もいないです。1人もね。私はゆとり世代ですが、3.14で習ったことなんて一回も無いです。私だけでなくて日本全国そうです。
正直、そんなことすら思いっきり勘違いする人が、ゆとり世代の何を察すること分かるのか。とは思います。。。
野心がないとか団体行動がないとか、勝手なイメージ。まあニュースでよく言われていることだから信じる人もチラホラ出てくるでしょうけどね。(円周率3とか信じてしまうくらいですから、そこはあなたも素直に認めて下さい)
あなたの書いた文章を読むと悪い人には全く見えないんですが、だからこそ勿体ないな~。と感じますね。批判するにしても肯定するにしてももっとちゃんと下調べすれば良いのに。そうしたらもっと現実を踏まえた意見になるのでしょうけど。
下調べっていうのは円周率に限らないです。上で挙げたゆとりあるある。とか、どこまで本当にあなたが客観的に調べたものなんですかね。。。
フィールドワークじゃないですけど、実際に数多くのゆとり世代の人と接してみてはいかがでしょうか。もちろん、先入観を持って接するとそれに印象が引っ張られので、そういう色眼鏡をまずは外して、とにかく数多くゆとり世代の人と接して少しずつ想像と現実の差を埋めていくことが大事だと思います。
コメントありがとうございます。
調べて、訂正させて頂きます。
昭和40年代は、手計算(というか鉛筆での筆算ですが)でも「3.14」で計算しました。
コメントありがとうございました。
ゆとりだけど3.14で習いましたねぇ
コメントありがとうございます。