支配型リーダーシップはデメリットが多い。サーバントリーダーになる基本

リーダーシップにも2種類あります。

  • 支配型リーダーシップ
  • サーバント・リーダーシップ

の二つです。

リーダーシップと言えば、従来からある、強烈なキャプテンシーでもって多くの人をぐいぐい引っ張っていくタイプを想い浮かべますが、それを支配型リーダーシップといいます。

昭和の時代はそれでも良かったのですが、今の時代は支配型リーダーシップではデメリットばかりだと言われています。令和の時代にピッタリのサーバント・リーダーシップには何が必要なのでしょうか。

支援型リーダーシップとサーバント・リーダーシップの違いを見ていきます。

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従来からある支配型リーダーシップとは?

従来からある支配型のリーダーシップとは、ウィキペディアによると、

リーダーシップ(英: leadership)とは、指導者たる地位または任務。指導権。指導者としての資質・能力・力量・統率力

自己の理念や価値観に基づいて、魅力ある目標を設定し、またその実現体制を構築し、人々の意欲を高め成長させながら、課題や障害を解決する行動。
またリーダーシップにおいて、リーダーの資質や人格的特徴は古来から関心の焦点となってきたが、リーダーが先天的に持つ資質や才能は、リーダーシップの質(英: leadership qualities)に影響する。

ウィキペディアより引用)

あなたも聞いたことがあると思いますが、社長とは、強いリーダーシップを持って、チームや会社を引っ張っていかなくてはならない、というものがあります。

本田宗一郎氏、松下幸之助氏、稲盛和夫氏など、日本を代表する大社長を想像してもらえればわかると思います。

これらの大社長たちは、

  • 本質を見抜く力
  • 変化への柔軟性
  • イノベーションの気概
  • 情熱
  • ビジョンを掲げる力
  • 胆力
  • 発信力
  • 高い志
  • 人心掌握力

など多方面の才能を人よりも持っていて、なおかつ、人々を率いていくリーダーシップが尋常とは思えないほどすごい人達でした。

今話題のプロ野球でも同じことです。

昔から、巨人が強くて、リーダーシップを発揮して球界を率いてきました。

昭和の時代の高度成長期にはそれが良かったわけです。

学校ではなるべく頭がよく上司に従う子どもたちを育て、その人達を支配型リーダーシップを発揮して働かせたおかげで、日本は先進国になれました。

歴史的人物で言うと、

  • 織田信長
  • 豊臣秀吉
  • 徳川家康
  • 東郷平八郎
  • 山本五十六

などの多くの人が素晴らしいリーダーシップを発揮して、凄い業績を上げられています。

下の人達は、その人達に従っているだけで異世界に行くことができました。

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支配型リーダーシップのデメリット

昭和の時代ではそれでも良かったのですが、平成、令和となるに従って、支配型リーダーシップのデメリットの部分が大きくなってきました。

支配型リーダーシップのデメリットとは、

  • ある程度の水準までしか成果が伸びない
  • 個々の能力が伸びない
  • 指示待ち人間になってしまう
  • リーダーの質が問われる
  • リーダーがいないと何もできない

などです。

昭和の時代と令和の時代で、会社に求められる結果が多様化してきたせいだともいえます。

オートバイを生産している会社の場合、昔ならコスパがよくて誰もが乗りやすいものが一番で誰もがそれを買おうとしていました。

今は違いますよね。コスパとか乗りやすさを重視する人ももちろんいますが、デザイン性を選んだり、カスタマイズ性を選んだり、独自性や貴重性を選んだりします。

日本で5台しか作られていないような珍しいバイクしかほしくない人もいます。

そんな顧客の多様性を満たすバイクを作るには、トップダウン形式の支配型リーダーシップでは作ることすら難しいわけです。

そんなバイクを作るには、リーダーではなくて、実際につくる人や設計する人の想像力がとても必要になってきます。そこには作りたいという欲求が必要になります。

そんな欲求や想像力は支配型リーダーシップでは、逆に潰されてしまうんです。「言われたことだけをやれ」っていう感じですから。

なので、何も知らない社員をある程度まで育てるには支配型リーダーシップがとてもいいのですが、それ以上の成果を出したい時に必要なのが、サーバントリーダーシップになります。

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サーバントリーダーシップとは?

サーバント・リーダーシップとは、アメリカのロバート・グリーンリーフ(1904~1990)が提唱した理論で、「リーダーである人は、まず相手に奉仕をして、その後、相手を導くものである」というリーダーシップ哲学です。

日本語にすると、奉仕型リーダーシップです。

部下の主体性を尊重し、命令ではなくて自発的な欲求から個々のパフォーマンスをあげさせるリーダーです。

部下を生産性、自発性の高い下請け会社にするようなものです。

コミュニケーションのとり方は、指示を出しません。相手の言うことを聴きながら、質問を繰り返して、みずからの方向性を決めさせるという感じです。

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サーバントリーダーに求められる10個の特性

支配型リーダーシップは「これをやれ」「あれをいついつまでにやれ」「目標を達成しろ」といっていれば、大体はうまくいきました。

では、サーバントリーダーシップはどのように部下と向き合っていけばいいのでしょうか。

グリーンリーフ・センター・アメリカ本部の所長を務めるラリー・スピアーズは、以下のような10の特性を掲げています。

  1. 傾聴    まずはしっかり話を聞く
  2. 共感    相手の気持ちを理解する
  3. 癒し    相手の心をいやす
  4. 気付き   先入観や偏見にとらわれず、本質を見抜く
  5. 説得    相手の理解を得ながら、納得させる
  6. 概念化   個人や組織のあるべき姿(ビジョン)を具体的に示し、伝える
  7. 先見力   過去の経験を学び、現実をよく見て、次を予測する
  8. 執事役   相手に利益を与えることに喜びを感じる
  9. 成長    仲間の成長をもたらす
  10. コミュニティ人々のための協働の場を創りだす

(NPO法人日本サーバント・リーダーシップ協会より引用)

実はこれ、1970年にアメリカで提唱されたものです。アメリカと日本は10年違うと言われていますので、日本でも1990年代、つまり平成になったときから話題になっているわけです。

しかも、多くのサイトでは、この10個をしっかりやっていくことで、サーバントリーダーシップを発揮できると書かれていますし、多くの書籍もでています。

ところが、令和4年になってもなかなかこういったリーダーシップを持った人が出てきません。

会社の中を見てみたり、周りの人に聞いてみると、依然として支配型リーダーシップの人たちばかりです。

相変わらず、

「何やってんだ、ちゃんとしろ」

「これはこうしてああすればいいんだ」

「一から出直してこい」

なんて言う声ばかりが聞こえてきます。

そもそも、奉仕型、よく聞く、共感、癒やしといわれてもどうすればいいのかわからないというのが本音のようです。やっぱり、自分たちが育てられてきた方法しかわからないわけです。

そこで、サーバントリーダーシップの一番基本的なやり方を紹介します。

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サーバントリーダーシップの基本的なやり方

上で説明したように、サーバントを日本語に直すと奉仕型になります。

つまり部下に奉仕すればいいわけです。

何を奉仕すればいいのかというと、仕事しやすいような環境を整えてあげるということです。

具体的に説明します。

営業部の場合、あなたは今まで一線で活躍してきて、成績も上位だったかもしれません。そのおかげで役職者になって、今まで支配型リーダーシップで部を運営してきたはずです。

それを部下が主体の奉仕形に変えるには、あなたは営業に出ないことです。あなたが持ってる得意先を少しずつですが、すべて部下に振り分けます。

はじめは補佐という形で部下のフォローをしていきます。そのうち慣れてきたらすべての手を話してしまえば、あなたは部下の育成以外にやることがなくなります。

そうなったら、一人ひとりに対して上に掲げたサーバントリーダーシップの10個の特性を使って、部下を成長させていけばいいんです。

そう言うと、

「役職者だから部下よりも成績をあげないといけないんだけど」

とよく言われますが、勘違いです。部下は任せられた仕事が大きければ大きいほど成長しますし、そういうところはだれがやってもうまくいきます。

役職者の多くは、なぜ役職がつけられたのか勘違いしています。良い会社は、部下をまとめて成長させていくために役職者につけるわけです。

それがわかっておらず、売上が上がったからと行って単純に名前だけ課長、部長にしてる会社は、いずれ潰れます。

わたしが前に務めていた会社も同じでした。社長の息子が専務となって営業をしていたのですが、取引先の中で会社の売上が半分以上あるところを担当していました。そして、その人は自分の能力のせいだと勘違いしていたんです。

そこはわたしが辞めてから何年かして潰れました。

ドラマや映画では、何をしているのかわからないような課長とか部長がいますよね。いつも暇そうにしてるような人。

あなたの会社にもいるかも知れません。実はそういう人がサーバントリーダーシップを発揮して会社を裏から回しているんです。

サーバントリーダーシップの基本は、実質的な仕事は部下に全部任せるということです。任せた上で、部下を育成していくことがとても大切になります。

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リーダーシップを学べる書籍

リーダーシップを勉強するための本を少し紹介しておきます。

また、最近流行ってるコーチングという手法も参考にしてもらいたいです。

一朝一夕にはできないものです。押し付けるのではなくて、奉仕する精神で頑張りましょう。

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