認知症の予防に、ガーデニングが良いようです。
ガーデニング療法とか、園芸療法とか言われていて、1950年代のアメリカから始まっています。
ガーデニング療法の効果や仕組み、方法などをまとめてみました。
ガーデニング療法とは?
ガーデニング療法は、園芸療法のカンタン版です。
園芸療法の始まりは、
園芸療法(えんげいりょうほう、Horticultural Therapy)とは、心や体を病んだ人たちのリハビリテーションとして園芸活動をセラピーの手段として利用するもの。第二次世界大戦の後、1950年代からアメリカ合衆国や北欧から始まった。アメリカでは主として、戦争からの帰還兵の心の癒しの手段として発展してきたが、北欧では平行して、障害者の社会参加、社会復帰の考え方を主導するノーマライゼーションの一環として、これは当初考えられた。
(出展:ウィキペディア)
戦争の帰還兵から始まったものですが、精神疾患とか、DV、引きこもりなど、多くの分野で注目されている療法です。
園芸療法士と言う職種もあり、アメリカ、日本の大学で、専門に勉強している人も大勢います。
日本では、
他にも、園芸療法士の資格をとれる大学が、12校あります。
一方、ガーデニング療法は、園芸療法を簡単にしたようなものです。
自宅のプランターで、ミニトマトを作ったり、家庭菜園で野菜を作るようなイメージではないでしょうか。
ただ、効果はあると思います。
とりあえず、趣味の延長で、ガーデニングを楽しむ程度で始めてみるのが良さそうです。
ガーデニング療法の効果
ガーデニング療法の効果は、
- リハビリ
- ストレス軽減
- コミュニケーション
- 脳を刺激
- 脳の血流をアップ
などで、認知症の予防や、緩和に役立つとされています。
もともとの園芸療法としては、
- 現実認識(日時、季節、天候など)
- 回想(草花や昆虫などで昔を思い出す
- 筋力アップ
- リラックス
- コミュニケーション
などを目標として行っています。
簡単に言うと、何人かのお年寄りで、畑で野菜を作るだけです。
ガーデンにング療法の仕組み
野菜を作るだけですが、それ以外に、自然を感じたり、会話をしたり、体を動かすことができます。
野菜を作ることによって、それらをすることが大事です。
野菜を作るためには、
- 水遣り、
- 土つくり
- 虫取り
- 収穫
など、天候や季節に左右されるものがあって、毎日違うことをします。
必然的に、手や足をつかったり、会話をしたり、いろんなことを考えなければいけないんです。
そこに、脳を働かせる秘密があるんです。
野菜を作る時は、五感を使っているんです。
目、鼻、口、耳、触るなど、脳の機能を総動員していますから、脳の血流がアップするんです。
次に、自然を感じると、リフレッシュしたり、昔の記憶をよびさましたり、いろんな気付きが出てきます。
第一、気持ちがイイですよね。
家にこもりっきりになると、うつになったり、ネガティブになりがちです。
そういう気持ちを、吹き払ってくれるのが、自然です。
さらに、会話をすることで、脳も活性化されます。
ほとんど話さない人が認知症になってしまうと言う研究もあるようです。
最後は、ガーデニングは、手や指、足を使うので体中に血液が回ります。
お年寄りになると、どうしても、座りっきりになることが多いです。
椅子に座ったままテレビを見たり、ベッドに腰掛けて本を読んだりとか。
やることがないので、仕方がないのです。
が、ガーデニングをすると、水をくれなければ枯れてしまいますし、虫をとらなければ枯れてしまいます。
「やらなければいけない」という気持ちが出てきて、手足を動かすんです。
特に、指を動かすことが認知症に効果があるという報告もあります。
また、人間の体って、動かさないと、だんだん固まってきてしまいますから、少しでもうごかしておくことがたいせつです。
なので、野菜を作ることが、一石3鳥も4鳥もあるような、効果のある療法だと言われています。
ガーデニング療法のやり方
ガーデニング療法の方法は、何でも良いので、野菜を作れば良いと思います。
園芸療法というと、正式にやらなければ!と、頑張ってしまいますが、ガーデニング療法は、趣味の延長で良いと思います。
目的は、
- 体を動かすこと
- やらなければいけないことを作ること
- 会話を増やすこと
- 自然を感じること
つまり、これらの事を満たせば、どんなやり方でも構わないということになります。
プランターでも良いですし、鉢植えでもいいです。
好きなものを植えて、育てていけばいいのではないのでしょうか。
ですから、家でやる場合には、ガーデニング療法に、決まったやり方がないと思います。
近所の老人会でも、好きな場所を借りて、好きな作物を育てていけばいいのではないでしょうか。
まとめます。
認知症予防に、ガーデニングをするガーデニング療法が効くと言われています。
ガーデニングをすることで、自然を楽しみ、手足を動かし、会話がはずむからです。
昔から言われていますが、体を動かすことが、脳にもイイと言う証拠ですね。
ペット療法とも似ています。
育てる、面倒を見るなど、やらなければいけないことを、与えてあげることが良いのかもしれません。
こどもの過保護はダメだ!と昨日の「情熱大陸」でも話されていましたが、お年寄りにも、過保護はダメなのかもしれません。
「危ないからやめて」「そんなことしないでいいよ」「そこでテレビでもみていて」とか、多くの家庭で、言われている人が多いかもしれません。
たいがいの理由は、面倒くさいからだと思います。
「なにもさせないこと」=認知症
かもしれないので、ちょっとずつ、体を動かしてもらったらどうでしょうか。
ガーデニングでも良いですし、チョットした仕事でもいいと思います。
認知症になったら、もっと大変なことになったしまいます。
なる前の予防が大事ですね。
以上、ガーデニング療法が認知症に効く?と言う記事でした。
[pc-mieru]⇒健康と身体の話一覧へ[/pc-mieru]
[sp-mieru]
[/sp-mieru]
あなたにおすすめの記事
この記事へのコメントはありません。