40代の夫婦の中で、妻側から出てくる問題に、義実家問題があります。
義実家問題とは、夫の義実家が空き家になったから一緒に住んで欲しいと夫側から言い出されることです。
夫としては自分の両親の介護も、奥さんにお願いしたいのでそうお願いをするわけですが、奥さんは夫の家政婦や介護士として結婚したわけじゃないです。
そのあたりにも、この問題が複雑化する原因が潜んでいます。
そこで、義実家問題とはどういうものか紐解きながら、解決法を紹介していきます。
- 義実家の空き家に住むことのメリットとデメリット
- 住むことを避けたい背景や感情の深層
- 夫婦間のコミュニケーションの重要性と解決策
- 空き家問題の背後にある家族間の関係性や価値観の違い
義実家の空き家に住みたくないと感じる理由
- そもそも夫の実家に住みたくないのが前提
- 旦那の実家へ行きたくない理由
- 旦那の実家に住みたくないから離婚?
- 旦那の実家近くに住んで後悔?
- 妻の実家の近くに住みたくない
- 義実家に近居するのはストレスの源
- 妻が義実家に住みたくない本当の理由
- 夫が実家に住みたい本当の理由
そもそも夫の実家に住みたくないのが前提
(引用:PRTIMES)
そもそも、義理の親との同居に対して、62%の女性が否定的だというのが、大前提です。
多くの女性が結婚を機に夫の実家との共同生活を避けたいと考える背景には、様々な要因が存在します。
一つの大きな要因として、独立した生活を望むという思いが挙げられます。
新しい家庭を築く過程で、自分たちだけの時間や空間を大切にしたいという願望は、多くの女性に共通する感情でしょう。
また、夫の実家に住むことになった場合、生活習慣の違いや価値観のギャップからくる摩擦が無視できない問題となります。
例えば、食事の内容や時間、家事の分担など、日常の小さなことから大きなことまで、夫の家族との間には違いが生じる可能性が高いです。
さらに、プライバシーの確保が難しくなることも大きな懸念点です。
自分の部屋や時間を持つことが難しくなり、常に家族の目が気になることで、リラックスした時間を過ごすことが難しくなるかもしれません。
このような理由から、夫の実家との共同生活は、確かに経済的なメリットや家族との絆を深めるチャンスがある一方で、多くのデメリットも伴うことを理解することが重要です。
旦那の実家へ行きたくない理由
一緒に住むだけでなく、お盆やお正月などの数日の間だけでも、夫の実家を訪れることに対する抵抗感や不安は、多くの女性に共通するものです。
その主な理由として、以下の点が挙げられます。
- 価値観の違い:夫の家族との間には、教育環境や育った背景からくる価値観の違いが存在します。これが原因で、意見の対立や誤解が生じることがあります。例えば、子育ての方法や家事の分担に関する考え方など、日常生活の中での価値観の違いが顕著に現れることが多いです。
- プライバシーの確保:夫の実家を訪れる際、自分の時間や空間が確保しにくくなることが懸念されます。特に長期間の滞在の場合、自分の時間を持つことが難しくなり、ストレスを感じることが増えるかもしれません。
- コミュニケーションの難しさ:夫の家族とのコミュニケーションの取り方や、関係性の築き方が難しいと感じることもあります。特に、夫の家族との関係が新しい場合、どのように接すれば良いのか迷うことがあるでしょう。
これらの理由から、夫の実家訪問は一筋縄ではいかないものとなることが多いです。
いわば、同居問題の雛形のようなものです。
しかし、これらの問題を乗り越えることで、夫の家族との関係性をより深めることができるとも言えます。
旦那の実家に住みたくないから離婚って本当?
実は、旦那の実家に住みたくないからって、離婚する人もいるんです。
(引用:PRTIMES)
上のグラフでは、なにかトラブルが起きたら46%の女性は同居をやめると答えています。
その中には、離婚という形で同居をやめることももちろん含まれています。
それは空き家とか、同居とか、二世帯住宅とは関係なく、そもそも旦那の実家に入るのが嫌だったということです。
それに対して、旦那さんがまるっきり聞く耳を持たなかったり、昭和的な頑固オヤジのような考えかたの持ち主で、話し合いにもならないことが多いです。
そんなときには、たとえお子さんがいても、結婚して3年以上たってると、離婚しようと考えるのはとてもふつうのことです。
旦那の実家近くに住んで後悔?
夫の実家の近くに住むことを選択した多くの女性が、その後に後悔する背景には、以下のような具体的な事例が存在します。
- 突然の訪問:夫の家族が事前の連絡なしに突然訪問してくることが増え、プライバシーが侵害されるケースがあります。これにより、夫婦の大切な時間が削られることが。
- 家事への介入:夫の家族が家事や子育てに対して、自分たちのやり方を押し付けてくることが。例えば、「このように料理をするのが正しい」といった介入が行われることがある。
- 経済的な問題:夫の家族との共同生活を始めると、家計の管理や財産の分配に関する問題が生じることが。具体的には、家族行事での出費が増えたり、家の修繕費用をどう分担するかなどの問題が。
旦那も妻の実家の近くに住みたくない
当然ですが、旦那さんの方も、奥さんの実家の近くにはあまり住みたくないという意見が多いです。
理由は昔からの習慣とか、結婚したら同居するものだとか、結婚前に実家ぐらしをほのめかしておいた・・・などの理由です。
近くにすみたくない理由としては、奥さん側と同じで、
- 独立性の喪失
- プライバシーの侵害
- 価値観の違い
などです。簡単に言えば、奥さんの両親に気を使って生活していかないといけないのが、嫌だという単純なことなんです。
(引用:PRTIMES)
上のグラフを見てもらえればわかりますが、一番多いのが、「義両親も自分の親も同居はナシ」と思ってる夫婦で、なんと47%と、半分くらいの夫婦がそう思ってるんです。
お互いにそう思ってるのですが、片方が自分の親と暮らしたいと思ったときに、この問題が出てくるわけです。
義実家と近居がいちばんのストレス
なので、義実家との近居によるストレスは、多くの人々にとって共通の悩みとなっています。
特に、突然の訪問や生活習慣への干渉、近所の目などが大きなストレス源となります。
例えば、ある友人の話では、義実家の近くに住んでいた際に「ほぼ毎日夕方の突然訪問が続きとてもキツかった」という経験をしています。
また、スーパーでお惣菜を買う姿を近所の人に目撃され、それが義母に「手作りしないで楽をしている」として報告されたケースもありました。
さらに、子どもが生まれると、食事や生活習慣に対する干渉が増えることも。子どもの面倒を見てもらうことはありがたい反面、育児方針などに対する口出しや意見が増えることも考えられます。
ノマドマーケティング株式会社が行ったアンケート調査によれば、全国の30代~50代の既婚者男女1,000名を対象に「義実家に行きたくない」と感じている方の割合や理由を調査しています。
その結果、多くの人が義実家に行くことに苦痛を感じていることが明らかになりました。
特に、男性40代と女性30代では約6割が「義実家には二度と行きたくない」と回答しています。
このような背景を踏まえて、義実家との近居は、家族間のコミュニケーションや価値観の違い、さらにはプライバシーの確保など、様々な問題を引き起こす可能性があります。
そのため、夫婦間でのサポートや理解、そして適切な距離感を保つことが、ストレスを軽減する鍵となります。
妻が義実家に住みたくない本当の理由
妻が義実家に住みたくないと感じる本当の理由は、うっとおしいからというものです。
これは誰しも感じていて、とても当たり前のことです。
なぜうっとおしいと思うのかというと、人間は自分の家族や環境を作ってしまうと、それを維持しようと思うものなんです。
今の環境を維持しようと思ってるのに、外的な要因や圧力で、その社会構造を壊されるととても腹が立つものなんです。
もっと簡単に説明すると、原始時代の村を想像してもらうとわかりやすいです。
Aという村に家族で住んでいた娘は、Bという村の男と結婚してCという村に家を作り家族を作ります。
娘はCという村の中である程度役割を持って、楽しく毎日を暮らしていました。娘はC村で自分がいるべき社会を作ったわけです。
人間は属する社会が決まれば、次はその社会の中で認められたくなります。
「あそこのあの奥さんはすごいよね」とか「あの奥さんに任せておけば大丈夫」と言ってもらいたいんです。そのために努力を娘は始めるわけです。
ところが、旦那の実家の両親がなくなってBという村にあった実家が空き家になります。
旦那はC村よりも愛着のあってすでに人間関係ができているB村に住みたがるのは当然ですが、娘は住んだことのないB村に行くのは嫌だと思うのはふつうのことですよね。
何故嫌なのかというと、C村で作ってきた人間関係がいったんゼロになるし、B村での人間関係や生活全てが再び1から始めないといけないからです。つまり、作った社会が壊されるわけです。
しかも、その状況を作ったのが、結婚した男だったり、その男の両親なんです。腹が立たないわけがないんです。
では、B村に変えるのをやめてA村に帰ろうよというとどうなるのかというと、今度は男が怒り出します。
男はB村とC村で社会を作ったのですが、A村ではなにもないからです。
そこで、二人は喧嘩になるわけです。
でも、作ってきた社会を壊されるというのは、無意識に感じてることなんです。
心の奥底で感じてるのですが、何かはっきりと言葉に出来ないわけです。そうなると、脳はかってに理由を作り始めます。
- 車がない
- 付近にコンビニがない
- 人がくどい
- 義理の両親が圧迫する
などです。よく考えてみると、全て後付の理由なんですよね。
ホントの理由は、作ってきた社会や周りの環境を崩されたくない、コレなんです。
夫が実家に住みたい 本当の理由
ぎゃくに、夫が実家に住みたい本当の理由は、マザコンです。
母親の近くにいたいだけなんです。男はいつになっても甘えたがりで、特に母親には恩義を感じていたり、甘えたかったり、顔を見ていたいだけなんです。
逆に、母親はいつまでも母性本能が有り、いつまでも子供だと感じてるんです。
その関係をずっと維持していたいので、男は母親と同居したいと思ってるんです。
残念ながら、父親とは同居したいとは思っていません。どちらかというと、越えていくべき存在だと感じてるからです。
義実家が空き家でも住みたくないときの対処法
- 旦那の実家に住む割合
- 旦那の実家を譲り受ける
- 義実家が近くて、実家が遠いとき
- 実家の近くに住むメリット
- 義実家に住むメリット
- 義実家に住むデメリット
- 話し合いで解決するしかない
- 解決方法は同居、離婚以外にもいろいろある
旦那の実家に住む割合
(引用:国土交通省)
現在、日本での親との同居の割合は、全体の約23%です。近居は52%になっています。
近居とは、車・電車で1時間以内に来れる場所です。
もちろん、親が高齢になればなるほど同居の割合が多くなっていきますが、同居してる人が約2割だと考えると、「自分の親と同居してくれ」とか「義実家に一緒に住んでくれ」というのは、珍しいことだといえます。
ですから、それだけ義実家に住みたいしっかりした理由があるのかもしれませんし、何かを考えてるのは、とても明白です。
旦那の実家を譲り受ける
同居なしで、義実家を譲り受けたので、一緒に暮らしてくれと言われることも多いです。
一般的には、夫の実家を譲り受けることは、経済的なメリットが大きいとされています。
例えば、新たに家を購入するよりも、譲り受けた家をリノベーションする方が費用を抑えられる場合が多いです。
ただし、古い家の場合、修繕費用がかかることも考慮する必要があります。
また、建ってる場所が辺鄙な場所だとか、交通が不便の場所だった場合には、メリットよりもデメリットのほうが大きくなります。
なので、譲り受けることがきまったら、まずは家の状態をしっかりと確認し、必要な費用を算出し、そこに住む方がいいのかそれとも売ったほうがいいのか、二人で考えることが大切です。
義実家が近くて、実家が遠い・・とかは関係ない!
では、譲り受けた義実家が、夫の実家が近く、自分の実家が遠い場合、どのように考えていけばいいでしょうか?
ここで考えるべき問題は、介護だけです。
介護をどうするのか、そのことだけを考えて話し合うことが大切です。
義理の両親からのプレッシャーが強いとか、介入があるとか、自分の実家から離れてる、なんてことはとりあえず置いときましょう。
考えるべきポイントは、
- 今、介護が必要なのか
- いつから介護が必要なのか
- どのような介護をするのか
ということです。
これを夫婦だけでまず考えて、そのあとに義理の両親やあなたの両親とひざをまじえて話し合うことです。
たとえば、今、介護が必要でなければ、とりあえず空き家は売っておいて、介護の資金に当てるとか、介護が必要だったら誰が介護をできるのか?を考える、などです。
夫が「いずれ介護が必要になるから」と言ってきたら、「そのときに考えよう」と答えることです。
義実家や実家の近くに住むメリット
義実家や実家の近くに住むことは、多くのメリットがあります。
- 家族との絆を深めることができる
- 緊急時のサポート
- 子育の祖父母によるサポート
- 金銭的なサポート
- 家賃なし
などです。大まかに考えると、子供を見てくれることと金銭的なサポートが有るということです。
義実家に住むデメリット
一方で、義実家に住むデメリットとして、
- プライバシーの確保が難しい
- 家族間のコミュニケーションの取り方
などです。
よくよく考えてみると、デメリットはこのくらいしかないんですよね。
もう一度いちから人間関係や周りの環境を作っていかないといけないのが、一番面倒くさいところです。
話し合いで解決するしかない
義実家の空き家をどうするのか、これは考えていても解決しない問題です。
夫婦でどうしたいのか、どうするべきなのかを考えて、話し合いを良くすることです。
その時にいちばん大切な考えかたは、
どうなったら最高か?
を常に考えて話し合いをすることです。
夫には夫の最高があるし、貴方にはあなたの最高の未来があるはずです。それをぶつけ合いましょう。
それでずっと平行線のままなら、離婚するもやむを得ないです。
一番初めにボタンを掛け間違えただけです。
夫は一緒に実家に住んでくれる女性と結婚したかったのに、間違えてしまった・・・
あなたは義理の実家とは縁を切ってもよいような男性とけっこんしたかったのに、間違えてしまった。
たったそれだけのことです。まだ若いのですから、無駄なケンカをせずにさっさと次の人生に向かって歩き出すことです。
解決方法は同居、離婚以外にもある
ただ、問題の解決方法として、同居や離婚だけじゃなく、それ以外にも様々な方法があります。
たとえば、期限付きの別居とか、あなたの実家に入るとか。
多様性が求められてる時代です。結婚したからと行って一緒にいないといけないわけでもないすし、親の面倒を見ないといけないわけでもないです。
嫌な親なら、とっとと捨ててしまえばいいだけです。
関連:親の捨て方
旦那さんが実家の近くに住みたいとか、実家に住みたいと言ってきたら、止めることはないです。住まわせてあげましょう。
そのかわり、あなたはいっしょに行く必要は全く無いです。
あなたは旦那さんの奴隷でも家政婦でも介護士でもないわけです。あなたは旦那さんの奥さんなのです。それはどこにいても同じですよね。
だったら、住みたいと言ってる人を「だめ」と押さえつける必要はないです。
逆に、一緒に住むことで、何をしてもらいたいのかを聞き出すことができるかもしれません。
まずは、どうなったら最高なのかを夫婦二人で話し合いましょう。
ただ基本的な解決方法は、夫側が折れることです。
夫が妻の言うことに従うことで、ほとんどの場合、うまくいきます。
義実家の問題も夫に説明に従うことで、楽しい未来が待っています。
まとめ:義実家が空き家でも住みたくない本当の理由と背景。
記事のポイントまとめます
- 人間は属する社会が決まれば、その中で認められたくなる
- 旦那の実家の両親が亡くなり、実家が空き家に
- 旦那は既存の人間関係がある村に住みたがる
- 娘は新しい村での人間関係をゼロから築くことに抵抗感
- 作ってきた社会が壊されると、無意識にストレスを感じる
- 無意識のストレス源として、車がない、付近にコンビニがないなどの理由が生まれる
- 義実家との近居によるストレスは多くの人々の共通の悩み
- 突然の訪問や生活習慣への干渉がストレス源となる
- 義実家の近くでのスーパーでのお惣菜購入が義母に報告されるケースも
- 62%の女性が義理の親との同居に否定的
- 独立した生活を望むという思いが同居を避ける大きな要因
コメント