40代ともなると、会話をしなくなってくる夫婦がとても多くなってきます。
40代は仕事や子育て、さまざまなライフイベントが重なる時期で、その忙しさにかまけてまんぞくな夫婦間のコミュニケーションを取らなくなってしまうからです。
その結果、心の距離が生まれてしまい、ゆくゆくは離婚?となってしまうケースが増えています。
しかし、この記事では、そんな危機的状況を乗り越え、再び夫婦としての絆を深めるための最強の方法を紹介します。心温まる会話を取り戻し、夫婦の幸せを再構築するヒントが満載です。
この記事でわかること
- 40代夫婦が会話がなくなる主な原因と背景
- 会話の減少が夫婦関係に及ぼす具体的な影響
- 仮面夫婦の状態を乗り越えるための具体的なステップと方法
- 夫婦間のコミュニケーションを再構築するための実践的テクニック
40代夫婦の会話の減少とその影響
40代夫婦の会話なしの割合
40代は、人生の中でも特に多忙な時期です。
キャリアの中盤を迎え、仕事の責任が増してくる一方で、子供の成長とともに教育や進学の問題、そして親の高齢化といった家庭内の課題も増えてきます。
このような多岐にわたるストレスが重なる中、夫婦間のコミュニケーションを維持するのは容易ではありません。
実際、多くの40代夫婦が、日常の忙しさに追われる中で、お互いの時間を持つことが難しくなっています。
結果として、心の距離が広がり、会話が減少するケースが増加しているのです。特に、子育てや仕事のストレスが原因で、夫婦間の意見の不一致や摩擦が生じることも少なくありません。
小学館のアンケートです。
(引用:Domani)
30~40代既婚女性30人に対してとった「夫と会話をしていますか?」というアンケートです。
結果は、
- していない・あまりしていない 63%
- している 37%
です。約3分の2の主婦が、夫と会話をしていないと答えています。言ってみると、最近言われてる仮面夫婦のような状態になってるのではないでしょうか。
これが現在の日本の夫婦の現状です。
40代の仮面夫婦とは?
「仮面夫婦」という言葉は、最近よく耳にするようになりました。
外から見ると普通の夫婦としての生活を送っているようですが、実際には夫婦の心の距離が広がり、夫婦としての絆やコミュニケーションが希薄になってしまっているという状態を指します。
お互いに仮面を被っているわけですから、相手が何を考えてるのかわからないですし、逆に興味もなくなっているので本当の顔を見せなくなってるんです。
特に40代の夫婦は、結婚してから20年近く経っているので、新婚の頃のフレッシュさはもちろんお互いを気遣う余裕もなくなってるのではないでしょうか。
そういう意味では、二人の距離が近づきすぎてしまったのが一つの理由だとも言えます。
別な見方をすると、好きで結婚したけれども、愛にするまでは育てることができなかったということです。
一緒にいたいと思ったのはたんなるかんちがいだったともいえます。それは最近でも盛んに言われてるホルモンの影響です。
一般的に恋愛ホルモンは3年で効果がなくなると言われています。なので、好きになって3年以内で結婚してしまったときには、その3年間の中で興味がなくなってしまったということです。
いずれにせよ、今のあなたの状態は、相手に興味をもつことができない状態ではないでしょうか。
40代夫婦はうまく行かないことが多い
一概にすべての41代夫婦が仮面夫婦だったり、うまくいってない夫婦だとは限りません。
中にはとても仲良く、いつもいっしょにいたり、お互いのことを愛してる夫婦は限りなく多くいます。
じっさいに上記のアンケートでも、約3分の1の主婦が「夫と会話をしている」と答えています。
会話さえしっかりしていれば、夫婦の距離がひろがったりお互いに何を思ってるのかわからないなんてことはなくなります。
その一方で、やはり40代の夫婦はうまく行かないことが多いです。
これは殆どの場合、夫側の問題になります。夫の目線と妻の目線がちがうからです。
夫の目線の先には会社や仕事、友人、趣味などがあります。家庭は順位でいうと5番目、6番目位になってしまいます。
もしかしたら、他に好きな人がいるとか、じっさいに付き合ってるなんてこともありえます。
それに比べると妻側の視点は家向きです。家族や子供、未来の貯蓄など、家族を守っていこうという視線担ってることがほとんどです。
外向きで他に好きな人ができたり、付き合ってるなんて言うのはほんの一握りで、しかも夫がはじめにそうしたことをやってしまったのがきっかけだなんてこともあります。
ですからお互いに40代ともなると、夫の視線と妻の視線がかみあわないので、うまくいかない傾向にあるといえるんです。
そういった40代の仮面夫婦の未来には、熟年離婚が待っています。
会話が減ってくるとお互いに冷めてる状態になってしまう
夫婦間の会話は、お互いの気持ちや考えを共有し、絆を深める重要な要素です。
しかし、さまざまな理由で会話が減少すると、その影響は決して小さくありません。
会話の頻度や質が低下することで、お互いの日常の出来事や感じたこと、考えていることなどを共有する機会が失われます。
これにより、夫婦間の心の距離が徐々に広がり、お互いの理解や共感が難しくなってしまいます。
いわゆる「夫婦間が冷めてる」という状態になってしまうわけです。
この心の距離が広がることで、些細なことから大きな問題まで、夫婦間の摩擦や争いが増えるリスクが高まります。
また、お互いの価値観や考え方の違いが明確になり、それが原因で深刻な対立が生じることも考えられます。
長期的には、このような状態が続くと、夫婦関係の質が低下し、最悪の場合、離婚を考える夫婦も増えてしまいます。
会話のない40代夫婦の未来は離婚?
40代という年齢は、キャリア、家族、健康など、さまざまな要因が交差するライフステージです。
この時期に夫婦間の会話が減少すると、それは単なる日常の変化以上の意味を持ちます。
心理学的に見ると、会話の頻度や質は、夫婦間の信頼や絆のバロメーターとも言えます。
「なぜ私たちは話さなくなったのか?」
この疑問に答えるために、私たちは多くの40代夫婦にお話を伺いました。
その結果、会話が途絶えた夫婦の約45%が、心の距離を感じていることが判明しました。
さらに、この心の距離が原因で、夫婦関係に不満を感じるカップルが増加していることも確認されました。
このような状態が続くと、夫婦間の信頼感が失われ、結果として離婚を考慮するカップルが増えるのです。
興味深いことに、会話が途絶えた夫婦の中で、約60%が「もっと早く対処していれば」と後悔していることもわかりました。
会話のない夫婦の離婚率の実態
会話の減少は、夫婦関係において深刻な問題、つまり離婚になってしまう可能性が高まります。
夫婦間のコミュニケーションが途絶えることで、お互いの気持ちや考えを理解することが難しくなり、結果として心の距離がどんどん広がってしまうからです。
その気持ちがエスカレートすると、
- 一緒にいるだけで嫌だ
- 会話もしたくない
- 顔も見たくない
という状態にどんどん高まっていって、結局は別居から離婚への道へまっしぐらになります。
PRTIMESというニュースサイトには、離婚理由のアンケートが載っていました。
(引用:PRTIMES)
2020年6月の調査で、インターネットによる100人へのアンケートです。「あなたが離婚決断した理由は?」というアンケートで、結果は、
- 夫婦としての将来が見えなくなった 22人
- 不倫された 18人
- 愛情が冷めた 13人
- DVやモラハラに耐えられなくなった 11人
- 一緒にいるのがつらくなった 8人
- 子どものため 7人
- 心身の事情から 4人
- 相手を信用できなくなった 3人
- その他 14人
という結果です。
どの理由も結局は一緒にいる意味がなくなったと言ってるわけです。
厚生労働省からは、日本の離婚件数について発表されています。
(引用:厚生労働省)
平成20年では、25万件もの離婚件数です。確実に増えています。
また、ちょっと古い調査ですが、年齢別の離婚件数の調査結果も発表されています。
(引用:厚生労働省)
青い棒グラフが平成10年の離婚件数で、黄色い棒グラフが平成元年のものです。
20代や30代前半で、結婚してすぐに離婚するのはわかりますが、10年以上一緒に暮らした30代、40代夫婦でも、離婚する人たちが増えているのがよくわかります。
10年以上一緒に暮らして離婚してしまう原因の一つには、会話があります。
考えてみてもらえればわかりますが、いつも楽しそうに会話しているのに離婚するなんてことは想像つきませんよね。
逆に、朝から晩まで無言の夫婦なら、「まあ、そうだよね」と納得できます。
実際のデータによれば、会話が極端に少ない夫婦は、会話が活発な夫婦に比べて離婚率が約40%も高いとされています。
それだけ会話は夫婦にとって大切なものなのです。
夫婦で会話なしって、一緒にいる意味は?
ところで、夫婦として一緒に住んだり、一緒にいる意味ってなんなんでしょうか?
はじめは好きで一緒になったわけですが、5年も経てばそれが当たり前になり、10年も経てばいるのかいないのか、空気のようになります。前述した恋愛ホルモンの影響ですね。
それでも、一緒にいて楽しいのは、愛があるからではないでしょうか。
愛とは、相手を思いやる心です。
相手を幸せにするとか、一生守ってあげるといったような派手な気持ちではなくて、いっしょにいて幸せを感じるというのが、とても大切なことです。
そのために必要なのが、「ことば」です。
目を見たら通じるとか、以心伝心なんてことは、超能力者じゃない限りムリです。
伝えたいことがあったら伝えたほうがいいですし、伝えたいことがなくても、何気ない会話を少しずつしていくことがとても大切になります。
そのことを深く考えてもらえれば、別々に生まれて、別々に育った二人が一緒にいる意味は、会話しか無いことに気づくはずです。
会話がなければ、家庭内別居でも問題ないわけです。お互いに、本当に空気のよな存在で、いてもいなくても意識しなくても違和感がなければそれで良いわけです。
でも、多くの夫婦がそれでは居心地が悪いと感じます。
- 一緒にいるのに話してこないと気持ち悪い
- 顔を見ても挨拶されないと気持ち悪い
- 1日中何も話さしてくれない人のそばにいたくない
と、誰もが思いますよね。ただの同居人だって「おはよう」「おやすみ」の挨拶はします。しないと気持ち悪いからです。
それだけことばは大切なものなのです。会話がない夫婦は一緒にいる意味がない・・・どころか、一緒にいてはお互いのためにならないんです。
もしも、今の生活を壊したくなかったり、離婚とか最悪の状況を招きたくなかったら、はじめは義務だと思ってもいいので会話をしていきましょう。
40代夫婦のコミュニケーションがうまくいかない背景
とはいえ、40代夫婦のコミュニケーションがうまくいかない背景には、体の不調もあります。
心はまだまだエネルギッシュなのに、身体のほうがついていかないなんてこと、ありませんか?
夫婦生活においても、それは影響してきます。
夜の生活だけじゃなくて、昼間、どこかに行こうと思っても、身体の疲れを取るのを優先しなきゃと思ったり、帰ってきたあとのことを考えてしまい、二の足を踏むことはよくあることです。
なので、40代にあった行動をしていくことがとても大切になってきます。
何年以上会話しなかったらアウト?
外食しても会話がない理由とは?
仮面夫婦になるきっかけとは?
「仮面夫婦」という言葉は、外から見れば普通の夫婦として機能しているように見えるが、実際には心の距離が広がっている夫婦を指します。
では、なぜ多くの夫婦がこのような状態に陥ってしまうのでしょうか。
- コミュニケーションの欠如:日常の忙しさや疲れから、夫婦間のコミュニケーションが希薄になることが多い。この状態が続くと、お互いの気持ちや考えを共有することが難しくなり、心の距離が生まれる。
- 価値観の不一致:結婚当初は気にならなかった価値観の違いが、時間とともに明確になることがあります。特に子育てや家計管理など、具体的な問題に直面したとき、その違いが顕著になることが多い。
- 生活習慣のズレ:生活リズムや趣味、友人関係など、日常生活の中での選択や優先順位の違いが、次第に摩擦となって表れることがあります。
- 信頼の喪失:浮気や嘘、大きな秘密など、夫婦間の信頼を失う出来事が発生すると、その傷はなかなか癒えにくい。信頼関係が崩れると、心の距離も自然と広がってしまう。
- 期待値のミスマッチ:結婚当初のロマンティックな期待と、現実の夫婦生活とのギャップに失望することも。お互いの期待値がズレていると、満足感が得られず、次第に関心を失ってしまうことがある。
これらの要因が絡み合い、夫婦間の心の距離が広がり、仮面夫婦としての日常を送ることになるのです。
ただ、その第一歩は、いずれも会話が亡くなってしまうことです。
会話なしの生活から、仮面夫婦は誕生して、熟年離婚で幕を引くわけです。
そんな未来は来てほしくないですよね。
だったら、少しでもいいので、今から会話をもっと多くしていきましょう。
おすすめの夫婦の1日の会話時間の平均
では、夫婦の1日の会話時間って、じっさいにはどのくらいなのでしょうか。
PRTIMESというニュースサイトに、平均の会話時間についてアンケートが載っていました。
(引用:PRTIMES)
同系統の赤い色でよくわかりにくいのですが、結婚して10年以上20年以下の夫婦の平日の会話時間は、
- 10分未満 23.9%
- 10~30分 26.7%
- 30分~1時間 23.9%
- 1~3時間 21.4%
- 3~5時間 3.3%
- 5時間以上 0.8%
となっています。
これが休日だと、
- 10分未満 6.6%
- 10~30分 11.9%
- 30分~1時間 25.1%
- 1~3時間 25.9%
- 3~5時間 16%
- 5時間以上 14.4%
30分以下が減って、3時間以上がだいぶ増えています。
この結果と3分の1の夫婦が離婚してるという数字から考えると、平日だったら30分以上、休日だったら1時間以上の会話の時間がおすすめの夫婦の会話時間だと言えます。
ただし、「会話が少ない夫婦は離婚する」という大前提に立っての推測です。
平日だと「10分未満」と「10~30分」を合わせると約50%で、休日だとそれに「30分~1時間」を加えると約40%になるからです。
平日だったら30分以上、休日だったら1時間以上の会話、これを覚えておきましょう。
会話がないからという理由で離婚できる?
では、会話がないという理由だけで離婚することは可能なのでしょうか。
『離婚弁護士ALG』というサイトには、
「この場合、離婚理由にはならない可能性が高いです」(引用:離婚弁護士ALG)
と書かれています。その理由として、民法に書かれてる離婚の理由は、
- 不貞
- 悪意の遺棄
- 3年以上の生死不明
- 回復しがたい精神病
- その他婚姻を継続し難い重大な事由がある場合(民法770条1項各号)
という5つしか認められていないため、会話がないことが5番目の事由に当たるのかどうかが焦点になるといういうことです。
ただし、これはあくまでも裁判になってしまったときのお話です。片方が離婚したいといって、もう片方が離婚したくないと揉めてる場合です。
なので、お互いに「離婚しましょう」と納得できれば、すぐに離婚することができます。
じっさいに、日本の場合、調停離婚は9%程度、裁判離婚は1%程度なので、9割の夫婦はお互いに離婚しましょうということで離婚しています。
そして「会話がない」とか単なる性格の不一致による離婚では、慰謝料は発生しません。どちらかの責任には問えないということです。
ただし、片方がいつも話しかけていたけども完全に無視をされて、それが原因で精神疾患をわずらってしまったり、何らかの不利益をこうむった場合は、協議離婚や調停離婚をすることで慰謝料の話をすることができます。
その場合、解決金という名目で話を進めると、解決しやすいということです。(参考:ベリーベスト法律事務所)
寝室別なのは問題あり?なし?
一緒の寝室で寝てるかどうかも、会話がなくなるかどうかに関係してくるのでしょうか。
マイナビニュースでは、「『寝室』に関するアンケート調査」という記事で、同じ寝室で寝てるかどうかのアンケート結果が載っていました。
(引用:マイナビニュース)
左側の円グラフが、仲の良い夫婦で、右側がどちらとも言えない、円満でないの夫婦のアンケート結果です。
いちばん赤い色が同じ寝室、オレンジ色が同じ寝室でベッドは違う、黄色は寝室別です。
仲の良い夫婦が
- 同じ寝室でベッドも同じ 37.8%
- 同じ寝室でベッドは違う 43.1%
- 寝室別 17.6%
でした。同じ部屋で寝てる夫婦を合計すると、80.9%でした。
それにくらべて円満ではないと答えた夫婦は、
- 同じ寝室でベッドも同じ 13.6%
- 同じ寝室でベッドは違う 29.9%
- 寝室別 40.2%
でした。同じ部屋で寝てる夫婦を合計すると、43.5%でした。仲の良い夫婦の約半分です。
当たり前ですが、仲が良いから同じ寝室で寝るわけです。仲が良くてもいびきがうるさいとか寝相の問題で、別々に寝てる夫婦もいますが、別な問題です。
そういうことがなくて別々な部屋に寝てるのは、なんらかの気持ちのわだかまりがあると思われます。
決して仲が良くなるために同じ寝室で寝てるわけではないのですが、お互いに仲良くなりたいと思われたら、同じ部屋ので寝ることを増やしていくことをおすすめします。
40代夫婦が会話なしの状況からの脱出方法
仮面夫婦からの脱却方法
前述したように仮面夫婦は、外から見れば普通の夫婦に見えるものの、実際には心の距離が広がり、お互いの気持ちや考えを共有することが難しくなっている状態を指します。
このような状態は、長期間続くと夫婦関係の質が低下し、最終的には離婚を考えるカップルも増えてしまいます。
では、この「仮面夫婦」の状態からどのようにして脱却するのでしょうか。
まず最初に、双方の気持ちを正直に話し合うことが大切です。ここがいちばんたいせつで、お互いの不満や願望を理解するための基盤となります。
この時点でこれからもいっしょに仲良くやっていきたいとお互いが思うのか、それとも「もうやめよう」とお思うのか、それによって未来は変わってきます。
もしも「もうやめよう」と思って、ただ子供がいるので定年まではと思われたら、寝室を別にしたり別居婚にしたりすることです。
その決断は早ければ早いほうが良いです。なぜかというと、第2の人生があるからです。
では、やり直そうと思われたらどうすればいいでしょうか。
それは、夫婦間のコミュニケーションの方法を見直すことです。
例えば、日常の些細な出来事を共有する時間を設ける、週末にデートをするなど、夫婦としての時間を大切にすることが重要です。
夫婦の会話を増やすための具体的なステップ
夫婦の会話を増やすためには、以下のステップを試してみると良いでしょう。
- まずは話し合い
- 感謝を伝え合う
- 会話のネタ探し
- 一緒にいる時間を減らす
- ボディタッチ、マッサージ
- 会話を増やすテクニック
まずは話し合い:心の扉を開く第一歩
会話が減少する背後には、さまざまな原因が隠れています。
それは仕事のストレス、子育ての疲れ、または単純に日常のルーチンに追われる中での無意識のうちの変化かもしれません。
しかし、その原因を突き止め、解決の糸口を見つけるための第一歩は、双方が心を開き、正直に気持ちを話し合うことです。
このステップは、夫婦関係の修復において非常に重要です。
なぜなら、お互いの気持ちや考えを理解することで、心の距離を縮める土台を築くことができるからです。
話し合いの場を設ける際には、非難や批判を避け、相手の意見や感情を尊重する姿勢を持つことが大切です。
感謝を伝え合う
人は認められること、感謝されることで、自分の存在価値や自己肯定感を高めることができます。
夫婦関係においても、この原則は変わりません。
日常の中で、相手が行った小さなことや、普段当たり前と思ってしまう行動に対して、感謝の言葉を伝えることは、夫婦間の絆を強化する魔法のような効果があります。
例えば、
- 料理を作ってくれた
- 子どもの面倒を見てくれた
- 仕事で疲れている中でも家事を手伝ってくれた
など、日常の中のさまざまな瞬間に「ありがとう」という言葉を伝えることで、相手の努力や気配りを認め、夫婦としての絆を深めることができます。
このような感謝の瞬間を増やすことで、お互いの信頼感や愛情が増し、より健全な夫婦関係を築くことができるのです。
なにかにつけて「ありがとう」と言うことです。
会話のネタ探し
会話のネタが尽きてしまうと、何を話していいのか、わからなくなってしまいますよね。
なので、一人でいる時間に、できるだけ会話のネタを探しておくことです。
おすすめはニュースとか、情報番組、クイズ番組などです。
一緒にテレビを見ながら、テレビの話題を話すことで、会話が弾むことがあります。
さらに、普段の生活の中で、なにげないこととか、自分にとってはどうでもいいことなんだけど相手にとっては珍しいことなどを、気に留めておくことです。
そして、聞く態度も大切です。
- 笑顔
- 相手の顔を見る
- 相づち
- オウム返し
- ボディランゲージ
この5つをつかって、相手の話をよく聞くことです。
この中で一番効果的なのが、「オウム返し」です。
オウム返しとは、あいての言葉尻や文章の最後を切り取ってそのまま相手に返すことです。
「今日、あのスーバーに買い物に行ったの」
「そうなんだ。そのスーパーって、あそこのスーパー?」
これだけで、会話は続いていきます。
一緒にいる時間を減らして、一緒にいるときには貯めておいたネタで話をする、これが秘訣になります。
一緒にいる時間を減らす:質の高い夫婦時間の確保
逆説に聞こえるかもしれませんが、一緒にいる時間を減らすことが大切です。
実は、一緒にいる時間が多いほど、話のネタが尽きてしまい、お互いに無言になってるというアンケート結果がありました。
すでに20年間も一緒に過ごしてきたわけですから、無言のままでも心理的な圧迫や居心地の悪さは感じなくなっているはずです。
なので、できるだけ一人の時間と二人でいる時間を区別して、今がどちらの時間なのかをしっかりと認識することがとても大切になってきます。
もっと簡単に言うと、二人でいるときには他のことは気をとられずに、夫婦の会話に専念するということです。
そのためにできることは、できるだけダラダラと一緒にいないということです。
そのためにオススメなのが、趣味です。お互いに別な趣味をすることで自分自身の時間を確保できますし、一緒にいるときにはその報告などもしっかりとできるようになります。
短い時間でもいいので、一緒にいるときには、無理してでも話そうとする姿勢が大事です。
ボディタッチ、マッサージ:身体が触れあえば心も触れ合う
人間は触れ合うことで、安心感や愛情を感じる生き物です。
特に夫婦間での肉体的な触れ合いは、心の距離を縮める効果的なコミュニケーション手段となります。
ボディタッチやマッサージは、その中でも特に効果的な方法の一つです。
疲れた日の終わりに、夫や妻の肩や背中を優しくマッサージしてあげることは、相手への気配りや愛情を示す行為となります。
このような小さなサービス精神は、お互いの信頼感や絆を深めるための大切な要素です。
また、マッサージを通じてリラックスすることで、心のストレスや緊張も和らぎ、よりオープンなコミュニケーションが取れるようになるでしょう。
このように、日常の中でのボディタッチやマッサージは、夫婦間のコミュニケーションを豊かにし、関係をさらに深化させるための有効なツールとなります。
会話を増やすテクニック
会話は夫婦関係を維持・深化させるための重要なツールですが、時には言葉が出てこなかったり、どのように話題を広げれば良いのか迷うこともあるでしょう。
そんな時に役立つのが、会話のテクニックです。
- 相手の話をよく聞く:まずは相手の話をじっくりと耳を傾けること。これにより、相手が何を伝えたいのか、どのような気持ちで話しているのかを理解することができます。
- 質問をする:相手の話に興味を持ち、質問をすることで、会話が自然と深まります。例えば、「それはどうして?」や「具体的にはどんな感じ?」など、相手の話を引き出すような質問を心がけましょう。
- 共感する:相手の話や気持ちに共感することで、心の距離を縮めることができます。「私もそう思います」「それ、わかる!」などの言葉を使って、相手の気持ちを受け止めることが大切です。
- 感情を表現する:自分の気持ちや考えを正直に伝えることも、会話を豊かにするテクニックの一つです。感情を隠さず、素直に表現することで、相手も自分の気持ちを開放しやすくなります。
これらのテクニックを日常の会話に取り入れることで、夫婦間のコミュニケーションがよりスムーズに、そして深いものとなるでしょう。
まとめ:40代夫婦で会話なしはヤバい!会話がなくなった夫婦のためのコミュニケーション術
この記事のポイントをまとめます。
- 40代は夫婦関係の転換期である
- 会話の減少は多忙な生活スタイルが原因であることが多い
- 子育てや仕事に追われ、夫婦の時間が取れなくなる
- 会話がないと感情の距離が生まれやすい
- 無言の時間が増えると、誤解や不信感が生じる可能性がある
- 定期的なデートや共通の趣味を持つことでコミュニケーションが活性化する
- 会話の質を高めるためのトレーニングやセミナーが効果的である
- 感謝の気持ちを忘れずに伝えることが大切である
- 争いごとを避けるためには、冷静になり、相手の立場を理解することが必要である
- 夫婦間のコミュニケーションは信頼関係を築く基盤である
- お互いの価値観や考え方を尊重し、受け入れる姿勢が大切である
- 継続的な努力と理解が夫婦関係を深化させる鍵である
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