USJが沖縄進出を断念した理由は?森岡毅氏はジャングリアで再勝負

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USJ(ユニバーサルスタジオ・ジャパン)運営会社のユー・エス・ジェイが、沖縄に進出することが噂になっていましたが、進出を断念したようです。

アメリカの基地問題で揺れている沖縄ですが、その問題の見返りにUSJの進出を促していた政府に、進出断念の報告をしました。

多くの人が待ち望んでいたUSJですが、なぜ沖縄進出を取りやめにしたのか、その理由を調べてみました。

2015年3月に、USJが沖縄に進出する計画を発表したのですが、そもそも、USJとはどういう会社なのか見ていきましょう。

目次

USJが沖縄進出を断念した理由

USJができた経緯

USJは、もともとはアメリカのユニバーサルスタジオとは関係はありませんでした。

1994年、大阪市が過半数以上を出資した大阪ユニバーサル企画(株)という会社が、企画して作ったテーマパークなんです。

そして、2005年にゴールドマン・サックス証券が親会社になりました。2010年には完全子会社になって、名称もユーエスジェイに変更されたんです。

開業は、2001年3月31日。

初年度は、1,100万人の来場者がありました。

が、2002年に、アトラクション「ハリウッド・マジック」で当初届けていた火薬量を超過使用した問題とか、期限キレ食品提供問題などで、マイナスイメージがついて来場者が徐々にダウンしていきました。

来場者数の変遷は、

  • 2001年度  1,102万人
  • 2002年度  764万人
  • 2003年度  989万人
  • 2004年度  810万人
  • 2005年度  831万人
  • 2006年度  870万人
  • 2007年度  864万人
  • 2008年度  814万人
  • 2009年度  800万人

この2009年の時点で、もうダメだと言われたんです。

その時に登場したのが、ヘッドハンティングされた森岡毅マーケティング本部長です。

彼の数々のアイデアでV字回復を果たします。

  • 2010年度  816万人
  • 2011年度  880万人
  • 2012年度  975万人
  • 2013年度  1,050万人
  • 2014年度  1,270万人
  • 2015年度  1,390万人

関連:森岡毅のマーケティング手法

2016年以降は、1,400万人台をずっと推移しています。

ただ、2020年、2021年は感染症の関係で500万人くらいに下がってしまいました。その後、2022年は1200万人台まで再び上昇しました。

実は、この数字にUSJが沖縄進出を断念した理由が隠されています。

USJが沖縄進出を断念した理由

USJが沖縄進出を断念した理由は、

観光客の人数

です。

ここ何年かの1年間の沖縄の観光客の人数を調べてみると、

  • 平成25年度 641万人
  • 平成26年度 705万人
  • 平成27年度 776万人(過去最高)

となっています。

そして、その中の外国人の人数は、

  • 平成25年度 55万人
  • 平成26年度 89万人
  • 平成27年度 150万人

この人たちは、純粋に沖縄に観光に行った人たちです。今ある沖縄の資源に興味があっていった人達ですね。沖縄の海とか美ら海水族館などです。

では、その中の何人がUSJを創ったとして来てくれるでしょうか?

さらには、沖縄のUSJということで何人が新たに沖縄まできてくれるでしょうか。

それが、一番の問題です。

今、沖縄に訪れている人たちの半分が来てくれるとして、350~400万人の来場者は見込めそうです。

が、USJとしては、年間1000万人は最低でもいないと、新たな投資は厳しいと考えたんです。となると、あと600万人を誘致しなくてはいけない計算です。約2倍の集客です。

これは、ムズカシイ・・・

集客が難しい理由

問題の一つは、輸送手段です。

沖縄空港は、滑走路が1本しかありません。

その絶対的なキャパが足りない事と、航空運賃の高さが問題です。

例えば、羽田-沖縄でスカイマークは、15,000円~20,000円(片道)です。

ホテル代が、1万円としたら交通費、宿泊費だけで一人5万円はかかります。家族4人で20万円。そこにお土産、食事などを考えれば約30万円・・・

これは、普通の家庭では厳しいです。行けても1年に1度くらいです。

宿泊施設の数にも問題があります。

それに加えて、沖縄の人の感情が問題だと言われています。なぜ、わざわざアメリカの企業を・・・ということです。

そういった事を考えると、ちょっとムリと考えたのが、今回の結論の理由です。作ったはいいが、人が来なければどうしようもないですからね。

ちなみに、ライバルのディズニーランドの来場者数は、

  • 2013年度  3129万人
  • 2014年度  3137万人

(出店:ウィキペディア)

沖縄県の人口は、142万人。那覇市の人口は、32万人。これでは、私もちょっとムリじゃないのかな?と思います。

USJが沖縄進出を断念。森岡毅氏はジャングリアを!

ジャングリアとは?

ジャングリアとは、盛岡毅氏が手動して、沖縄北部に作り上げるテーマパークです。2025年に開業予定です。

  • 場所
  • 敷地面積 約60万㎡
  • 総事業費 約700億円
  • 運営会社 ジャパンエンターテイメント(名護市)
  • ブランドイメージ パワーバカンス
  • HP ジャングリア

HPをみたイメージでは、映画『ジュラシック・パーク』に近いものでした。

どんな物ができるのか、今から楽しみです。

まとめ:USJが沖縄進出を断念した理由

ユー・エス・ジェイのジャン・ルイ・ボニエCEOが、菅義偉官房長官にUSJの沖縄進出をやめたことを伝えました。

理由ははっきり伝わってきていませんが、おそらく集客の問題で、採算が合わないと判断した結果だと思います。

それと、沖縄県民の感情を配慮してだと思われます。

実は、2015年の秋、アメリカメディア大手の「コムキャスト」にUSJは買収されています。その事も関係しています。新しい経営陣が難色を示したわけです。

ちなみに、盛岡毅氏は買収後に退社されて、ご自身の会社を立ち上げられました。

こういったことは、数字を見れば素人でもわかります。菅義偉官房長官も初めからわかっていて、この話を持ち出したと考えざるを得ません。

保育士の問題とか、若者への商品券の問題とか、最近の政府の政策は、こういったばらまき型ばかりです。

安直すぎるような気がします。お金ではなくて、もうすこし頭を使ってもらいたいですね。

私が思うに、沖縄県には沖縄県にあったテーマパークをもってきたり、今大人気の美ら海水族館をもっと発展させるようなコンテンツを創ることを考えていけばいいんじゃないかなと思います。

単純に、流行っているからという理由だけで、持ってきても失敗するだけです。当然、ディズニーランドだって失敗すると思いますから、絶対に出店はしないと思います。

ただ、一つ残念なのは、万が一USJがこの話を受けたとして、森岡毅さんがどいういうテーマパークを創ったか、見てみたかったです。

きっと、彼は成功させるはずです。規模を縮小したり、まったく映画とは関係なく、海のアクティビティに特化したテーマパークとか作ってくれそうな気がします。

それだけは、ちょっと残念ですが、沖縄県の基地問題を早く解決して、日本の観光地ナンバー1になるような施策をしてもらいたいと思います。観光資源はピカイチですから。

以上、USJが沖縄進出を断念した理由でした。

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この記事を書いた人

こんにちは、としです。
 
昭和36年生まれで、現在は62歳です。
 
何回も転職を繰り返し、4度目の会社の社長からのきつい言葉がきっかけで脱サラしました。
 
52歳のときでした。
 
脱サラしたときに、40歳からの10年間は何だったんだろう?としみじみ後悔しました。
 
40代のときに何をやるべきなのか、どういうことを考えていくべきか、その有無でその後の人生がだいぶ変わってきます。
 
その気付きから、こころ認定や終活ガイド、P検、安全運転能力検定などの資格を取りました。
 
現在は、ライフタイムアドバイザーとして日々努力を積んでいます。
 
40代は、人生の中でもいちばん楽しくてキラキラしています。
 
何を考えていけば良い結果が出るのか、わかりやすくお伝えしていきます。



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