40代を迎えると、夫婦間のコミュニケーションや共通の時間を持つために、新しい趣味を始めることを考える方も多いでしょう。
しかし、夫婦で同じ趣味を共有することは、一見すると良いことのように思えますが、実は意外な落とし穴が潜んでいます。
この記事では、40代夫婦が共に趣味を始める際の注意点や、その際に生じる可能性のある問題、そしてそれを回避する方法について詳しく解説していきます。
夫婦の絆を深めるための新しい趣味選びをする前に、ぜひ一読して、より良い選択をしていただければと思います。
- 40代夫婦が同じ趣味を始める際の潜在的なリスクや問題点
- 結婚当初と40代での趣味の取り組み方の違い
- 40代夫婦が趣味を選ぶ際の効果的な選び方やポイント
- 夫婦間のコミュニケーションを深めるための趣味のアプローチ方法
40代夫婦で同じ趣味を始めるのは危険
趣味の効果
趣味は私たちの生活に多くのメリットをもたらします。
例えば、ストレスの軽減、新しい友人の獲得、そして自分自身の成長などが挙げられます。
しかし、夫婦間での趣味の共有には注意が必要です。
特に40代の夫婦にとって、新しい趣味を共に始めることは、予想外の問題を引き起こす可能性があります。
趣味を楽しむコツ
趣味を十分に楽しむためには、自分の興味や好みを理解することが重要です。
だからこそ、夫婦で趣味を共有する場合、お互いのペースや興味を尊重することが大切です。
もちろん、趣味の中での競争や比較は避けるよう心がけることです。
それは、夫婦間の関係に悪影響を及ぼす可能性があるからです。
夫婦で同じ趣味を始める最適なタイミングは新婚のとき
新婚の頃は、夫婦間の絆を深めるための最適な時期です。
この時期に共通の趣味を見つけることで、お互いの理解を深めることができます。
しかし、結婚してから時間が経過した後、特に40代になってから新しい趣味を始めることは、予想外の問題を引き起こす可能性があります。
その理由は、恋愛ホルモンのせいです。
40代の夫婦には、すでに恋愛ホルモンはなくなっていて、お互いに空気のような存在になってるはずです。
すでに、お互いの立ち位置とかやるべきこと、考えかたなどが決まっていて、それをこわすことにはかなり抵抗があります。
恋愛ホルモンがあるときには、それもすべて許容して認めてくれたり、逆にそれが愛おしいと感じてしまっていたはずです。
恋愛ホルモンがなくなってるいまでは、ただの文句だったり叱責になってしまうんです。
なので、40代になってから夫婦で同じ趣味を持つのは、かなり危険な状態だと言えます。
同じ趣味が夫婦にもたらす逆効果
世間では、夫婦間で同じ趣味を共有することは、良いことだと言われています。
でも、実際に始めてみると痛感します。
お互いの進行ペースの違いや、趣味に対する熱意の差が原因で、争いになてしまうからです。
たとえば、登山を趣味にしたとします。
多くの男性はまだまだ筋力も有り、歩くスピードも早いです。ところが女性も40代になると、なかなか歩くスピードがおそくなったり、疲れやすくなっているんです。
新婚のときには、「それもかわいい」と思えるのですが、40代ともなると、「何やってるんだ、早く行くぞ」と多くの男性は怒り出します。
女性は女性で、グチグチと嫌味を言われたり、頭ごなしに怒られると、「勝手に行けば」「うるさい！どっか行って」となります。
もっと極端になると、「足、踏み外せばいいのに」なんて物騒なことを考えてしまうと、ある知り合いの女性の方が話していました。
何もすることもないし、もっと仲良くなりたいと思って始めた趣味が、コレではまるっきりの逆効果ですよね。
コレがきっかけで離婚なんてことになったら、始めないほうが良かったわけです。
「共通の趣味で夫婦仲が良くなる」って、本当は嘘？
ただ、中には、共通の趣味を持つことで夫婦間の関係が良好になってる夫婦もいます。
そんな夫婦にお話を聞いてみたこともあるのですが、やはり若い頃から一緒にやりたいと思っていたとか、実際に30歳になる前くらいからちょっとずつ始めた、という方が多かったです。
若い頃から始めてると、ある種の戦友みたいな関係になるので、いいんじゃないかと感じています。
それは、学生の頃の同級生とか、同じ部活の仲間達と同じ感覚ですね。
学生の頃に、同じ登山部に入っていて結婚した夫婦がいます。いまはもう50過ぎていますが、今だに夫婦であちこちの山へ登りに行っています。
そんな関係になるまでには、かなりの年月が必要ですし、おたがいの生活の中のだいぶ広い部分に趣味の登山が入り込んでいます。
そこまでいけば、夫婦の同じ趣味は、夫婦間の関係が良くなる接着剤のようなものになってると考えられます。
なので、基本的に、4代の夫婦が趣味を始めようと思っているのでしたら、べつべつな趣味をみつけることをおすすめします。
40代夫婦が趣味を始める際の具体的な提案
40代女性におすすめの趣味ランキング
まずは、40代女性にオススメの趣味をランキング形式で見ていきます。
1位：ヨガ
ヨガは、心と体のバランスを整えるための古代インド発祥の実践です。特に40代女性には、日常のストレス解消や柔軟性の向上、さらには美しい体型を保つためのエクササイズとして非常に効果的です。月謝は約5,000円となりますが、その価値は十分にあると言えるでしょう。
2位：手芸
手芸は、自分のセンスやアイディアを形にすることができる趣味です。編み物や刺繍、ビーズアクセサリー作りなど、さまざまなジャンルがあります。初期費用は約3,000円程度で、その後は材料費のみで楽しむことができます。
3位：ガーデニング
ガーデニングは、自宅の庭やベランダで植物を育てる趣味です。季節ごとの花や緑を楽しむことができ、心のリフレッシュやストレス解消にも役立ちます。初期費用は約10,000円程度ですが、その後は植物や土、肥料などの維持費がかかります。
4位：陶芸
陶芸は、土を使って自分だけの器やオブジェを作ることができる趣味です。焼き上げる前と後の変化を楽しむことができ、完成品は日常生活で使うこともできます。
5位：写真撮影
写真撮影は、日常の風景や大切な瞬間を切り取ることができる趣味です。技術を学ぶことで、より美しい写真を撮ることができるようになります。
6位：水彩画
水彩画は、水彩絵の具を使って絵を描く趣味です。色の混ぜ合わせや筆の使い方を学ぶことで、独自の作品を作ることができます。
7位：料理
料理は、新しいレシピや食材を使って、美味しい料理を作ることができる趣味です。家族や友人との食事の時間をより楽しくすることができます。
8位：フラワーアレンジメント
フラワーアレンジメントは、花や緑を使って美しい作品を作ることができる趣味です。季節ごとの花材を使って、部屋を彩ることができます。
9位：読書
読書は、さまざまなジャンルの本を読むことで、新しい知識や視点を得ることができる趣味です。読むことで、日常生活に新しい刺激や発見が増えます。
10位：ワインのテイスティング
ワインのテイスティングは、さまざまな種類のワインを味わいながら、その特徴や風味を楽しむことができる趣味です。ワインの知識を深めることで、食事の時のペアリングも楽しむことができます。
40代男性におすすめの趣味ランキング
同様に、40代男性にオススメの趣味をランキング形式で紹介します。
1位：ギター
初期費用は約2万円くらいです。ギターは弦楽器の一種で、フレットのついた指板と6本（または12本）の弦を備えています。指やピックで弦を弾いたり掻き降ろすことで演奏します。ギターは多様なジャンルの音楽で使用され、初心者からプロフェッショナルまで幅広い人々に愛されています。
2：読書
知の趣味の代表とされる読書は、エンターテイメントとしての側面と、質の良い文章や物語に触れることでの学びの両方の魅力があります。様々なジャンルの書籍が存在し、それぞれの興味や好みに合わせて選ぶことができます。
3位：スポーツ
参加費や道具により、かかる金額は異なります。スポーツは体を動かすことで健康を維持するだけでなく、チームスポーツの場合はコミュニケーション能力や協調性も養われます。また、競技によっては高齢になっても楽しむことができるものも多いです。
4位：映画鑑賞
月額サブスクリプションの料金は約2,000円くらいです。映画やアニメ、ドラマは日本の文化として世界中で人気があり、多岐にわたるジャンルが存在します。最近ではオンラインストリーミングサービスを利用して、好きな時に好きな映画やアニメ、ドラマを視聴することができます。
5位：旅行
平均旅行費用は約5万円/回くらいになります。新しい場所や文化を体験することで、視野が広がりリフレッシュすることができます。国内旅行から海外旅行まで、予算や興味に応じて選ぶことができます。
6位：料理
料理は自分の好みに合わせて食材を選び、新しいレシピを試す楽しさがあります。また、家族や友人との食事の時間をより特別なものにすることができます。最近では男性のための料理教室などができていたり、キャンプめしとして話題になっているジャンルです。
7位：登山
初期装備費用は約3万円くらいです。登山は自然との一体感を味わいながら、体力や精神力を鍛えることができる趣味です。初心者向けの山から、経験者向けの難易度の高い山まで選ぶことができます。
8位：ドローン操縦
ドローン操縦も最近話題になっています。初期購入費用は約4万円で、教室もあちこちで開かれています。ドローンは空撮や映像制作のツールとして人気があります。また、レースや技術向上を目指すことで、趣味としての深みを増していきます。
9位：ワイン収集
ワイン収集はかなりお金がかかる趣味になります。前提としてお酒が飲めたりワインが好きだというものがありますが、かなり高尚な趣味になります。ワインの味わいや香りを楽しみながら、各国や産地の特徴を学ぶことができます。コレクションとしての価値もあります。
10位：DIY
DIYも最近のTVで、芸能人たちがテクニックを披露したり、自慢していますので、はやってきています。流行とは別にしても、自分の手で何かを作る楽しみは、完成した時の達成感が格別です。家具や小物、家の改修など、幅広いプロジェクトに挑戦することができます。初心者向けのキットを使って始めることもでき、経験を積むことでオリジナルの作品を作る楽しさを味わうことができます。
見てもらっておわかりになったと思いますが、女声と男声ではかなり趣味の趣向も方向性も違っています。
これを合わせること自体に、ちょっとムリがあります。
さらには、40代特有の趣味を選ぶときの制約があります。
40代夫婦が趣味を始める際の選び方には制約が！
40代夫婦が趣味を選ぶ際、多くの制約があります。
この年代は、子どもの進学やマイホーム購入などの大きなライフイベントが重なる時期であり、経済的な負担が増えることもあるからです。
なので制約としては
- おカネ
- 時間
- 場所
などがかなり限られてきてしまいます。
そのため、お金のかからない趣味が特におすすめです。
例えば、サイクリングは自転車さえあれば、お金をかけずに楽しむことができ、爽快感を得られるだけでなく、健康的な有酸素運動としても効果的です。
また、ドラマ鑑賞は手軽に楽しめる趣味で、特に韓流ドラマは40代女性を中心に人気があります。料理やガーデニングも、初期投資のみで続けられる趣味として挙げられます。
重要なのは、夫婦双方の興味や好みを尊重し、関わりにならないことです。
相手側が何を始めても、多額のお金がかからない限りは認めてあげて、ノータッチにすることで、円満になれます。
夫婦で楽しめる趣味の選び方と条件
基本的にはひとりで楽しむ趣味で、夫婦別々の趣味を見つけたほうが、夫婦円満、家庭円満な生活を送ることができます。
ただ、どうしても一緒に趣味を楽しみたいということでしたら、条件があります。
以下の点を考慮して、趣味選びをしましょう。
- 生活にプラスになる
- 同じことをせずに役割分担ができる
という2点です。
生活にプラスになるとは、おカネがもうかったり、野菜が収穫できたり、何かを販売できたりするようなことです。
単純に絵を書きました、ギターを弾きました、何かを作りました、では競い合いになってしまって、喧嘩になることは目に見えています。
「同じことをせずに役割分担をする」とは、ふたりで一緒のことをしないということです。
たとえば、野菜づくりなら、キャベツと白菜は夫で、トマトときゅうりは奥さんといった感じです。
楽器なら、ピアノとバイオリンとか、ギターと打楽器みたいな感じですね。
いちばん大切なことは、二人で同じことをしないということです。同じことをすれば必ず優劣が出てきます。そこには争いが生まれますのでおすすめしません。
夫婦で同じ趣味を楽しむ秘訣はアレ！
そこで、上記の2点を考慮して、夫婦で楽しめる趣味を考えてみました。
いろいろと考えてみましたが、いちばん簡単な秘訣は、「ブログ」だとわかりました。
こんな感じです。
- 映画鑑賞+ブログ
- 旅行＋ブログ
- 家庭菜園＋ブログ
- アクセサリー+ブログ
- 写真+ブログ
つまり、何かの趣味にブログをつけることです。
たとえば、「映画鑑賞+ブログ」なら、二人で映画鑑賞をした後に、感想を言い合って、どちらかがブログにアップするという形です。
ブログは作れる方の人がメインとなってやればいいし、別な人は映画の選定とか豆知識を調べる側に回ってもいいです。
同様に、旅行とか家庭菜園、写真、アクセサリーなどもとてもブログと相性がいいですので、役割分担して同じ趣味を始めることができます。
40代夫婦が違う趣味を選ばなければいけないほんとうの意味
夫婦が違う趣味を持つことは、一見、関係にマイナスのように思えるかもしれません。
しかし、それには深い意味があります。異なる趣味を持つことで、お互いの独立性を保ちながら、新しい経験や知識を共有することができます。
というのも、夫婦にしたって親子にしたって、しょせんはひとりひとりの人間です。
考えかたも違えば、思ってることも違います。
たとえば、「小さな犬」といわれて思うのはどんな犬ですか？
もっと狭めて「小さくて可愛い柴犬」といわれても、それぞれ違う柴犬を思い起こすはずです。同じ柴犬なんてことはまず有りえません。
なので、ひとりひとりには、それぞれの世界があるし、その世界があるから共同生活を送ることができるんです。
その世界が全て同じだったら、まったく面白くもないし、ぎゃくに一緒にいるのが嫌になるはずです。
ですから、夫婦が違う趣味を選ばなければいけない理由は、お互いに対する理解や尊重が増すことで、夫婦間の信頼関係が強化されるからです。
16世紀フランスの哲学者ミシェル・ド・モンテーニュの言葉です。
「夫婦の仲というものは、あまり終始一緒にいると、かえって冷却するものである」
「夫婦の仲はあまりつづけて一緒にいると、冷めやすいし、くっついてばかりいると、損なわれやすい。知らない女性はどれも愛想がよく見える」
朝ドラ「あまちゃん」の中でも、忠兵衛さんは結婚してから、1年のうちのほんのわずかしか家にいないんです。そのおかげで夏ばっぱと年をとってもラブラブだったわけです。
いつまでも仲良く一緒にいたかったら、なるべくいっしょにいないこと、コレが本当に大切です。
ただ、すでに仲良くないってことなら、別な方法を考えましょう。
まとめ：40代夫婦で同じ趣味を始めるのは危険！
この記事のポイントをまとめます。
- 40代からの夫婦での共通の趣味導入は関係に亀裂を生む可能性が高い
- 結婚当初からの共通の趣味は夫婦の絆を深める要因となる
- 40代になってからの趣味の導入は、夫婦それぞれの独立性を尊重することが重要
- 予算や時間の制約を考慮し、無理のない趣味を選択することが推奨される
- 40代の夫婦間では、お互いの価値観や興味が異なることが多い
- それぞれの趣味を尊重し、共有する時間を大切にすることで新鮮さを保つ
- お互いの趣味に興味を持たずに、尊重することで関係の質を向上させることができる
- 争いを避けるために、高額な趣味よりも手軽に楽しめる趣味を選ぶことが望ましい
- 40代の夫婦は、お互いに新しい経験や知識を得ることで、関係の新鮮さを保てる
- 独自の趣味を持つことで、お互いの成長をサポートし合う関係を築くことができる
- 40代の夫婦が仲良くずっといっしょに過ごすためには、なるべく一緒にいないことが鍵
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