仕事はお金のためと割り切って働く人もいれば、割り切れない人もいます。
どちらが正しいということはありませんが、割り切れない人は仕事に対してストレスや不満を感じやすいでしょう。
そこで、この記事では、仕事はお金のためと割り切ることのメリットとデメリット、割り切れない場合の対処法とメリットについて解説します。
- 仕事をお金のためだけにすることのメリットとデメリット
- 割り切れない人が感じる仕事に対するプレッシャーや期待の原因
- 仕事をお金のためと割り切ることで得られる心の平穏やストレス軽減の方法
- 割り切れない人が幸せに働くための具体的なアプローチや考え方
仕事はお金のためと割り切るべき?
- 仕事はお金のためと割り切ることのメリット
- ストレスが軽減される
- 仕事とプライベートを分けやすい
- お金を貯めやすい
- 仕事はお金のためと割り切ることのデメリット
- 仕事にやりがいや楽しさを感じない
- 昇進や昇格のチャンスが減る
- 仕事の質や効率が低下する
- メリットとデメリットのちがい
仕事はお金のためと割り切ることのメリット
仕事はお金のためと割り切ることのメリットとして、以下の3つが挙げられます。
- ストレスが軽減される
- 仕事とプライベートを分けやすい
- お金を貯めやすい
ストレスが軽減される
仕事はお金のためと割り切ることで、仕事に対する期待やプレッシャーが減ります。
仕事内容に興味がなかったり、人間関係がうまくいかなかったり、評価や報酬が不公平だったりする場合でも、それらを気にしなくて済みます。
また、仕事にやりがいや夢を求めないことで、自分に無理をしなくて済みようになります。
そうすることで、仕事に関するストレスが軽減されます。
具体例を挙げます。
Aさんは営業職で働いていますが、営業が苦手で毎日クレームやノルマに悩んでいました。
しかしある日、Aさんは仕事はお金のためだけだと割り切りました。
それ以来Aさんは、自分の能力以上の成績を求めず、必要最低限の営業活動をこなしはじめました。
また、クレームやノルマに対しても深く考えず、自分の責任範囲内で対応しています。ムリなものはすぐに上司に報告して対処してもらうことにしました。
その結果、Aさんは仕事に対するストレスを軽減することができ、大好きな趣味を毎晩楽しんでいます。
Bさんは教師で働いていますが、教育現場の変化や生徒や保護者からの要求についていけませんでした。
思い悩んだ末に、Bさんは仕事はお金のためだと割り切って、生徒や保護者からの距離をある程度離す様になりました。
Bさんは学生の頃に抱いていた「理想の教師になる」という自分の夢や理想を捨てて、学校の方針や学年主任のアドバイスに従って教えるようになりました。
また、一番大変だった生徒や保護者からの要求に対しても無理に自分で考えず、学年主任や教頭、校長先生などにそのつど報告、相談して対処することにしました。
Bさんは仕事以外の時間では教師としてのキャリアを活かせる第二の仕事を模索しながら、これからの人生をどう生きるかについて情熱を注いでいます。
仕事とプライベートを分けやすい
仕事はお金のためと割り切ることで、仕事とプライベートを分けやすくなります。
仕事は必要最低限の時間と労力でこなし、残業や持ち帰りはしないようにすれば、オンとオフをしっかり区別することができます。
また、職場の人間関係にも深入りせず、必要以上に気を使わないようにすれば、わずらわしいことがいっさいなくなります。
そうすることで、プライベートの時間や空間を確保できるわけです。
具体例をあげます。
会社員のCさんは、サービス残業もいとわず、朝から晩まで働いていました。でもその割には給料も低く、ボーナスもカットされる年が多かったのです。
ある日Cさんはそれまでの人生を思い返してみました。すると、何のために働いてきたのか、あまるっきり分からなくなり、仕事への情熱がなくなってしまいました。
そこで昔の職場でお世話になった人に相談すると、「仕事はお金のためだけだうよ」と言われ、割り切ることにしました。
それ以来Cさんは、定時に帰れて残業や持ち帰りは一切しなくても良いように、自分の仕事を調整し始めました。
また、職場の人間関係にも関心を持たず、宴会やイベントにも最低限の参加で、仕事上の話以外はしないようになりました。
しばらくしてCさんの顔が再び明るくなり、毎日楽しく仕事をして、夜は趣味のゲームや映画に没頭することができるようになりました。
また、家族や友人とも頻繁に連絡を取り合って、旅行などを楽しんでいます。
Dさんはフリーランスで働いているいわゆる個人事業主です。
起業した当時は夢や希望などがあり、多少の赤字でもお客様のためと思って、それこそ眠る間も惜しんで一生懸命働いてきました。
ところが、いくら働いてもお金がまわらず、逆に借金がどんどん増えてきてしまい、人生詰んだとまで考えるようになってしまいました。
そんなとき、あるネットにアップされていた記事を読んで、仕事はお金のためだと割り切ることが大切だとはじめて理解する事ができました。
それ以来、Dさんは自分のスケジュールを管理し、仕事の効率化を図り、客単価を考え始めたら、徐々に利益が上がってきました。
いまでは、クライアントとの人間関係にも距離を置き、仕事以外の話題は避けています。
まだまだ借金は残っていますが、Dさんはプライベートを大切にすることで、仕事の時間をより充実化させエネルギッシュに仕事に取り組むことができています。
お金を貯めやすい
仕事はお金のためと割り切ることで、お金を貯めやすくなります。
自分がどれくらい稼げば満足できるか、どれくらい稼げば目標や夢が叶うか、数字で具体的に考えましょう。
それに応じて、収入や支出を管理し、無駄遣いを減らすことができます。
また、副業や投資などで収入源を増やすことも考えることです。そうすることで、お金を効率的に貯めることができます。
具体例をあげます。
Eさんは公務員で働いていますが、仕事はお金のためだけだとはじめから割り切っていました。
Eさんは将来的に海外旅行やマイホーム購入などの目標があり、それにむけて、お金をどうやったら貯められるのか、始めから考えていました。
そのためにEさんは、毎月の収入や支出を記録し、生活費以外の出費を抑えようと考えています。
Eさんの仕事に対するモチベーションの源は、お金を貯めることから来ています。
Fさんは美容師で働いていますが、将来の夢は自分でお店を出すことでした。
はじめはどれだけ働いても楽しく、テクニックも磨けると思って毎日一生懸命働いていました。
ところが、いざお店を持とうかな?と夢が叶えられる段階になって、お金が全く溜まっていないことに気づきました。
それもそのはず、新しいテクニックや人脈を作るのには、それ相応のお金が必要だったんです。そのために、貯金も殆どできず、逆に人に使われるのがどんどん嫌になる毎日でした。
そんなときに、開業した人の話を本で読み、まずはお金だと思って、仕事はお金のためだけだと割り切ることにしました。
それからの3年間、ただお金を貯めることだけに集中して、なんとか開業資金を手に入れることができました。
今では一国一城の主となって、毎日楽しく仕事をしています。この先は、結婚や子育てなどのプライベートの目標に向かって頑張ると話してくれています。
仕事はお金のためと割り切ることのデメリット
とはいえ、仕事はお金のためと割り切ることにもデメリットがあります。
以下の3つが挙げられます。
- 仕事にやりがいや楽しさを感じない
- 昇進や昇格のチャンスが減る
- 仕事の質や効率が低下する
などです。
この様になってしまう1つの理由は、仕事はお金のためと割り切ることで、仕事に対する意欲や責任感を失ってしまうからです。
仕事にやりがいや楽しさを感じない
仕事をお金だと完全に割り切ってしまうと、仕事内容に興味や関心を持たず、与えられたことだけをこなすようになります。
また、職場の人間関係にも深入りせず、必要以上に気を使わないようになります。
そうすることで、仕事で成果を出したり、成長したりすることで得られる自信や達成感も、もちろん得られなくなります。
仕事に対するやりがいや楽しさは、モチベーションや情熱を維持するために重要な要素です。
そのために、人生を無駄遣いしてるかも?という気持ちにもなりがちで、人生のモチベーションを保っていくのが、かなり難しいです。
昇進や昇格のチャンスが減る
仕事に対する意欲や責任感が低くなることから、上司や同僚からの評価や信頼が得られません。
また、自分のスキルや知識を向上させることにも関心を持たないことで、競争力が低下します。
そうすることで、キャリアアップの機会が失われがちになります。
ようは、出世するよりも、お金が大切になってきて、結局はお金がふえていかないという逆スパイラルに陥ってしまいがちです。
仕事の質や効率が低下する
仕事内容に興味や関心を持たず、与えられたことだけをこなしていくと、仕事の質や効率がどんどんていかしていきます。
また、自分のスキルや知識を向上させることにも関心を持ちません。
そうすることで、ミスやトラブルが起きやすくなり、なんのために仕事しているのか自分自身でもわからなくなってしまうことが多いです。
メリットとデメリットのちがい
メリットとデメリットの違いは、お金を最終目的にしているのかどうか?という点です。
メリットのところで紹介した6人の最終目的を見てみると、
- Aさん 趣味
- Bさん 第二のキャリア
- Cさん 趣味
- Dさん 自分の会社
- Eさん 海外旅行やマイホーム
- Fさん 自分のお店
となっています。
どの方もお金を貯めるのが目的ではなくて、その貯めたお金で自分のやりたいことや夢を叶えようと考えています。
その夢や目標があるかどうかで、今の仕事を割り切って働けるのかどうかが決まってきます。
何もやりたいこともなく、仕事が嫌だから割り切ってお金のために働こうと思っても、自分のためにもなりませんし、まわりもかなり迷惑します。
なので、おカネのために割り切って仕事をしようとかんがえたときには、どうじに貴方自身の夢や目標を考えるべきです。
仕事はお金のためと割り切れない場合の対処法
- 仕事はお金のためと割り切れない?
- 仕事に目標や意味を見出す
- 仕事内容や環境を変える
- 我慢せずに「何が悪い」と思いながら働くのが大切
- 仕事はお金のためと割り切ることに必要なもの
仕事はお金のためと割り切れない?
とはいえ、仕事はお金のためと、なかなか割り切れるものではないです。
いままで一緒に働いてきた人たちもいますし、はじめは熱意を持ってやってきた仕事ですから。
そんな、仕事はお金のためだと割り切れないときの対処法は、
- 仕事に目標や意味を見出す
- 仕事内容や環境を変える
といったことがかんがえられます。
仕事に目標や意味を見出す
仕事を割り切れない場合、すこしでもいいので、仕事に目標や意味を見出すことです。
そのためには、
- 誰かの役に立ってることをもう一度自覚する
- 好きなことや強みを自覚する
- 自分らしい働き方にする
になります。
仕事に意義を感じるためには、自分の仕事が社会や人々にどんな価値を提供しているのかを認識することが大切です。
自分の仕事が誰かの役に立っていると感じることで、やりがいや達成感を得ることができるからです。
なので、もう一度、自分の仕事の顧客や利用者は誰なのか、どんなニーズや期待を持っているのか、どんなフィードバックや感謝を受けているのかを考えてみましょう。
仕事に目標を見出すためには、自分の強みや好きなことを活かすことも大切です。その部分がないので、仕事に対してまナイスなイメージがあるのかもしれません。
なので、自分の強みや好きなことを伸ばすために、新しいスキルや知識を学んだり、資格を取得していきましょう。あなた自身の可能性を広げることで、仕事への関心度が高まります。
仕事内容や環境を変える
仕事はお金のためと割り切れない場合には、仕事内容や環境を変える、つまり転職することが考えられます。
転職とまではいかなくとも、現在の仕事に不満があるなら、部署異動や転職などで自分に合った仕事内容や環境を変えることも考えられます。
現在の仕事に不満があるなら、部署異動や転職などで自分に合った仕事を探してみましょう。
また、職場の人間関係や風土が合わないなら、他の会社や業界に移ることがとても良い選択肢の1つです。
自分が働きやすく楽しめる仕事や環境を見つけることで、仕事として割り切りながら、仕事への関心や満足度が上がります。
我慢せずに「何が悪い」と思いながら働くのが大切
「仕事はお金のため」と割り切って働くことは、1つの働き方としてとても大切なことです。
というか、多くの人が無意識にそう思って働いています。
というのも、仕事が好きじゃないからです。はっきりと好きか嫌いかで分けることはできませんが、好きよりも嫌いな方が多いと、ほとんどの人は答えるでしょう。
それなのに、はたらかなければいけないわけです。その気持の中にはやはり、「お金のため」「生きていくため」という勘定があるはずです。
そこには矛盾が生じます。
できれば「好きだから働いている」といったほうがかっこいいし、まわりのひとから尊敬されホメられるからです。
そのギャップに悩んでしまって、いろいろ考えてしまってるのは、まったくもって無駄なことです。
今の仕事が好きじゃないから、いま悩んでいるんだということを認めてあげましょう。
嫌いなら嫌いでいいんです。そのうえで、お金のために働いてるんだと胸を張って言えれば、悩む必要はないですよね。
そのうえで、もっとやりがいを感じたれたり、好きな仕事をしたいのでしたら、転職すればいいだけなんです。
今の仕事にしがみつかないといけない理由はないです。
しょせん仕事はお金のためのものです。ある一部の人を除いてお金をもらえなければ働きませんよね。
ある一部の人とは、仕事はお金じゃないと思ってる人たちです。プロ野球選手とか発明家、研究者、小説家とかです。
そんな仕事じゃなかったら、堂々と「何が悪い」と思って、お金のために働きましょう。
仕事はお金のためと割り切ることに必要なもの
とはいえ、なかなか人は弱い生き物です。「何が悪い」と思って働いてる人はほんの一握りです。
そこで、仕事はお金のためだと割り切るために必要なたった1つのものを紹介します。
上でも書きましたが、それは、夢です。
夢や目標を持つことで、お金のために働くことができます。
生活とか、貯金とか、自己満足のために、お金を儲けようと思って働いてもだめです。
もっといえば、お金のために働いてはいけません。
仕事はお金のためと割り切れと言いながら、矛盾してるように聞こえますが、それがこたえです。
お金を目標にして働いていたら、メンタルも生活もだめになります。
なぜかというと、お金は存在しないものだからです。
お金は商品やサービスと交換できますが、お金そのものには価値がないです。
1円玉だったら、アルミ1gの価値です。5円玉とか10円玉も、その素材の金属の価値しかないです。
その金属を利用して、なにかできるわけではないですし、食べることも何もできないわけです。
電子マネーだったら、スマホに表示される数字にしか過ぎません。通帳だって数字の羅列だけです。
だから、そんな価値のないものを目標にして働いても、無駄だという気持ちにしかならないわけです。
それよりも、そのお金を使って何かを得たい、したい、行きたい、わけです。そちらのほうが価値があるわけです。
それを目標にすることで、仕事を楽しき割り切りながら暮らしていくことができます。
大切なのは夢です。おぼえといてください。
まとめ:
この記事のポイントをまとめます。
- 仕事はお金のためと割り切ることのデメリットとメリットが存在する
- デメリットとして、やりがいや楽しさを感じなくなる可能性がある
- 昇進や昇格のチャンスが減少するリスクがある
- 仕事の質や効率が低下する可能性がある
- 仕事に対する意欲や責任感を失うことで、モチベーションや情熱の低下が生じる
- 人生のモチベーションを保つことが難しくなる可能性がある
- 割り切ることメリットはストレスが軽減される
- 仕事とプライベートを分けやすくなる
- お金を貯めやすくなる
- 仕事内容や人間関係に対する期待やプレッシャーが減少する
- 仕事にやりがいや夢を求めないことで自分を無理させない
- 仕事はお金のためと割り切れない場合、目標や意味を見出すことが重要
- お金よりも夢や目標が大切。
コメント